環境

東映グループは東京・京都に撮影所を擁し、絶え間ない映像娯楽を提供するために昨今の外的要因(天災・疫病など)にも対処できる自立した体制の構築に取り組んでおります。将来的には全社を挙げて、環境に優しい企業グループを目指します。

環境や働き方等に配慮した撮影所を目指す

配信メディアの興隆により、国内外を問わず、多様な作品へのニーズが高まっています。
一方で、災害時におけるロケーション撮影の制限や、スタッフの働き方改革に対応した撮影時間の削減など、映像制作には様々な解決すべき課題がある中で、継続的かつ効率的な制作体制の構築を実現する「バーチャルプロダクション※ 」(以下、VP)が世界的に注目されています。
VPの活用により、「ロケーション撮影に伴う移動車両の排気ガスの削減」や「セット解体による廃棄物量の減少」など環境問題への対応も可能になります。創業以来70年に渡り、美術・衣装・照明など人材・技術を積み重ねてきた撮影所だからこそ実現できるVPの形を追求していきます。

バーチャルプロダクションとは…CGなどデジタルで作成された背景をグリーンバックや大型高精細ディスプレイに投影し、その前で演じる演者の動きと連動させることで、その場所にいるような映像を撮影できるシステム。

東京撮影所東京撮影所

仮面ライダー・スーパー戦隊の2シリーズの他多くの映像制作をする東京撮影所では、1年間を通して臨機応変な製作体制が必要とされます。VPをこれに柔軟かつ迅速に対応させることで、他にはないスタッフの習熟、アセットの蓄積が実現します。

京都撮影所京都撮影所

京都撮影所では、時代劇の聖地・京都太秦に蓄積された膨大な美術(セット、オープンを含む)のデジタルアセット化を進めています。このアセット群をVP等で活用することにより、予算・ロケ地等の制約を超えた、歴史アドベンチャー・歴史ファンタジーの実現を目指しています。

オフィス・事業所での取り組み

東映では文書や資料をデジタル化し、タブレットやパソコンなどで共有する「ペーパーレス会議」を推進しています。
さらに「稟議書の電子化」を導入することで、申請から承認のフローの迅速化、ペーパーレス化によるコスト削減効果、内部統制強化、テレワークをはじめとする多様な働き方への対応を実現することができました。
その他に地球環境保護への取り組みの一環として、石灰石からできたLIMEX(ライメックス)を名刺素材に採用しました。LIMEXは紙と比較し、シート1トンあたりの工場における水利用量を約97%削減することが可能になります。
また、東映グループでは少ない電流で光を発することができる省エネルギーの電子デバイスであり、CO2排出削減に大きな効果のあるLED照明への切替を進めています。東映本社における照明器具では100%交換が完了しています。東西撮影所や映画館・映画村・ホテルなど顧客向け施設に関しましても、順次LED照明への切り替えを進めています。

ティ・ジョイ劇場での取り組み

東映グループの株式会社ティ・ジョイはシネマコンプレックス運営事業を主として、国内で映画館の運営をしています。 近年では紙のチケットを発行しないスマート入場システムを一部劇場で導入開始しており、 ペーパーレス化への取り組みを行っております。
また、劇場のフード売店にて使用していたプラスティックストローを廃止し、2022 年 6 月 よりバイオマスストローに変更することで石油資源の節約と二酸化炭素の削減に貢献して おります。 ティ・ジョイの使用するバイオマスストローは、従来のポリプロピレンにバイオポリエチレンを25%混合して製造しており、JBPA(日本バイオプラスチック協会)から『 バイオマス25 』の認証を取得しています。焼却処分した場合でもバイオマスのもつカーボンニュートラル性から大気中の二酸化炭素の濃度を上昇させないという特徴があります。石油資源の節約と二酸化炭素の削減に貢献する素材です。

東映ホテルチェーンの取り組み

東映では、シティホテルとして新潟東映ホテル・福岡東映ホテルを、温泉リゾートホテルとして湯沢東映ホテルを直営しています。「エンターテイメント&サプライズ」を共通コンセプトに、細やかで温かみのあるサービス提供を行い、オリジナリティ豊かなホテルの創造を行っております。
これらのホテルでは、地域学生のホテル見学・社会体験活動の受け入れ等を通した地域住民との積極的な交流や、災害時の地域住民や帰宅困難者の受け入れ協力、地産地消や食品ロス削減といった、継続した社会貢献の取り組みを行っております。
お客様に寄り添ったサービスで将来の世代の暮らしを持続可能な形で改善することを目標とし、地域の方々との共存・共栄を図り、住み続けられる街づくりに少しでも貢献することで、地域の皆様から愛されるホテルづくりを目指しております。