2024.10.23
山崎豊子生誕100年記念
主演・北川景子『花のれん』情報解禁
【原作】山崎豊子 ×【主演】北川景子
日本のエンターテインメント界の礎を築いた
【女性興行師
(プロデューサー)
】
の生涯を描く壮大なヒューマンドラマ誕生!
【明治~昭和】 激動の日本を駆け抜けたヒロイン …
令和の女性たちが求める生き方がここにある!
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■昭和の名作家・山崎豊子の直木賞受賞作を令和の今、北川景子主演で映像化!!
『白い巨塔』『華麗なる一族』『不毛地帯』『大地の子』など、社会問題に鋭く切り込んだ数々のベストセラー小説で知られる作家・山崎豊子さん(1924年-2013年)。映画やドラマなど映像化された作品も枚挙にいとまがなく、テレビ朝日開局60周年記念5夜連続ドラマスペシャル『白い巨塔』(2019年)、2夜連続ドラマスペシャル『女系家族』(2021年)も大きな反響を巻き起こしました。
今なお人々を魅了する山崎さんの“生誕
100
年”を記念し、初期の代表作であり、直木賞受賞作でもある『花のれん』を、北川景子主演で完全ドラマ化! 明治~昭和という激動の時代、“女性プロデューサー”の先駆けとして道を切り拓いた稀代の女性興行師・河島多加(かわしま・たか)の生涯を描く壮大なヒューマンドラマが誕生します。
■《時代の先駆者》――日本のショービジネスに人生を捧げた女性興行師(プロデューサー)の《愛》《家族》《仕事》を描く!
21歳のとき、大阪・船場の呉服店に嫁いだ主人公・多加。しかし、怠け者の夫・吉三郎は花街、寄席通いに明け暮れ、経営は傾く一方でした。「いっそ、道楽を本業に」と多加が勧めたのをきっかけに吉三郎は場末の寄席小屋を買い、夫婦で寄席商売をはじめることに。
ところが、吉三郎は愛人を作った末にあっけなく他界。多加は亡き夫が遺した借金のため、より一層、寄席に注力。持ち前の根性と商才で小屋を拡大し、大阪の街に笑いというエネルギーを届けていきます。そんな中、多加は窮地を救ってくれたある男性客に淡い恋心を抱くことに――。
この『花のれん』原作は、山崎豊子さんが吉本興業の創業者・吉本せいさんをモデルに、ショービジネスに人生を捧げたひとりの女性を情緒豊かに描き上げた傑作小説。せいさん、つまり多加は今でいう“オーディション制”をいち早く採り入れ、“物販”でファンを獲得して勢力を拡げるなど、現代のエンタメ戦略の土台を作り上げた“日本エンターテインメント界の母”ともいうべき人物です。
同時に、妻として、母として、ひとりの女性として悩みながらもエネルギッシュに時代を駆け抜けた彼女は、日本女性の新たな生き方を切り拓いた先駆者ともいえる存在。その生き様は色あせるどころか、今を生きる令和の女性たちが目指す姿ともいえるのではないでしょうか…。
■現代人が失いかけた《日本の心》…。心に秘めた《恋》の物語も描く!
また、多加が寄席商売を続ける上で心に決めていたのは、近年揺れに揺れているエンタメ界で忘れられがちな“人を大切にする”という原点。義理、人情、恩義に厚い多加の姿をとおし、日本人が失いかけた“心”をもしっかりと描き、彼女が手塩にかけて育てあげたエンターテインメントの素晴らしさを伝えていきます。
さらには華やかなショービジネスの陰で多加の心にひそかに明かりを灯した淡い恋も描写、女性としての葛藤も浮き彫りにしていきます。はたして多加が心の奥底に秘めた恋の相手と、その行く末とは…!? そして人を愛し、人を大切に思い続けた彼女が最後まで追い求めたものとは――!? 涙、笑い、感動に満ちた“日本初の女性プロデューサーの一代記”ともいえる物語が綴られていきます!
