爆上戦隊ブンブンジャー

バクアゲ38 三下の誓い

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~BAKUAGE EPISODE GUIDE~

監督:葉山康一郎 脚本:樋口達人

「落ちこぼれ下っ端三人、一緒に走ってみねーか?」

スピンドーの地球到着を控え掃除に励むサンシーター。
過去一番の大仕事と張り切ってハタキを振るっている。

すると突如空中に開くハイウェイ空間からのゲート。
ゲートから飛び出してきたのはトサカのついたヤルカー、
その名もウェイウェイ・ヤルカーだった。

自身をヤルカー族のエリートと自称するウェイウェイは、
地球で活躍するヤイヤイ・ヤルカーを
エリート街道へとスカウトしにきたという。

舞い降りたチャンスに心惹かれるヤイヤイ。
そんなヤイヤイ・ヤルカーを見つめるデコトラーデとイターシャが取る選択は…。

一方苦魔獣と戦う大也たち。
何かを感じた大也が空を見上げると、黒炎を纏う謎の物体が接近。
爆発と共に着地し煙が晴れるとそこに立っていたのは
ハシリヤンナンバー2のグランツ・リスクだった──。

(文責 : 吉川史樹)

~BAKUAGE TOPICS~



バクアゲ37、ご視聴ありがとうございます!

「ズルいんだよ、シャーシロは」(by大也)

……というか、お二人ともズルいんですが。

今回は、ブンブンジャーのスタイリッシュでキザい(?)パーツを前面に押し出した、レッド&ブルーのバディエピソード。

そうです。二人のバディとしての強さをここであらためて見せたかったんです……いや、見たかったんです。

この「ズルい」「キザい」もブンブンジャーの味わいの一つ。
もちろん狙い通りではあるのですが、スタッフ陣の「カッコよさ」に対する本気度があまりにスゴすぎて……。
小粋なセリフも、二人の目線や表情も、素面アクションも、僕の期待をはるかに超えるズルさでした(笑)。
心のカメラのシャッターチャンスが多すぎて、試写を見ながら思わずニヤニヤしてしまいましたね。
冨岡先生、葉山監督、渡辺アクション監督、井内&葉山(侑)……あなたたちもズルいんだよ。ありがとうございました!!

それにしても、シャーシロが(めずらしく)最後までずーっとカッコいい回でした。この情報屋、やっぱり有能です。
彼は絶対に敵に回したくないですね、冨岡先生。

そして、大也の行動原理に関わる過去の片鱗も少しだけ描かれました。
彼がその胸の内を話す日はくるのでしょうか……。


ブンブンジャーの「ズルい」「キザい」がお口に合った方は、TTFCで連載中の前日譚マンガ『爆上戦隊ブンブンジャー formation lap 情報屋の秘密(ユア・アイズ・オンリー)』も是非チェックしてみてください。
本日、第3話が公開。
大也とシャーシロ、二人だけの届け屋ミッション。そして、ついにあの男も……!?

このバクアゲコミックでしか見られないレアな展開で爆上がっていただきタイヤー!



さて、次回バクアゲ38は、
ヤルカーの知られざる過去と、突如訪れる人生街道の分岐点…!
したっぱとエリート。踊る暴走車線…!
スピンドーの右腕、グランツ・リスクもついにその姿を現します…!

失うモノは何もないどん底からテッペン目指すたたきアゲ。
夢を追いつつ、聞こえた悲鳴には必ず駆けつけるバクアゲ。
君はどっちを応援する……!?


次回も、ビュンビュンドルドル、気合十分に爆上がっていただきタイヤー!

(文責 : 久慈麗人)

~BAKUAGE REPORT~


バクアゲ37二人のスパイ、ご視聴ありがとうございました!!!
ご覧くださった皆さま、心臓、もってますか?
あまりのかっこよさと、ブンブンジャー史上最もオトナな雰囲気に、ドキドキがおさまらないですよね??
分かります、とっても分かります。私もその一人ですからね、ええ。

今週・来週の2話ブンの監督は、ブンブンジャーエモ回をご担当している葉山監督。
バクアゲ15のキー太郎、バクアゲ24のまひろ先生などとはまた違った興奮を、私たちに届けてくれました。

今回は、明確にオマージュしている作品があります。
ヒントをお渡しすると、サブタイトル案に「不可能なミッション」(そのまんまやないかい)があったこと、そのシリーズの5作目で孤高なスパイの女性が登場してくること…ですね。

ではでは、クールに振り返ってみましょう!!

