2025.02.03
山崎豊子生誕100年記念
主演・北川景子『花のれん』
2025年3月8日(土)よる9時放送!


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■《原作・山崎豊子×主演・北川景子》!!日本のエンターテインメント界の礎を築いた
女性興行師(プロデューサー)の生涯を描くヒューマンドラマに…超豪華キャストが集結!
昭和の名作家・山崎豊子さんの“生誕
100
年”を記念し、北川景子主演で山崎文学の金字塔を完全ドラマ化する『テレビ朝日ドラマプレミアム 花のれん』――。先日、伊藤英明、上川隆也の出演が解禁されてますます期待が高まる中、大きな注目を集め続ける本作の放送日が、国際女性デーの3月8日(土)に決定!そして共演者情報第2弾が到着しました!
今回解禁されたのは、甲本雅裕、泉ピン子、玉山鉄二、馬場園梓、渋谷凪咲、笹野高史、吹越満、金山一彦、月亭方正、ミルクボーイ、本多力ら、個性豊かな豪華実力派俳優陣! それぞれ、北川演じる主人公・河島多加とともに時代を駆け抜け、“日本エンターテインメント界の母”がたどった激動の人生に影響を与えたキャラクターを色濃く演じ上げます。
■激動の時代を興行師、妻、母、ひとりの女性として駆け抜けたヒロイン・多加!
この『花のれん』の原作は、吉本興業の創業者・吉本せいさんをモデルに、ショービジネスに人生を捧げた女性の生涯を情緒豊かに紡いだ傑作小説。明治~昭和という激動の時代、“女性プロデューサー”の先駆けとして大阪で旋風を巻き起こした稀代の興行師・河島多加(北川景子)の愛、家族、仕事を壮大なヒューマンドラマとして描いていきます。
大阪・船場の呉服店に嫁いだ多加は、道楽好きの夫・吉三郎(伊藤英明)と寄席商売にくら替えしますが、吉三郎は愛人を作った末にあっけなく他界。多加は夫が遺した借金を返済すべく、さらに寄席の拡大に打ち込むことに。そんな中、多加は寄席の窮地を救ってくれた紳士・伊藤友衛(上川隆也)に淡い恋心を抱いてー―。
興行師として、そして妻として母として、ひとりの女性として悩みながらもエネルギッシュに時代を駆け抜けた彼女は、日本女性の新たな生き方を切り拓いた先駆者ともいえる存在。その生き様は色あせるどころか、今を生きる令和の女性たちが目指す姿ともいえるのではないでしょうか。
■北川景子と縁の深い甲本雅裕・泉ピン子・玉山鉄二がヒロインを支える人物に!!
硬軟自在の俳優・甲本雅裕が演じるのは、寄席商いをはじめた多加の右腕・ガマ口(がまぐち)。彼はもともと寄席に出る芸人“剣舞師”でしたが、多加夫婦が寄席を開くにあたって裏方にまわり、吉三郎亡き後は番頭となって生涯、多加を支えます。甲本は映画『花のあと』(2010年)で北川と夫婦役を演じたことがあり、「
女優として魅力が増した北川さんと十数年のときを経て、こういう形で再会できたのはうれしい
」と再共演を喜び、北川もまた「今回は夫婦役ではないですが、ともに人生を歩む役で、あの作品の続きのような不思議なご縁を感じました」と語っています。
いわずと知れた名女優・泉ピン子は、多加を見込んで金を貸す“小銭貸し”石川きんを演じます。泉と北川は今回が3度目の共演でプライベートでも大の仲良し。北川の主演作を盛り上げるべく、泉は「私が演じる“金貸し”のきんは、役どころがあまり深く描かれていない。でもだからこそ想像がふくらんで、彼女はどこに金を隠すかな…など、やりすぎかなと思うぐらい考えました」と、自らアイデアを持ち込むほどの熱の入れよう。北川も「ピン子さんはクランクイン前からアイデアをたくさん提案してくださって、すごい役者さんだなと改めて感じました。お芝居にも重みがあって、シリアスなシーンは真剣にぶつかり合うことができました」と感謝の思いをあふれさせていました。
実力派として知られる玉山鉄二もまた、映画やドラマで北川と共演経験があり、気心の知れた間柄。本作では、破天荒な言動で数々の伝説を残した人気落語家・春団治を演じます。“爆笑王”の異名を誇る春団治を演じるため噺の稽古を重ね、高座シーンの撮影では北川が本気で笑ってしまうほど巧みな話芸を披露! 玉山は「落語で着物が汗でビチョビチョになり、酸欠になりかけた…」とウラ話を明かしながらも、「演じる中で、落語の難しさを大変痛感しました。粋な部分と哀愁を大事にし、どこまでも気持ちいい男、それが春団治師匠です」と役柄への愛着を語っています。
■ヒロインを支えるお手伝い役に馬場園梓!渋谷凪咲の演技を北川景子が絶賛!!
