突然現れた、もう一人のシンケンレッド。志葉家十八代目当主を名乗る志葉薫!
大混乱する家臣たちにあかされる志葉家当主の秘密… 丈瑠の秘密とは…
同じく、志葉薫の登場を目の当たりにした太夫とシタリ、そして十臓は…
脚本:小林靖子 監督:加藤弘之
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2010年1月10日O.A.
突然現れた、もう一人のシンケンレッド。志葉家十八代目当主を名乗る志葉薫!
大混乱する家臣たちにあかされる志葉家当主の秘密… 丈瑠の秘密とは…
同じく、志葉薫の登場を目の当たりにした太夫とシタリ、そして十臓は…
脚本:小林靖子 監督:加藤弘之
志葉家当主── 三百年の昔より、外道衆と戦ってきたシンケンジャーのお殿様であり、外道衆の御大将・血祭ドウコクを封印する文字を使うことができる唯一の存在。そして、その十八代目が志葉丈瑠… これまで何度も繰り返し言われたことではありますが、実はそこにはひとつ、大きな嘘がありました。
丈瑠が外道衆を倒す切り札でありながら、最も外道衆に身をさらし、最も危険な戦いに踏み込んでいったのは… 家臣たちが自分を守る盾になることを嫌悪したのは… そもそも、ドウコクが復活したにもかかわらず家臣たちを招集するのを躊躇ったのは…
ついにあかされる志葉丈瑠の秘密… 敵も味方も大混乱、スタッフ・キャストも大混乱のがんどう返しはさらに続きます。シンケンジャー第四十五幕、絶対にお見逃しなく!
レッドワンとシンクロ撮影の導入など多くの変革をもたらし、また一方で物語においても、殿と家臣という奇抜なメンバーの関係性で注目を浴びてきたシンケンジャーですが、終盤44幕にしてまたしても戦隊史上類を見ない、前代見聞の出来事に挑戦しております。
戦隊シリーズ第33作目にして、初の女性レッド「志葉家十八代目当主 志葉薫」役を演じているのは14歳の超新星、夏居瑠奈ちゃんです。
リアルタイムでガオレンジャーとハリケンジャーを見ていたという彼女、当時は戦隊のピンク役を夢見ていたそうです。よもや、こんな形で戦隊に参加することになろうとは。しかし、彼女の演技力については折紙つきです。その点は全く心配していませんでした。ただ、シンケンレッドということは当然、名乗りと変身があります。一般ドラマでは、まず存在しない戦隊独特の演技。けれども、志葉家十八代目当主ですから、初挑戦であっても、役柄上、下手なものは認められません。さらに言えば、周りを固めるのは今や1年以上役に向き合ってきた家臣たち。源太を演じる相馬君が慣れるまでに1ヶ月程度かかった経緯を考えても、今回のハードルが相当に高いものだったことはお分かり頂けると思います。
そんな諸条件にも関わらず、瑠奈ちゃん、こちらの想像をはるかに超える高次元の演技を披露してくれています。殆ど緊張も感じさせず、彼女にとって初もの尽くしの現場で、姫という気高い役柄を的確に捉える聡明さ。14歳とは思えぬその表現力。こちらが慄くほどの精神力。姫として気高く、しかし当主として力強く、凛とした志葉薫を見事作り上げてくれました。ここまでやってくれるとは、、、戦隊の歴史を塗り替えるにふさわしい逸材の登場です。
「丹波歳三」のイメージを聞いた時、小林靖子さんが仰ったのは「ロッテンマイヤー」さんでした。口笛はなぜ~♪でお馴染みのアノ物語の名物キャラ。なるほど、そういうことか。妙に納得した記憶があります。
志葉家の当主である薫を支える、丹波歳三を演じているのは松澤一之さんです。明けましておめでとうという言葉とともに、色々な謎も同時に開けてしまったシンケンジャー。正月早々、急転直下、佳境も佳境の物語にビビットなアクセントを加えてくれています。ご自身の持つ遊び心満載のお芝居は、摩訶不思議な戦隊ワールドにピッタリはまったようで、奥座敷の撮影もノリノリ。色々とアイデアを盛り込んでくださいました。
一方で、家臣に対する冷徹で厭味な性格は、心底イラっとさせてくれます。素晴らしいです。狙い通り、完璧です。
夏の劇場版では初代シンケンレッドを合田雅吏さんに演じていただきましたが、17代目当主となる先代シンケンレッドは松風雅也さんにお願い致しました。
メガレンジャー、ハリケンジャー、そして昨年はゴーオンジャーに声優として参加していただきました。旧知のスタッフが多い現場では盛り上がり方が尋常ではなかったようです。お願いしたこちらも非常に嬉しかったです。
そして、やはり先代レッドですから。「一筆奏上」もしていただいております。志葉家当主として、シンケンレッドとして、ドウコクとのアクションシーンもございます。ファン垂涎の大サービスです。
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今回の加藤組のがんどう返し、実は企画当初から決めていたものです。劇中でもちょこちょこ匂わせていましたが、ちゃんと知っていたのは現場では監督のみ。松坂くんたちも「?」と思いながら演じている部分があったと思いますm(__)m
松坂くんと伊吹さんにお話ししたのが前回(三十八、三十九幕)の加藤組。分かりやすい例をあげると、山小屋での丈瑠と茉子のシーン。あの時、松坂くんは分かって演じ、臨ちゃんは分からず演じています。
話を戻して今回の加藤組。全てのキャストが全てを知って演じたわけですが、本当に素晴らしい演技を見せてくれました、作った張本人の我々が試写を見て驚くほどに… 第一幕から助監督として作品を支え、ローテーションに入って頂いた加藤監督は、一番キャスト陣の芝居を間近で見ていた方です。その加藤監督が絶賛してくれました。
そして、シンケンジャー最終章の始まりは、加藤監督にとって最後のローテーションとなります。この大役をしっかりと務めた、加藤監督入魂の第四十四幕、是非是非ご覧下さい。
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この1年弱、シンケンジャーにおける不幸(笑を多分に含む)を一身に背負ってきた感がある流ノ介。舞台を劇場版に移しても、先輩戦隊と並んでも、そのお勤めは変わっておりません。
賑やかすぎる他のワールドを尻目に、一人寂しくむせび泣いています。しかし、脚本家の小林さんと中澤監督が、何故このシチュエーションを流ノ介に与えたのか。そうです、この局面を打開できるのは、流ノ介しかありえないからです。相葉君ならこの未曽有の逆境に「待ってましたー!!!」と飛びついてくれるはず。彼の性格を理解した上での信頼の表れなのです。碓井くんとりなちゃんは超大型台風の影響もあって、過密スケジュールとなりましたが、久しぶりにスタッフと会ってとても嬉しそう。
雨天のため、急きょ決まったセットにて(以下 敬称略)
松村「碓井が来ると毎回雨が降るなー(冗談半分)」
碓井「いやいや、りなちゃんが原因かもしれないですよー(冗談半分)」
松村「りなちゃんのせいにするんじゃないよ!!!(真剣そのもの)」
碓井「(絶句)」
逢沢「(苦笑)」
笑いの絶えない撮影となりました。
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(文責:宇都宮孝明、大森敬仁、石川啓) |
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