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BATTLE-26
轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊(前編)

2010年11月28日(日)あさ6:30~

あらすじ

 世界には、人類に制御しきれぬ超パワーを秘めた宝「プレシャス」が数多く眠る。その力が災厄を引き起こさぬよう確保封印するためにサージェス財団が作った、先端装備と鍛え上げた技を備えた特殊チームが「轟轟戦隊ボウケンジャー」。彼らは、プレシャスを奪い悪事に利用しようとする者達(ネガティブ)と戦いながら、宝探しの冒険を続けている。
 そんな頃、ネガティブの一人・ゴードム文明の神官ガジャは、時の魔人クロノスと手を組み、ボウケンジャー抹殺を図る。そしてボウケンレッドたち五人のボウケンジャーは、クロノスの力で時の狭間の異空間に飛ばされてしまう。地上に残されたボウケンシルバー・映士がクロノス達に単身で挑もうとした時「赤の戦士たちの平和への願いから生まれた、アカレッド」と名乗るヒーローが現れ「先輩戦士に協力を頼め」と映士に告げる。
 ハリケンブルー・アバレブラック・デカブレイク・マジイエローらの先輩戦士に声をかける映士。だが、先輩達のモチベーションはどこかチグハグ。その間にクロノスは、邪悪な三人の巫女を蘇らせて世界征服する準備を進める。一方ボウケンジャーの元にはマジシャインが合流、異空間脱出の手段を探り始める。
 先輩達は映士と一緒に戦ってくれるのか?三人の巫女とは?ボウケンジャーの運命は?

みどころ

 さあてやって参りました、次回は、記念すべき30作目の戦隊「ボウケンジャー」が様々な先輩戦士と競演するスペシャルなVSです!
 この作品では、25作記念の「ガオVSスーパー戦隊」と異なるテイストを出す工夫がいくつかあります。「ガオVS~」では、ガオレンジャーに先んじる24作からの先輩を紹介しましたが、今回の作品の戦士たちはガオレンジャー以後に活躍した戦隊からの選抜です。VSシリーズ劇場でも登場した先輩たちばかりなので、応援にも気合いが入ります。
 ただ、最近作だけフィーチャーしたのでは、30作記念の意味がない。そこで登場したのが「アカレッド」!30人のレッドが並ぶとかでは「ガオVS~」と同趣向で新鮮味がないと我々は考えました(決して予算が少ないから出来なかった訳ではありません!……「ガオVS~」が長尺&スペシャルということで予算増があったのに対し、今回ほぼ例年予算なのは事実ですが)。そこで30戦隊の全てを代表した超スーパーな存在・アカレッドの出番となったのです。
 ボウケンジャー・アカレッド・素敵な先輩達の豪華な共闘にどうぞ期待下さい。

 てなとこでちょっと脇道。実はボウケンジャーの放送開始時には既に、アカレッドのマスクやスーツは出来上がっていました。その時期は、30作記念の年の始めということで、映画やイベントや特番や印刷媒体、様々な記念企画の案が(実現可能性の検証以前の素案も含め)あちこちで考えられていました。そんな中、特定の戦隊に属さずに歴史全部を俯瞰できるキャラクターがいれば、記念企画が盛り上がるんじゃないか……そう思って提案したのがアカレッド。設定は、今回のVシネとほぼ同じ。テレビで映画でイベントで誌上で、先輩戦士を紹介していくアカレッドが、30作記念の年を象徴するキャラとなる……そんなことも考えてました。
 ただ当然とは言え全ての企画が成立するわけではなく、実現したのは数割。さらに、これも納得出来る考えではあるのですが、当年度に実際放送している戦隊(=ボウケンジャー)以上にアカレッドが目立つことを危惧する意見も強く、結局アカレッドには、30作記念企画全体を象徴する地位は与えられませんでした。
 そんな中でゴーサインが出た「ボウケンVSスーパー戦隊」。アカレッドがやっと表舞台に出られる!篠原デザインは無駄じゃなかった!推進した者として喜んだことを覚えています。
 今思うと、ボウケンジャーという戦隊は「正義の味方を標榜しない」「敵を倒すことが本来の目的ではない」といった独特の色合いが受け入れられ、その世界観で押し通した分だけ逆に、過去の先輩戦隊の紹介係を同じステージでやるには微かな異質感もなくはない奴らでした。であれば、ボウケン世界に囚われない「祭り盛り上げ係」としてアカレッドをもっと活用して良かったんじゃないかなー……と、まあこれは親の欲目みたいなもんですかね(^^;)。
 でも来年はまた35作記念で盛り上がりたいとの噂もあり……来年度戦隊の担当さん、どっかでアカレッドの出番は無いですかねー……とか言ってみるテスト。

 おーっとぉ脇道長すぎたぁ!今回もメッセージを頂いてて、紹介しなきゃなのに。
 VSシリーズ第1作「カーレVSオーレンジャー」から今年の映画「シンケンジャーVSゴーオンジャー」まで、全ての作品に名前がクレジットされてる主要人物が3人居ます。その一人の東映ビデオ加藤PにはBATTLE-6でメッセージを頂き、もう一人の佛田特撮監督についてはBATTLE-14などで記事にさせて貰いました。今回は、最後の一人の登場です。
 それは選曲(+整音)の宮葉勝行さん。「音」の専門家の目から見た(耳から聞いた?)VSシリーズとはどんなものなのでしょう?ということで宮葉さん、お願いします。


