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第6話 「少女……A/嘘の代償」

2009年10月11日O.A.

Episode Guide

「ちゃんと真実をあのコに話してやらなきゃ、 今に取り返しのつかない事になる」


倒したアノマロカリス・ドーパントは囮で偽物だった。
本物の狙撃者はさらに凶悪な手を使って、楠原親子に牙をむく!
しかし、みやびは娘あすかを連れ歩くのを止めようとしない。

あすかは信じていた。
撃たれて死んだはずのパパは、街の平和を守る仮面の騎士となった。
パパがくれた人形を握って祈っていれば、危険な時も必ずやってきて助けてくれる。

母のついたそんな嘘を、少女はずっと信じていたのだ。
ハーフボイルドな翔太郎はそんな嘘につきあっていくのか……?

一方、フィリップは第2風都タワー建設候補地に隠された謎を追う!






撃ってみたいなトリガーマグナム!
乗ってみたいなスプラッシャー!


前回のサイクロントリガーに引き続き、次回はヒートトリガー、そしてルナトリガーも登場。トリガーシリーズ総出演です。

早打ちの名手で、一直線に連射するサイクロントリガー。
“爆弾”を撃つかのような、激しく危険なヒートトリガー。
どこまでも敵を追い詰める不思議な光弾を放つルナトリガー。
それぞれのガンマンぶりをお楽しみください。

そして、ヒートトリガー・ルナトリガーの登場で、ついにダブルの全9フォームが出揃ったことになります。

ダブルのボディは左右3色ずつで9パターンの組み合わせがありますが、僕はスタッフとして見馴れすぎているせいでしょうか、最近では実生活でも2色の取り合わせを見るとダブルを連想するようになりました。
緑と黒の配色のシャツを見たら「お、サイクロンジョーカー」と思い、
近所の工事現場でユンボを見て「ルナジョーカー」とほくそ笑み、
シンケンジャーの放送を見てイエローとブルーが並んでいるカットがあったら「ルナトリガー…ククッ」と勝手にウケるといった具合。
あれ、なんか気持ち悪い人になってます?

そして次回は、水上バイクモード・ハードスプラッシャーが登場します!

今回、佛田監督がこだわったのは、あくまで「風都で」ロケーション撮影をすること。
水系のマシンで特撮というと、見渡す限りの大海原で活躍(もしくは東映マークが出てきそうな荒波しぶく岩場?)っていうイメージになりがちですけど、今回は風都という舞台を意識して「都会の水辺」を狙いました。
水しぶきを立てて走るスプラッシャーの背景には必ず街並が映っていて、新鮮です!

情感溢れるドラマの解決編に加えて、アクションと特撮も盛りだくさんな第6話。
これで決まりだ!(←立木さん風)という感じで、どうぞよろしくです。



 脚本:三条 陸  監督:黒沢直輔




                       (文責・塚田英明)

Production Note

第5話、第6話のメガホンをとるのは黒沢直輔監督です。
特撮番組は初演出となりますが、田﨑監督や諸田監督が若かかりし助監督時代に師事していたこともあるベテラン監督で、両監督とも黒沢ライダーを楽しみにしていました。


撮影現場での黒沢監督はモニターの前に座ることなく、常にいのくまカメラマンのそばで演出していました。

カメラのそばで芝居を確認し、イメージを膨らませます。
  黒沢監督「うーん、何か違うな。ここはこうしましょうか。」
現場で演出方法が変わることもしばしば。スタッフは当初戸惑っていましたが日数を重ねるごとに慣れ、個々で様々なことを想定しながら準備をしていました。スタッフも日々鍛えられてます。



衣装合わせの時、ひかるちゃんが衣装をあれこれ選んでいたら突然
  黒沢監督「山本さん、ブリッジできますか?」
  ひかるちゃん「ブリッジって、あのブリッジですか?」
  黒沢監督「そうです。ブリッジです。」
  ひかるちゃん「立った状態からできますよ。」
  黒沢監督「立った状態から・・・。そうですか。ならいいです。」
呆気にとられるひかるちゃん。
単なる世間話だったのかと思っていたら撮影当日、ガレージのセットで
  黒沢監督「じゃ、ここでブリッジしましょうか。」
  ひかるちゃん「えー。ここでか!」と突っ込んだとか突っ込まなかったとか。
という感じで出来たのがこのシーン。見事なブリッジでしょ。


そして
  黒沢監督「スリッパを回したいので何か工夫してください。」
  装飾部「回すって、あの、どうやって」
  黒沢監督「西部劇のピストルのように、クルクルと、こう。」
  装飾部「・・・」
で、こんなシーンになりました。


そして今回のスリッパには「ありえへん」の文字。



そして小生も
  黒沢監督「高橋君。現場来ますか?」
  小生「今日は行きますけど何か。」
  黒沢監督「じゃあ、警官やってください。SP。」
  小生「警官って柄じゃないと思うんですけど・・・」
撮影直前
  黒沢監督「何か警官っていうよりホストみたいだよね。」
  小生「だから言ったじゃないですか、柄じゃないって」
どこに出ていたかは内緒です。
撮られる側になって色々気付くこともあり、ちょっとだけのシーンでしたが勉強になりました。





あすかが持っている仮面の人形、アノマロカリスイメージ、第二風都タワー

は、石森プロ・田嶋さんデザイン。


みやびの政策ポスターやパンフレット、風都警察署、
あすかのスケッチブック
など今回も力作揃いです。




「バットショット」
探偵稼業に欠かせないカメラ。翔太郎が持つのはギジメモリを刺すとコウモリの形に変形します。空を飛びながら撮影ができる便利な一品。時にはフラッシュで敵を威嚇したり(第2話)、時には映像をスタッグフォンに送信する中継カメラにもなる優れもの。(第4話)


第5話ではスタッグフォンにヒートメモリを刺して、炎に包まれたクワガタがアノマロカリスを攻撃していましたが、バットショットは果たしてどんな活躍をしてくれるのでしょう。今後にご期待ください。




園咲霧彦 役/君沢ユウキくん

君沢くんのクランクインはいきなり衝撃のシーンからでした。
紹介とともに入ってきた君沢くんの第一声は
「前貼り俳優の君沢ユウキです(笑)」
爽やかな笑顔の君沢くん。眩しすぎます。
この日のために1ヶ月以上前から体を作りあげて来てくれました。
放送後の反響を聞くと
「いやー、凄いですよ。ブログのアクセス数は○十倍に伸びるし、小学校の同級生からも連絡がくるし、これからはこれで売っていきます(笑)」
と、あっけらかんとしています。
何事にも物怖じしない前向きな君沢くんには、キスシーンやワイヤーアクションなど色々なことにチャレンジしてもらっています。
冴子との新婚生活が始まり園咲家の一員となった霧彦。ナスカとしてもWとのバトルに本格参入します。今後も君沢くんから目が離せません。



ゲスト

鷹村源蔵 役/伊東孝明さん

役作りにあたって黒沢監督に鷹村のイメージを確認したところ
黒沢監督曰く「鷹村は××××・ジャクソンです。」
大人になりきれない精神的には子供という鷹村を伊東さんが演じることにより怪しい雰囲気漂う鷹村が出来ました。
第6話での怪演にもご期待ください。
ちなみに、普段の伊東さんは「彼はいい人なんです。」との黒沢監督の言葉通りの人でした。



(文責・高橋一浩)


(監修・塚田英明)

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