株主投資家のみなさまへごあいさつ

To the World, To the Future -「ものがたり」で世界と未来を彩る会社へ -

当社は、自らが生み出した作品を世界に届け、エンターテインメントの力で未来を明るく豊かにすることを目指してまいります

株主の皆様には、日頃より格別のご高配を賜り、心より感謝申し上げます。

当社は1951年に創業し、70年以上に亘り映像を製作し続けてまいりました。映画を祖業としておりますが、メディアの変遷とともに柔軟に業態を変化・対応させており、自宅で映像を楽しめるテレビ放送の開始と共にテレビ映画を多数製作、また個人が手元で映像を所有できるビデオグラムの普及に伴い「Vシネマ」というジャンルを確立しました。さらに業界に先駆けて2000年初頭に配信事業に参入し、今では当社アーカイブ作品のほとんどを配信サービスで展開、また配信オリジナル作品も数多く手がけております。

当社は「東映グループ中長期ビジョン TOEI NEW WAVE 2033」を2023年2月に発表し、今後の成長戦略を提示させていただきました。そしてその基盤は、私どもの強みである、企画製作能力とマルチユース展開力にあると認識しております。
創業以来、当社は様々なメディアで数多くの多様で魅力的な作品を自ら生み出し続け、それらを活用してビジネスを展開してまいりました。映像作品の著作権を確保することで、映画興行、テレビ放送、配信などの1次利用に加え、2次利用としてのテレビ放送権販売、配信権販売、また商品化、ゲーム化、イベント化、舞台化など様々な形態で一つのIPの収益性を高めるビジネスモデルを構築しております。

今後の成長戦略として、当社は企画製作力 とマルチユース展開力という特長を強化しつつ、これまで国内を主としてきたビジネスの舞台を海外へと広げてまいります。
当社は4,400本以上の劇場用映画と39,000話以上のドラマ作品の著作権を所有しており、中には世界的にも知られる作品が多数あります。その人気の理由は、緻密な設定や展開など、一言でいえば「作品の面白さ」に他なりません。面白いストーリーは国を問わず需要があり、ライブラリー作品へのリメイクやリブートの要望は海外からも数多くいただいているところです。すでに現地で浸透しているライブラリー作品を現地のスタッフ・キャストでリメイクすることで海外での収益性が高いIPを生み出すなど、世界展開に向けた戦略も鋭意進行中です。

株主の皆様におかれましては、今後とも格別のご支援を賜りますようお願い申し上げます。