冒頭から、何やら激しく争う大也と射士郎。
一体何が!?!?と一気に私たちの心臓を掴んでいきます。

ドキドキのOPがあけ…

大也は、ある不安から、自分の先生である内藤さんのもとへやってきていました。
それは、内藤さんが常槍本部長の「対スピンドーの体制づくり」に使われているのではないか、ということ。

「ISAの常槍鋭一郎には注意してほしい」と言う大也の言葉にも、内藤さんはこの余裕の笑顔。
「常槍本部長には私の技術が地球防衛に役立つなら、いくらでも使ってくれと話をしているんだ」と答えます。

さらに顔を曇らせる大也に、内藤さんはこう問います。
「もしや、私が悲鳴をあげるのかと恐れたかな?」

大也が「悲鳴」にこだわる理由は、幼少期の経験にありました。

隣の部屋から聞こえる、幼い子どもの泣き声。
…あるとき、取り返しのつかない出来事が起きてしまい、大人たちから事情を聞かれます。
「僕には聞こえてたのに…」と、自分を責める大也。

まひろ先生と話している中で、大也はこう宣言します。
「決めたんだ、先生。僕は早く大人になる」

ここでは、隣室の子どもに関して詳細は描いていません。
製作陣の中では一応設定がありますが、大事なのは事件の詳細ではなく、「何もできなかった少年時代の悔しさが、今の大也をつくりあげた」ということ。

大也の少年時代を演じていただいた堀さんには、クランクインの前に今回の芝居に関しての打ち合わせをしてから臨んでいただきました。

今の大也に繋がる難しい場面、演じ切ってくれてありがとうございました。

…と、ここで一旦巻き戻ししてみましょう。

大也の両親、本編では影になっていてはっきり見えませんが、実は父親役はブンレッドのスーツアクター・森博嗣さんに、母親役はイターシャのスーツアクター・宮澤雪さんに務めていただきました!!!

ででん。範道一家。
大也は自分の力で財を成した人なので、両親が特段お金持ちだったわけではありません。
そのため、お二人の衣裳合わせのときは「練馬の母をモデルにしよう!」と、東映撮影所近くにあるリヴィンオズを散策し(?)、そこにお買い物に来ている方々を参考にしたそうです。
練馬の父って、母ってなんだ!?と盛り上がった出来事でした。
※練馬の皆さまがどうということではなく、「世田谷区に住む方々」のように、いかにもお金持ち!なイメージとは差をつけたかったということです。大泉の雰囲気、大好きです。

さあ、とある場所では、ヤルちゃんが飛び上がっておりました。
「苦魔獣くさいカー!」と(苦魔獣は匂いがあるらしいです)。

そう、何者かがイグニッションしていたのです…。

別の場所。
てくてく歩く射士郎。ですが、何者かに後をつけられていることに気付き、身を隠します。

後をつけていたのは、かつてのスパイ仲間・ステア。
「ステア」という名前は、車の「ステアリング」からとっています。
また、「ステア」自体にも「かき混ぜる」という意味があるので、引っかき回し役という意味も込められております。

「元気そうね。今は何と呼べばいいのかしら。ブンブルー?」
この一言で、「あなたのことは把握しているのよ」と分かりますね…!おしゃれなセリフ〜!!

ちなみにこの場面、「二人はコードネームで呼び合うのではないか」という話になり、脚本打ち合わせのときに大喜利大会になりました。
射士郎が水族館好きなことに合わせて「かっこいい魚の名前とか?」という案が出たのですが、誰かが「ツナとサーモン」と言い始め、大喜利は別の方向に…魚系はやっぱりやめようとなりました。
今思い出しても笑ってしまうので、ここで供養しておきます。ツナとサーモンはだめ。

射士郎の元スパイ仲間だったステアは、ミッション:インポッシ…今回の話でオマージュした作品の、先述したスパイの女性をイメージしています。
演じていただいたのは、内藤好美さん。
葉山監督と相談し、「アクションができること」を最優先にキャスティングをさせていただきました。もちろんクールな雰囲気を出せる方、というのは大前提です。

決して、過去に出演したマッチョさんとは関係がありませんよ。
(気になる方は、バクアゲ6、バクアゲ17をご覧ください)


何やら怪しげな雰囲気のあるステアですが、苦魔獣の出現に射士郎は思わず飛び出します。

と、突然後ろから指輪を押し当てるステア。
薬物を注入された射士郎は

意識を失ってしまいます。

見よ、この不敵な笑み…!