俳優としての評価も高い馬場園梓は、主人公・多加とその息子・久男に尽くす、お手伝いのお梅役で登場します。「
血の繋がりがなくても、人生をかけてこの一家を支えようという関係性が熱く、素敵な絆だなと思いました」と、多加母子を思うお梅になりきり、北川とのやりとりも息ピッタリ!
主演映画『あのコはだぁれ?』(2024年)で『第48回日本アカデミー賞』新人俳優賞を受賞したばかりの渋谷凪咲は、吉三郎の愛人・おしの役を熱演! 「
少女と女性のちょうど間の時期に吉三郎さんと出逢ってしまったため、本気で恋をしてしまう、真っ直ぐでピュアな心を大切にしました」と、道ならぬ恋に落ちてしまったおしのの胸の内を切ない表情であらわし、北川もハマリ役だと絶賛していました。
このほか、多加と駆け引きをくりひろげる一流寄席の席主を笹野高史、多加の父・孫一を吹越満、多加の下で寄席小屋を采配する杉田を金山一彦、金を取り立てにくる京都の織元・織京の主人を本多力が演じるなど、名バイプレイヤーが贅沢にも物語の随所に登場します。
■ミルクボーイがエンタツ・アチャコ役で登場!サプライズでネタ披露し、北川爆笑!
さらに、エンターテインメントの世界を描く本作では、人気芸人たちが明治~昭和初期の日本を盛り上げたレジェンド芸人役にふんして出現するのもみどころのひとつです。しゃべくり漫才の元祖といわれる伝説のコンビ、エンタツ・アチャコを演じるのが、『M-1グランプリ2019』王者・ミルクボーイ(内海崇・駒場孝)。「大先輩を演じさせていただくのは光栄!」と、気合十分で現場にやって来た2人、撮影の合間にはおなじみ“コーンフレークネタ”の北川景子バージョンをサプライズで披露し、「北川景子やないか!」のツッコミで北川を大爆笑させていました。
また、昨年、噺家生活15周年を迎えた月亭方正が、多加の寄席に波乱をもたらす人気落語家・松鶴を演じるのも見逃せません!
記念作品にふさわしく、超豪華キャストがズラリと集結した、『花のれん』。今回の共演者解禁第2報によって、メインビジュアルで明かされていないシルエットはあとひとつとなりましたが、“残るひとり”はいったい誰なのか――ぜひ続報をお待ちください!
登場人物
河島多加
(かわしま・たか)
……北川景子
(きたがわ・けいこ)
大阪・堀江の米店の娘として生まれ、21歳のとき、見合いで船場の“河島屋呉服店”に嫁いだ。放蕩者の夫・吉三郎と寄席商売をはじめ、夫亡き後も持ち前の根性と商才で寄席を拡大。稀代の女性興行師として名を馳せていく。しかし、そのエネルギッシュな生き様ゆえ、ひとり息子の久男とは心がすれ違ってしまい…。そんな中、寄席に姿を見せるひとりの男性客に恋心を抱くようになるが…!?
