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動物戦隊ジュウオウジャー

DATA
2016年2月14日~2017年2月5日放送
放送は終了しました。ご視聴ありがとうございました。

EPISODE GUIDE

第12話 はなのみじかいゾウ
2016年5月1日放送

「鳥男も大事だが、僕たちはこの世界をもっと勉強する必要がある」
 
人間の世界をより深く理解し知識を増やそうと考えていたタスクは、
大和に教えてもらった図書館を目指して歩いていた。
 
「出てけ!おまえに売る本はない!!」
「ちょっと立ち読みしただけだろ!」
 
通りかかった古本屋から罵声が聞こえてきた。
同時に、2人の男が揉みあってタスクの方に倒れこんできた。
完全に巻き添えをくらったタスクだったが、ケガを負ったらしい古本屋の店主にケガの原因と決めつけられて慰謝料を請求されてしまう。
持ち合わせのないタスクは戸惑いながらも古本屋で働くことになってしまったが…
 
 
脚本 田中 仁
 
監督 中澤祥次郎

ギフトとの死闘を越え、絆を深めたジュウオウジャー。
タスクが言った「帰れないからここにいるんじゃない。僕たちの意思でここにいるんだ」
という言葉に涙が溢れて止まらない!!という方もきっと日本中に10万人くらいはいたんじゃないかと思います。ジューマンだけに。
……とにかくそんな意思表明は、ジューマンの4人が人間界での長期滞在の覚悟を決めたということを意味しています。
そんな中、12話ではタスクが人間界のことをもっと知りたいというポジティブな発言をします。人間の文化に対して積極的だったのはアムくらいだったので、嬉しい変化といえるでしょう。
ただ、その初っ端で出会った人間が、また困った人でした。
その名も、古本屋『ひねくれ堂』店主、大岩源九郎。
まず、ひねくれ堂ですね。自分の城にこんな名前をつけてしまう店主。間違いなくひねくれています。ひねくれを極めています。
そして、大岩源九郎ですね。当然、古き良き頑固じいさんが連想されますね。
公園で遊んでいるだけで、何故かうるさいと怒られた経験、みなさんありますよね?(笑)
そんなひねくれ店主を演じるのは…まさかの…堀内正美さん!!
見てください、この写真!!完全に振り切っております(笑)

まさかの、と書いたのはですね…そう、堀内さんと言えば『仮面ライダードライブ』 にフリーズロイミュードとして出演されていたことであまりにも有名ですし、その記憶もまだ割と新しいものですよね!?笑
それを今回は逆手にとってみました。堀内さんほどの役者さんであれば、おそらくドライブで演じた役を全くイメージできないように芝居も雰囲気も変えてくるはずですし、みなさんの記憶が新しいうちに、堀内さんという役者のそんな凄さを知っていただきたかったのです。そしてもう一つは、筆者がドライブでご一緒したときに一番印象的だった点なのですが、敷居をあえて低くして若手の役者の中に飛び込んできてくださるところ。それによって芝居の相談がとてもしやすい環境が作られて、ドライブのロイミュードチームは非常に後半に向けてまとまっていきましたし、クオリティもどんどん上がっていきました。
それを、今回はジュウオウジャーに伝授してほしかったのです。
この効果はてきめんで、確実にタスクの芝居は変わりました。
下の2枚。左の写真はクランクインの日のタスク。右は最終日のタスクです。
もう表情の作り方がまるで違う。剣君もこの12話というメインの話をどう演じるか、悩んでしまって壁にぶち当たっていたようですが、堀内さんのアドバイスや支えもあって、なんとか乗り越えたみたいです。堀内さん、本当にありがとうございました!そして、念願の特撮グランドスラム、おめでとうございます!!笑

タスクだけではありません。渡邊剣だけではありません。激闘を終えて、大和もセラも、レオもアムも、そして演じる4人も新たなタームに向かってさらなる高みをめざして走り出しています。今回求められたのは、かなりコメディ要素の強い芝居。コメディシーンということは見てくれた方を喜ばせなくてはいけない、笑わせなくてはいけない。これが意図していても結構難しいのです。とにかく恥じらいがあっては面白さは伝わらないですよね。ということで彼らにも堀内さんなみの振り切りを求めておりますが、前の2話がカロリーの高い重めの芝居が多かったので楽しんで演じていたようです。
 