彼は、ステアによって人目のつかない地下室へ監禁されます。

意識をだんだん取り戻していきますが、そこには

く、苦魔獣が…!!!
そう、ヤルちゃんが「くさい」と言っていたのは、ステアがイグニッションし生み出した、カメラグルマーだったのです。

カメラグルマーは、射士郎の写真を撮り

彼を焼き増ししてしまいました!!!ほんとに増した!!!

フェイクの射士郎はどこかへ消えていきますが、本物の射士郎は、ステア曰く「あなたにはまだ、使い道があるみたいよ」とのこと…。
引っかき回しますねえ〜。

届け屋本部では、錠がコントローラーの扱いを練習中。
順番待ちのミラと揉めています(この二人を見るとほっとしますね)が、そこへ射士郎が…もちろん、偽物ですが。

「ブンドリオはどうした?」とみんなに聞きます。

そうでした、今日のブンドリオは

始末屋のお仕事をしていた先斗、ビュンディーと出会い

大也のお財布でお買い物中です!!

そんな説明をしている間に、苦魔獣が出現!
射士郎(フェイク)は一人残って、バックアップを取ることになりますが…大也、いいの?

街中では、先ほどフェイク射士郎を焼き増ししたカメラグルマーが出現!

盛れない写真を撮り、人々からギャーソリンを集めていました。

自分たちの知らないところで誕生したカメラグルマーを責めに来たサンシーターたちも、結局盛れない写真を撮られ怒り狂います。
にしても、「はい、ポーズ」と言われると反射でポーズを撮ってしまうの、不思議ですよね…。

ブンピンク、ブンブラック、ブンオレンジが市民の皆さんを助けにやってきますが、

カメラグルマーに盗撮され、何とフェイクブンブンジャーが焼き増しされてしまいます!

自分と同じ姿をした人に襲われる…結構ホラーです。

さて、フェイク射士郎はというと

何やらシステムをいじっておりますが

突然、整備室のシャッターが下り始めます。

もちろん、大也は気付いていました。
射士郎が偽物だということに。

「その、目だ。シャーシロの思いは、目を見ればわかる。だが君の目からは、何も感じられない」
届け屋本部に入ってきた射士郎を一目見た時点で、とっくに見破っていたということです。
大也と射士郎だもんね、そうだよね…!!

何より、ブンドリオの居場所を聞いたことで、射士郎が偽物であるという決定打になったそう。
ここでフェイク射士郎がペンで机トントンするの、苛立ちも伝わりますし、この後の戦いへのカウントダウンみたいで個人的に好きです。

偽物とバレたフェイク射士郎は、大也に襲いかかっていきます。
もうここのアクションほんとにテンションバクアゲになるので、視聴前の方は一刻も早く見てください。

アクション監督・渡辺淳さんのご指導が入りながら、進んでいきます。

一瞬の気の緩みが命取りになるような激戦が繰り広げられますが、

大也が上をいきます。そして、

冒頭の、この場面に戻るのです。
「もう終わりにしよう。君は…喋りすぎだ」

かっこよすぎてニヤニヤしているそこのあなた!!!
そうなりますよね!!!!!だってかっこいいんだから!!!!!!