ガマ口(がまぐち)……甲本雅裕(こうもと・まさひろ)
吉三郎がかわいがっていた芸人のひとり。“剣舞師”として高座に上がっていたが、吉三郎が寄席商売をはじめるにあたって裏方に回る。吉三郎亡きあとは番頭として多加を細やかに支える。
石川きん(いしかわ・きん)……泉ピン子(いずみ・ぴんこ)
小銭貸し。利子が安いかわりに、よっぽど気が向かないと金を貸さない偏屈者として有名。多加の商売人としての心意気に触れて金を融通する。
春団治(はるだんじ)……玉山鉄二(たまやま・てつじ)
落語家。“爆笑王”とよばれた大阪の寄席界の人気者。高座が面白い上に、突飛な奇行やでたらめな生活で名を馳せる。
お梅(おうめ)……馬場園梓(ばばぞの・あずさ)
河島家のお手伝い。忙しい多加のかわりに、息子・久男の世話を一手に引き受ける。
おしの……渋谷凪咲(しぶや・なぎさ)
北新地の芸者見習い。吉三郎の愛人となる
金沢亭席主(かなざわていせきしゅ)……笹野高史(ささの・たかし)
大阪で一流といわれる寄席“金沢亭”の席主。
孫一(まごいち)……吹越 満(ふきこし・みつる)
多加の実父。大阪・堀江で米店を営む商人。娘に商売の才能があることを見抜いていた。
杉田(すぎた)……金山一彦(かなやま・かずひこ)
吉三郎と多加が開いた2軒目の寄席“芦辺館”で支配人として采配を振るう。
松鶴(しょかく)……月亭方正(つきてい・ほうせい)
春団治と肩を並べる人気落語家。多加が席主を務める寄席にも出るが、“ある騒動”を起こす。
エンタツ・アチャコ……
ミルクボーイ(内海崇・駒場孝)
新しい“しゃべくり漫才”を作ったコンビ。寄席でも絶大な人気を博すようになり…。
織京(おりきょう)……本多 力(ほんだ・ちから)
京都の織元の主人。吉三郎の営む呉服店と取引がある。
甲本雅裕(ガマ口 役)コメント
これまで『沈まぬ太陽』(2016年/WOWWOW)、『二つの祖国』(2019年/テレビ東京)、『華麗なる一族』(2021年/WOWWOW)という山崎豊子作品に出演させていただきましたが、先生は入念な取材の上で執筆されるので作品の説得力が素晴らしく、かつドラマとしてとても面白い。今回もまたそれを味わえるのがうれしかったです。
僕が演じるガマ口は、状況に応じて転がりながら生きる男。高座で芸を披露する剣舞師だったのに、ある日、伊藤英明さん演じる吉三郎さんに「お前、裏方やれ」と言われて、深く考えることなく従ったんだと思うんです。彼は転がった先で、自分のできることをただ一生懸命やり続けたのでしょう。
北川景子さんとは映画『花のあと』(2010年)で夫婦役を演じたので懐かしさも感じつつ、今回は違う立場なので新鮮な思いもありました。ますます女優として魅力が増した北川さんと十数年を経て、こういう形で再会できたのはうれしいこと。本作では『遺留捜査』で共演してきた上川(隆也)くんとも一緒ですが、彼との仕事は自然体で臨むことができるので、僕としてはありがたいの一言ですね。
このドラマは生きる勇気をもたらすドラマ。僕も演じながら元気をもらっているので、そういう気持ちを味わっていただけたらうれしいですね。今を生きるみなさんの胸に刺さる物語だと思います。
泉ピン子(石川きん 役)コメント
私が演じる“金貸し”のきんは原作や脚本に役どころがあまり深く描かれていないので、どう存在感を残すべきか、役者にとっては難しい役。でもだからこそ想像がふくらんで、彼女はどこに金を隠すかな、どこに置いておくかな…と、やりすぎかなと思うぐらい考えました。また、身に着けるものはすべて借金の“かた”として取ったもの、という設定にしたので、ある場面で着ている和服が、別のシーンでは部屋にかけてあるなど細かい部分まで考えています。ぜひ隅々まで作品を見てもらいたいですね。
(北川)景子ちゃんとの共演は5年ぶりですが、プライベートではしょっちゅうメッセージを送りあうぐらい仲がいいです。景子ちゃんにとって、私は親戚のおばさんみたいなものかな(笑)。彼女が出演している時代劇を見たら、歩き方や衣装、髪型など、気づいたことを伝えています。私が先輩方から教わってきたことを継承したいんですよね。彼女はとても素直なので、教え甲斐があります。
この『花のれん』は久々の超大型ドラマだと思います。ドラマ離れが叫ばれる昨今ですが、ひとりの女性のサクセスストーリーとして大変面白いので、ぜひ多くの方々に見ていただきたいですね。
玉山鉄二(春団治 役)コメント
山崎豊子先生の作品に出演できるだけでも大変光栄です。その上、生誕 100 年というメモリアルなタイミングは役者冥利に尽きます。
私は初代・春団治師匠を演じさせていただきました。演じる中で、落語の難しさを大変痛感しました。粋な部分と、哀愁を大事にし、どこまでも気持ちいい男、それが春団治師匠です。