決戦編を終えて、彼らの新たな一面も見られるエピソードになっておりますので視聴者の皆さんも楽しんでいただけると嬉しいです。

今回は堀内正美さんにゲスト出演をいただきましたが、
この12話を皮切りに、13話、14話とゲスト話が続きます。
第2クールとでも呼びましょうか、デスガリアンとの決死の闘いを乗り越えてジューマンたちが人間と交流する日常的なエピソードを、豪華ゲストを迎えてお届けします。
今後のジュウオウジャー、目が離せませんよ!!
まずはぜひ、12話をお楽しみくださいね~

今回は激闘の9~11話のオフショットを公開いたします!
まずはこの人!村上幸平さんですね。正体はやはり、鳥男の人間の姿でした。
草加雅人(『仮面ライダーファイズ』で村上さんが演じた怖~いお兄さん)よりは柔らかいものの(笑)、終始険しい表情でジューマンに対峙した鳥男ですが、村上さん自身は非常に笑顔の多い方です。そして、長いキャリアがそうさせるのでしょう、カメラが回ってない時はスタッフさんときさくにコミュニケーションをとりつつ、本番前になるとものすごい集中力で他を寄せ付けない雰囲気を醸し出す…これが『演じる』ということか…と、若い5人にとっても素晴らしい模範になってくださっております。

鳥男の空中アクションも、人間態のところはほとんど吹替えなしで村上さん自身が演じてくださっております。飛んでいるところについては、写真のように天井からワイヤーで吊って撮影したものを後から合成しているのですが、これがバランスを取るのが難しいそうなんです。ちょっとでも体重のかけかたを間違えると、水平を保てなくなり、くるりんと回転してしまうんです。最初は試行錯誤していましたがすぐに自分のモノにしてあたかも前からやっていたかのような器用さで飛んでいる村上さん…さすがです。

10話の大和ともめた後のシーンのレオとセラ、タスク。
シリアスなシーンでしたし、台本を渡した直後から彼らも大事なシーンだと心構えておりましたので、この日はなんとなくいい意味でピリピリとした緊張感がありました。

これは10話でギフトが出現したシーンですね。
こんな大それた器具を置いて、フォグと呼ばれる煙を出現させます。
大それた器具ですのでセッティングにも時間がかかりますし、それに伴うスタッフさんの作業過程もみているのでキャストは、何度もできない!失敗できない!というプレッシャーに苛まれることになります。で、大体こういうものが用意されるシーンは、ピンチのシーンだったりするわけで、今回は吹っ飛ばされて転がるアクションがあるわけです。
写真は後姿ですが、きっとそれぞれ固い表情で緊張しているのではないでしょうか。
その証拠に、モニターで確認しているキャストの表情には安堵が見て取れますね!!
《モニター確認のタイミングは、大抵監督からOKがでたカットを、最終確認するためなので、何もなければOKカットというタイミングなのであります》

さあ、そして次週はタスクがメインのお話。
ということで彼の気合がわかる2枚の写真をここに掲載して、締めとしたいと思います。

次週『はなのみじかいゾウ』、注目はタスクだゾウ!
………ご精読ありがとうございました(笑)

(文責・望月 卓)

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INFORMATION 番組情報

CAST
ジュウオウイーグル/風切大和(かざきりやまと):中尾暢樹(まさき)
ジュウオウシャーク/セラ:柳 美稀
ジュウオウライオン/レオ:南羽翔平
ジュウオウエレファント/タスク:渡邉 剣
ジュウオウタイガー/アム:立石晴香
ジュウオウザワールド/門藤操:國島直希

   ○

森真理夫/寺島進

STAFF
脚本:香村純子 ほか
監督:柴﨑貴行 ほか

アクション監督:福沢博文

特撮監督:佛田洋(特撮研究所)

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