■北川景子、敬愛する山崎作品《初挑戦》に喜び!
タフな仕事の顔、そして妻、母、女性としての揺れる顔を繊細かつパワフルに表現!!
ヒロイン・多加を演じるのは、大河ドラマ『どうする家康』(NHK)でお市と茶々の二役を見事に演じ切り、昨年度の“橋田賞”を受賞、女優としてますます輝きが増している北川景子。
もともと山崎文学の大ファンで中学時代に読みふけったという北川は「
まさか自分が山崎先生の作品に出演できるなんて…と驚きましたし、うれしかったです」と喜びを告白。
本作では21歳から晩年まで多加の40年の半生を演じるため撮影も怒涛のような日々で、「
朝、子ども時代の久男と遊ぶシーンを撮影したと思ったら、夜には成長した久男に召集令状が舞い込む辛い場面を撮るなど、朝夕で一気に年齢を重ねるような状況があるので、毎日が“激動”です。1シーンごと体当たりで挑むのが精一杯の日々ですが、それだけ多加の人生が濃密だったんだなと…。また、演じていて感じるのは、多加はとても強い女性だなということ。演じながら彼女に励まされ、勇気をもらっているような気がします」と役柄のパワーを一身に受けて撮影に臨んでいることを明かしました。
そんな多加の生涯を描いた本作について、北川は「
女手ひとつで寄席を大きくしていった商売人としての顔と、妻としての顔、また母親としての顔、女性としての生きざま、いい塩梅で描かれたヒューマンドラマです。涙あり笑いありのあっという間の2時間になると思います」と視聴者に力強くみどころを呼びかけています。
■脚本・吉田紀子氏、山崎豊子作品の脚色は《覚悟》の執筆だった…!
「たくましくもかわいらしい」主演・北川景子の演技に期待!
脚本を手がけるのは、ヒューマンドラマの名手として知られ、近年だけでも映画『Dr.コト―診療所』(2023年)、『友情~平尾誠二と山中伸弥「最後の一年」~』(2023年/テレビ朝日)、『Destiny』(2024年4月クール/テレビ朝日)など話題作を次々と世に放っている吉田紀子氏。直近作の『団地のふたり』(NHK)も好評を博しています。北川とは『みをつくし料理帖』(2012年、2014年/テレビ朝日)でがっちりとタッグを組んだ間柄で、山崎作品にあふれるけれん味はそのままに、人間ドラマをより豊かに膨らませています。
吉田氏は「
まさか、私に山崎豊子さん原作のドラマ依頼が来ると思わなかったので、正直ちょっと驚きました。山崎先生独特の、けれん味あふれる作品は、視聴者としては面白く拝見していますが、いざ自分が脚色するとなると、かなりの力技(ちからわざ)が必要だなと、覚悟をして臨みました」とオファーを受けた際の“決意”を語るとともに、「激動の時代に翻弄されながらも、“お笑いの世界”で、女ひとり、興行師として、ぶれずに真っすぐ生きて行く多加というたくましくもかわいらしい女性を、北川景子さんがどう演じてくれるのか。お楽しみいただければと思います」とメッセージを寄せています。
本作は記念作品にふさわしく、豪華キャストが揃い踏み! “座長”北川のもと、山崎作品ゆかりの俳優陣がズラリ名を連ねるほか、お笑い界からも個性豊かなキャストが集結しています。
いったいどんな顔ぶれが参戦するのか、今後続々と発表していきますので、ぜひ続報を楽しみにお待ちください!
