「見つけたぞ。
俺の全てを奪ったダブリューのメモリの男
……井坂深紅郎!」
竜もずいぶん探偵事務所の面々と馴染んできた様子。
ステージレストランで一緒に外食だ。
舞台の上では、美人だが下手くそな女マジシャンが失敗をしている。
彼女を三流と評価する竜。
そのマジシャン・リリィ白銀がなんと依頼に来た!
聞いてビックリ!彼女は透明になれるドーパントだった。
だが、そのガイアメモリにはバグが発生しているらしく、身体から出てこないのだという。
リリィは元に戻ることを切望している。
その為には彼女にメモリを渡した男を探すしかない。
だが、話によると組織の売人ではない様子。
年齢四十代前後の紳士でステッキのような細い傘を持ち歩いていたらしいが……それってひょっとして。
竜はついに宿敵・井坂と対面する!
ついに登場、ウェザー・ドーパント!
ドクター井坂の底知れぬ強さを見よ!!
「街を描く」とは、すなわち「その街に住む人々を描く」ことに他ならない……
なんてことを以前も書きましたが、風都の住民も色々な人が登場してきました。
最近では小説家、ストリートミュージシャン、町工場で働く人、路上詩人、警察官、花屋さん、等々。
今回の住民は、手品師。
引退間近の老マジシャンとその後継者・孫の美人マジシャンです。
ショービジネスの世界に生きるマジシャン、その生き様。
なんだかドラマティックにハードボイルドと響きあう予感がします。
そんな手品師の娘を狙うのは、町に潜む怪物医師・井坂深紅郎!
ついに井坂の変身体ウェザー・ドーパントが登場します。
内面のドス黒さに反してボディカラーは白。
印象はスマートですが、何やら異様な迫力を感じませんか?
アクセルはついに、因縁の相手と激突します!
この勝負、絶対見逃せません!
脚本:三条 陸 監督:坂本浩一