一方本物の射士郎は、ステアが背を向けた一瞬の隙をついて

ネクタイピンを使って手錠を外し

ステアに挑みます。
「背中を見せるとは、甘くなったもんだな」という、先に彼女に言われた言葉を返す形で。

激しい攻防が続きますが、ステア役の内藤さん、吹き替え無しで全てご自身でのアクションです。
極真空手の黒帯をお持ちなのですが、現代アクションはご本人にとっては「挑戦するもの」とのことでした。
が、アクション練習の時点でとても楽しみながら臨んでくださり、この場面が出来上がったのです。かっこよすぎて惚れちゃいますね。

「あなたの仲間、命を落としてるかも」

「本物はもう、消されたかもしれないな」

大也も射士郎も、敵になんと煽られようと、こう返すのです。

「俺は」

「あいつを」

「「信じている」」

大也のことを危険人物だ、と言ったステアに、射士郎は言います。

「だからこそ、共に走る価値がある」と。

人柄に惚れたとか、そういうレベルを超えた信頼関係にある二人。

あとで手錠を解いたステアが「イシロー……」と呟きますが、かつて裏の世界の住人として共に戦った射士郎が、今は「こいつと走りたい」と望む相手を見つけられたこと、陽の当たる場所で自分の能力を発揮していること、ちょっと羨ましいのではないかと思うのです。その気持ちは、大人の皆さんであればあるほど、共感できるものがあるのではないでしょうか。

さて、街中でカメラグルマー+フェイクブンブンジャーと戦っていた仲間たちの元へ、本物の射士郎が帰ってきました。

カメラグルマーのスピードについていけなかったブンバイオレットに対して
「周回遅れだな」
と皮肉を言う射士郎…もしかして、初対面で先斗にそれ言われたの、根に持ってた??

大也と目を合わせて、心を交わす二人。

ブンブンチェンジ!

今日はブンブルーが、チャンピオンチェンジの声をかけます。

偽物をフルボッコに…!
ダンス経験者の米岡さんがブンブルーだからできるこの技、圧倒されます。
玄蕃の「しかしこれは怖い。敵には回したくないねえ」に、盛大に首を縦に振っちゃいますね。

大也とカメラグルマーを攻撃し

最後はバクアゲチャンピオンドライブでとどめだ!

かっこいい画が、撮れました。

今日は巨大化したあともあっという間で

シャッターチャンスまでもらっちゃいました。パシャリ。

ステアがいた場所には、射士郎がつけた発信器が。

さっき、後ろに誰かがいましたもんね…。
結局ステアも、依頼人にとってはただのコマということなのでしょう。

くらーい雰囲気をどうにかしたくなっちゃったミラは、

射士郎が本物かどうかを確認!!

この笑顔、可愛すぎる…安心する…。

いつもの明るい楽しい雰囲気に戻ったみんな。
届け屋に戻ったら、先斗たちが買ったソーセージがあるのでしょうか。

射士郎にふっと近づいていく、大也。

最後のバクアゲなやり取りは、絶対絶対見逃し配信でご覧ください!!!!!

二人のやり取りが、ズルいので…!!!

写真もりもりでお送りした振り返りでした、来週はみんな大好きヤルちゃんに何かが起きる…!?

お楽しみに〜!!

(文責 : 三宅 萌)

~BAKUAGE INFORMATION~


その1!
電子コミック『爆上戦隊ブンブンジャー formation lap 情報屋の秘密(ユア・アイズ・オンリー)』
TTFCにて第3話独占配信開始!&第1話をTTFC公式Xにて無料公開決定!


テレビシリーズでは描かれていない、ブンブルー/鳴田射士郎とブンレッド/範道大也の出会いの物語。
今まで応援してくれた熱いファンの皆様はもちろん、ブンブンジャーの「エピソードゼロ」に当たる今作は入門編としても楽しめる内容になっています。
射士郎と大也の波乱万丈なストーリーを、電子コミックでぜひお楽しみください!

【ストーリー】
スパイ養成所をトップ成績で卒業後、どこの組織にも所属しない一匹狼のエージェントだった鳴田射士郎は、ある日太陽系外から飛来した「未知の飛翔体」の行方探索の依頼を受け、謎の大富豪・範道大也の自宅へ潜入することになる……。

【配信日時】
第1・2話: TTFCにて配信中!
第3話:本日11月17日(日)配信スタート、以降毎週日曜新作更新

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「爆上戦隊ブンブンジャー」八手三郎(原作)/冨岡淳広(監修)
大川武宏、久慈麗人(コミック企画プロデュース)
漫画堂(作画)/サイドランチ(コミック制作)
東映特撮ファンクラブ(製作)