撮影は北川景子さんとのシーンだけでしたが、素晴らしいキャストの方々がたくさん出ていらっしゃる中、先輩方ともお芝居したかった心残りもあります。プレッシャーある中、北川さんは強く立ち振る舞いながら凛としていて、多加さんそのものでとても頼もしかったです。
山崎豊子先生の素晴らしい原作。より一層、強くて美しい北川景子。そして、落語で着物が汗でビチョビチョになり、酸欠になりかけた玉山鉄二。ぜひともお楽しみください。
馬場園 梓(お梅 役)コメント
私は吉本興業所属の芸人なので、創業者・吉本せいさんがモデルとなった物語に出演させていただくのはとてもうれしかったですね。ゼロからどころか、マイナスの状態から女手ひとつで会社を立て直していくのは本当にスゴイ。その主人公を陰で支える重要な役割を演じさせていただけて感慨深いです。私が演じるお梅は久男くんを息子のように大切に思い、多加さんのことも慕い、家族の一員として支えていきます。今は信頼関係が希薄な時代ですが、血の繋がりがなくても人生をかけてこの一家を支えようという関係性が熱く、素敵な絆だなと思いました。
現場では、北川さんが美しすぎてついつい凝視してしまい、ドライアイになってしまいました(笑)。北川さんは透明感があり、髪型や着物を少し変えるだけで、どんな年齢でも変幻自在に演じられるんです。しかし、私の現在の素材では20代を演じるのは無理…。なので、冒頭の21歳のシーンでは、メークさんにこっそりチークを借りました(笑)。この『花のれん』は一度きりの人生をどう生きるのか、自分は何に人生を打ち込むのか、改めて考えさせられる、生きるヒントとなる作品だと思います。
渋谷凪咲(おしの 役)コメント
今回、このような素敵な機会に参加させていただけることを、心よりうれしく思いました。私が演じるおしのは許されない立場だとは思いますが、芸者としてまだ一人前になる前の、あどけなさの残る少女と女性のちょうど間の時期に吉三郎さんと出逢ってしまったため、本気で恋をしてしまう、真っ直ぐでピュアな心を大切にしました。
北川景子さんがとても気さくに話しかけて下さり、いつも旦那さまと一緒にバラエティーを見て笑って下さっているというお言葉をかけていただき、一気に緊張の糸がほぐれて心と頬がとろけました。
私はこれを機に、『花のれん』を拝読させていただきました。当時の時代背景の中で、女性として商売人として母として生きていく覚悟と信念に感銘を受け、同時にいま学べたことに感謝しました。私と同世代の方々にも、この時代や作品から伝わるパワーを受け取っていただけたらうれしいです。
スタッフ
(原 作) 山崎豊子『花のれん』(新潮文庫刊)
(脚 本) 吉田紀子
(ゼネラルプロデューサー) 横地郁英(テレビ朝日)
(監 督) 竹園 元(テレビ朝日)
(プロデューサー) 竹園 元(テレビ朝日) 土田真通(東映) 百瀬龍介(東映)
丸山真哉(東映テレビプロダクション)
(企画協力) 一般社団法人山崎豊子著作権管理法人 新潮社
(制 作) テレビ朝日 東映
あらすじ
大阪・堀江の米店の娘として育った多加(北川景子)は見合いの末、明治39年、21歳で船場の呉服店に嫁ぐ。しかし、夫の河島吉三郎(伊藤英明)は遊び好きで怠け者。多加が息子の久男を抱えながら必死に商売を支えるも経営は傾く一方で、とうとう家を売るしかなくなるまでに窮迫する。
それでも花街、寄席通いをやめようとしない夫を、多加は「そないに寄席や芸事が好きやったら、いっそのこと寄席でも商売にしはったらどうだす」と一喝する。この言葉に、吉三郎は発奮。天満天神の裏にあるボロボロの寄席小屋を手に入れ、なじみの芸人・ガマ口(甲本雅裕)らを集めて寄席を開く。しかし、即席の素人寄席に客は入らず、借金はかさむばかり。近所の小銭貸し・石川きん(泉ピン子)に金を借りながらなんとかしのいでいたが、ある夏の日、多加はキンキンに冷やした冷し飴を寄席で売ることを思いつく。それが評判となって次第に客もつきはじめると、吉三郎の芸人選びの妙もあって連日大入りを記録し、夫婦は2軒目の寄席小屋を開業する。
ところがある日、吉三郎は愛人・おしの(渋谷凪咲)との同衾中に心臓麻痺で死んでしまう。甲斐性なく世を去った夫にもかかわらず、多加は葬儀で“一生二夫にまみえぬ証”である白い喪服を身にまとうのだった…。
その後も夫がこしらえた借財のため、ひとり寄席商いを続けることになった多加は、法善寺にある一流の寄席小屋を粘り強い交渉で入手。「えらい女(おなご)の大阪商人や」と舌を巻く席主(笹野高史)に対して、「わてなりののれんを、この寄席(こや)に掲げさして貰います」と大見得を切った多加。商いに一生を賭ける覚悟をこめて、“花菱亭”と染め抜いた花のれんを掲げた――。
そんなある日、ひとりの男が花菱亭を訪れる。この男、伊藤友衛(上川隆也)はたびたび花菱亭を訪れては窮地を救うなど、多加の心に強い印象を残して…。
テレビ朝日公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/hananoren/