 全国3千万のスーパー戦隊ファンの皆様、こんにちは。選曲担当の宮葉です。
 「戦隊VSシリーズ」といえばもちろん、新旧2大ヒーローの活躍が最大のウリな訳ですが、もう一つ、音楽の“VS”も大きな見どころ(聴き所?)なんです。

 第1回のVSである「オーレVSカクレ」は当初、あくまで「オーレンジャー」のVシネであるという枠組みで制作が進んでいたので、鈴木プロデューサーに「カクレンジャーの音楽も使わせて下さい」とお願いした事を覚えています。元祖戦隊VSである「ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー」は両作とも御大・渡辺宙明氏の作曲だったので作曲家表記は1名でしたが、この作品では「音楽 横山菁児・川村栄二」と連名となり、ここに作曲家の“VS”も始まったのです。劇中、参謀長役の宮内洋さんが某「日本一の名探偵」のパロディーを演じていますが、僕も初のVSに調子に乗って、某名探偵が弾き語っていたギター曲のパロディーを頼まれもしないのに作曲したのが楽しい思い出です。

 楽しい思い出といえば、戦隊25周年記念作「ガオレンジャーVSスーパー戦隊」。中盤で、「剣の戦士」「力の戦士」「女戦士」等のカテゴリーに分けて、歴代ヒーローの名場面集が展開されますが、そこで使用する歌に悩みました。色々な戦隊が登場するので、「特定のヒーロー名、悪の軍団名が歌詞に入ってない歌」の中から、映像にマッチする歌を選ばなければなりません。でもここで強い味方が!この作品の監督は、戦隊監督陣の中で唯一「全ての戦隊挿入歌を熟知する男」竹本監督です!二人で「あれはどうだろう?この歌なんかもいいんじゃないか?」と、あれこれやり合いながら選曲したのも楽しかったですね。

 VSの音楽の聴かせ所といえば、まず旧戦隊メンバーの初登場シーンでしょう。ここは見ている人が「あっ!あのヒーローが帰って来た!」と熱くなれるような、旧作で馴染み深い曲を選ぶのですが、とはいえ、その後のクライマックスの名乗りやアクションでは更に一層お客さんのボルテージを上げる音楽を使わなければならないので、ここでどの程度のテンションの曲を選ぶのか、毎年思案のしどころです。

 そんな「定番」の音楽に胸を熱くする一方で、VSならではの音楽の楽しみは「違和感」です。2大戦隊が入り乱れての大アクションシーンですから、いちいちカットに合わせてそのヒーローの音楽をつける訳にはいきません。その結果「オーレンジャーのBGMで名乗るカーレンジャー」や「ガオレンジャーの主題歌に乗せて合体する旋風神」などのシーンが続出するのですが、これがなかなか面白い!「ギンガマンにゴーゴーVの音楽って、合うなぁ」なんて新しい発見もあったりして、選曲屋としては仕事上の刺激になるんですよね。

 僕はVSでは「アバレVSハリケン」からアフレコの録音も兼ねているのですが、VSの録音は1年で1番の大仕事なんです!1戦隊6人(ゲキやゴーオンは7人)が2チームに悪役が3人くらい。ゴーオンのロボ戦に至っては更に炎神が9人も集まって一斉に叫ぶのですから、もうマイク前は人が立ちきれない寿司詰め状態です。TVのアフレコというより、混声合唱団のレコーディングといった気分になります。

 そんな思いで作り上げたVSシリーズ。皆さんもヒーローや役者さんの活躍だけでなく、たまには「音」にも耳を傾けて、楽しんで下さいね!

 【宮葉勝行】 みやば・かつゆき。2年半のサラリーマン生活を経た後、ドラマ制作の世界に転身、1991年「鳥人戦隊ジェットマン」より選曲を担当。2003年「爆竜戦隊アバレンジャー」中盤より整音を兼任。戦隊音楽チームProject.Rのサポートメンバー“宮葉勝行.R”として、戦隊サントラCDの企画、構成、演出を担当。様々な戦隊ソングにコーラス(や、時には怪人や戦闘員の雄叫びなど)として参加もしている。独身。


データ

【轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊】
2007年リリースhttp://shop.toei-video.co.jp/shop/ProductDetail.do?pid=DSTD02674
脚本:大和屋暁/監督:渡辺勝也

【轟轟戦隊ボウケンジャー】
初回放送:2006年2月~2007年2月 テレビ朝日系列にて
出演:高橋光臣・齋藤ヤスカ・三上真史・中村知世・末永遥・出合正幸・斉木しげる、ほか

【ガオレンジャー・ハリケンジャー・アバレンジャー・マジレンジャー・デカレンジャー】
<過去のあらすじ一覧>から、過去ページを参照下さい。


(文責:日笠淳)

リンク

> テレビ朝日公式サイト
> 東映AG スーパー戦隊ネット
> 東映 天装戦隊ゴセイジャー

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