主な登場人物
河島多加
(かわしま・たか)
……北川景子
(きたがわ・けいこ)
大阪・堀江の米店の娘として生まれ、21歳のとき、見合いで船場の“河島屋呉服店”に嫁いだ。放蕩者の夫・吉三郎と寄席商売をはじめ、夫亡き後も持ち前の根性と商才で寄席を拡大。稀代の女性興行師として名を馳せていく。しかし、そのエネルギッシュな生き様ゆえ、ひとり息子の久男とは心がすれ違ってしまい…。そんな中、寄席に姿を見せるひとりの男性客に恋心を抱くようになるが…!?
北川景子(河島多加 役)コメント
――オファーを受けたときのお気持ちを教えてください
私は元々、『大地の子』や『二つの祖国』など山崎豊子先生の作品の大ファンなんです。実は両親も先生の作品が好きで、実家には文庫本が揃っていたので中学時代、夢中になって読んだことを覚えています。だからオファーをいただいたときは、まさか自分が山崎先生の作品に出演できるなんて…と驚きましたし、とてもうれしかったです。
――女性プロデューサーの先駆け的存在・河島多加という役柄を演じて感じることは?
彼女の人生の“濃さ”ですね。この作品で私は多加の40年間の半生を演じるのですが、朝、子ども時代の久男とかるたで遊ぶシーンを撮影したと思ったら、夜には成長した久男に召集令状が舞い込む辛い場面を撮るなど、朝夕で一気に年齢を重ねる状況があるので、毎日が“激動”です。1シーンごと体当たりで挑むのが精一杯の日々ですが、それだけ多加の人生が激動かつ濃密だったんだなと感じています。
演じていて感じるのは、多加はとても強い女性だなということ。特に夫亡きあと、息子を育てながらひとりで寄席を拡大していったところは気丈でタフだなと思いますし、明るく前向きな女性なので演じながら彼女に励まされ、勇気をもらっているような気がします。
――演じる上で心がけているところがあれば教えてください
多加は大阪・船場の商人なので、まずは船場ならではの言葉を忠実に表現したいという思いがあります。今回、船場の言葉を初めてきちんと勉強したのですが、私たちが知っている大阪弁でもなく、京都の言葉とも違って、初めて聞くイントネーションもありました。船場の言葉は多加という女性を演じる上で大切な要素ですので、そこはできるだけ丁寧にやりたいと思って気をつけています。あとは、この作品は京都で撮影する正当派時代劇でもありますので、伝統美、形式美をしっかり表現するため、お芝居とは別に所作や佇まいにも気をつけています。
――本作は東映京都撮影所で撮影が行われていますが、京都で楽しみにされていることは?
とにかく撮影所での撮影が楽しいですね。私は時代劇が大好きなのですが、セットも小道具も、この京都の撮影所で撮影できるのが本当にうれしくて、スタッフの皆さんと久しぶりにお会いするのも楽しみでした。あとは時間ができたら、大好きなおうどんのお店に行きたいぐらいですね(笑)。
――視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします!
私が演じる多加は、“日本のエンターテインメントの母”とよばれる吉本せいさんがモデルだといわれています。女手ひとつで寄席を大きくしていった商売人としての顔と、妻としての顔、また母親としての顔、女性としての生きざま、いい塩梅で描かれたヒューマンドラマです。涙あり笑いありのあっという間の2時間になると思います。ぜひたくさんの方に見ていただきたいですね。
吉田紀子氏(脚本)コメント
――山崎豊子さんの名作『花のれん』のドラマ脚本を執筆することが決まったときのお気持ちを教えてください。執筆の際、意識したこともお聞かせください
まさか、私に山崎豊子さん原作のドラマ依頼が来ると思わなかったので、正直ちょっと驚きました。山崎先生独特の、けれん味溢れる作品は、視聴者としては面白く拝見していますが、いざ自分が脚色するとなると、かなりの力技(ちからわざ)が必要だなと、覚悟をして臨みました。
原作は、主人公・多加の一代記。結婚前(明治時代)から、亡くなるまで(第二次世界大戦後まで)の長いスパンの話です。それを、2時間にどうまとめていくか。結婚、出産、破産、夫と二人三脚で始めた寄席、その夫との死別、その後、女ひとりで寄席を切り盛りし、成功し財を成し、だが、その財産を、戦禍によりすべて失ってしまう。まるで、『風と共に去りぬ』のような話だなと…。
背景にある“笑いの歴史”も押さえておかなければならなかったので、落語や色物、漫才についても史実を調べた上で、執筆にかかりました。
また、多加という仕事をもつ女性の生き様、キャラクターをどう表していくか。多加の中にある、今の世の中で薄れつつある“情”の部分を強調したいと思いました。“大阪女の情”を。
――主演・北川景子さんの印象を教えてください。主人公・多加を演じる北川さんに期待していることもお聞かせください
『目力の強い、真っすぐな人』という印象です。吸い込まれそうに美しい目ですよね。20代から60代までの多加の変化を、どう演じてくださるのか。どんどんたくましく強くなっていく多加の、特に晩年が、楽しみです。また、多加には、大阪人独特のおちゃめな部分、かわいらしいところもありますので、そこも楽しみです。
――視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします!
明治、大正、昭和という激動の時代に翻弄されながらも、“お笑いの世界”で、女ひとり、興行師として、ぶれずに真っすぐ生きて行く多加というたくましくもかわいらしい女性を、北川景子さんがどう演じてくれるか。お楽しみいただければと思います。
スタッフ
(原 作) 山崎豊子『花のれん』(新潮文庫刊)
(脚 本) 吉田紀子
(ゼネラルプロデューサー) 横地郁英(テレビ朝日)
(監 督) 竹園 元(テレビ朝日)
(プロデューサー) 竹園 元(テレビ朝日) 土田真通(東映) 百瀬龍介(東映)
丸山真哉(東映テレビプロダクション)
(企画協力) 一般社団法人山崎豊子著作権管理法人 新潮社
(制 作) テレビ朝日 東映
あらすじ
大阪・堀江の米店の娘として育った多加(北川景子)は見合いの末、明治39年、21歳で船場の呉服店に嫁ぐ。しかし、夫の河島吉三郎は遊び好きで怠け者。多加が息子の久男を抱えながら必死に商売を支えるも経営は傾く一方で、とうとう家を売るしかなくなるまでに窮迫する。
それでも花街、寄席通いをやめようとしない夫を、多加は「そないに寄席や芸事が好きやったら、いっそのこと寄席でも商売にしはったらどうだす」と一喝する。この言葉に、吉三郎は発奮。天満天神の裏にあるボロボロの寄席小屋を手に入れ、なじみの芸人を集めて寄席を開く。しかし、即席の素人寄席に客は入らず、借金はかさむばかりだった…。そんな中、多加は暑い日にキンキンに冷やした冷し飴を売ることを思いつく。それが評判となって次第に客もつきはじめると、吉三郎の芸人選びの妙もあり、連日大入りを記録し、夫婦は2軒目の寄席小屋を開業する。
ところがある日、吉三郎は愛人との同衾中に心臓麻痺で死んでしまう。甲斐性なく世を去った夫にもかかわらず、多加は葬儀で“一生二夫にまみえぬ証”である白い喪服を身にまとうのだった…。
その後も夫がこしらえた借財のため、ひとり寄席商いを続けることになった多加は、法善寺にある一流の寄席小屋を粘り強い交渉で入手。「えらい女(おなご)の大阪商人や」と舌を巻く席主に対して、「わてなりののれんを、この寄席(こや)に掲げさして貰います」と大見得を切った多加。商いに一生を賭ける覚悟をこめて、“花菱亭”と染め抜いた花のれんを掲げた――。
そんなある日、ひとりの男が花菱亭を訪れる。この男、伊藤友衛はたびたび花菱亭を訪れては窮地を救うなど、多加の心に強い印象を残して…。
テレビ朝日公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/hananoren/