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科捜研の女 season19

DATA
2019年4月18日~2020年3月19日放送
放送は終了しました。ご視聴ありがとうございました。

EPISODE GUIDE

第22話 ミステリーの達人
2019年11月28日放送

京都市内の空き地に、工場労働者の古田憲一(演・今野浩喜)の遺体が捨てられているのが発見された。
被害者の所持品の中には、人気ミステリー小説家、
高柳龍之介(演・大和田伸也)のサイン本があった。
サインに添えられた日付から、被害者は殺害される直前に高柳と会っていたと考えられた。
そこで、マリコ(演・沢口靖子)と土門刑事(演・内藤剛志)は、高柳に事情を訊きに行く。
しかし、高柳は、土門刑事たちが伏せていた捜査情報を次々と言い当て、
事件への関与をほのめかしながら、マリコたちを自らが用意した罠へと誘うのだった――。
マリコVS.「殺人トリックの魔術師」と呼ばれる天才小説家!
あなたには真相が見破れますか?
 
 
脚本 岩下悠子
 
監督 兼﨑涼介

ゲスト

ゲスト
大和田伸也
今野浩喜
吉本菜穂子
麻乃佳世
佐川満男
山本道俊
榎田貴斗
ほか

(文責・東映プロデューサー 谷中寿成)



みどころ

「木曜ミステリー」という枠で放送しているこのドラマですが、
今回は、ミステリーを作る側の人間を描いた物語です。
メインゲストは、推理小説家の高柳龍之介(演・大和田伸也)。
事件捜査に奔走するマリコたちをあざ笑うように、
犯人しか知りえないような事実を口にします。
ミステリー作家として殺人トリックを知り尽くしているからなのか、
はたまた、それとも――

もしかしたらマリコや土門たちも、
高柳の描く物語の登場人物にすぎず、
彼の手のひらの上で転がされているだけなのかもしれない――
そんなメタフィクション的な感覚を楽しんでいると、
ストーリーは思わぬ深淵に向かって展開していきます。

言葉の持つ力、物語の持つ力。
気が付いたら私たちは、
脚本家・岩下悠子の手のひらの上で転がされ、つき動かされ、震えている。
そんな作品になりました。
どうか今夜のこの物語が、皆様の心に届きますように。

(文責・東映プロデューサー 中尾亜由子)



【マリコの衝撃的ワンカット】

ご指名マリコ♡

文学の薫り溢れる岩下ワールドの「衝撃的ワンカット」に、
俗世のチリに塗れたようなネーミングをしてしまい、
マリコファン、岩下さんファンの皆様にお詫び申し上げます。
しかし、まさにこのタイトル通りのことが起きるのです。
ラウンジの一隅、マリコの隣に一瞬であれ腰かけた者は、
心の中の真実をさらけ出すほかないのです!
……というように、俗の中に聖が生まれ、悪の中に善が育まれる(こともある)。
そのことこそ、岩下さんが一貫して追求している主題ではないでしょうか?
人間の両義性を増幅する兼﨑監督のキレキレの演出とともにお楽しみください。

(文責・東映プロデューサー 谷中寿成)





第21話 こぼれ話

科捜研の女season19 第21話、いかがでしたでしょうか?
ジオラマの俯瞰から始まるトップシーンに並々ならぬワクワクを感じ、次々に登場するおもちゃやぬいぐるみにドキドキと胸が高まり、一見ポップな世界の中に、ゾクゾクとする人間のリアリティが詰め込まれたお話でしたね。

京都のとある町にあるおもちゃ診療所の「ドクターK」こと久保井俊平を演じてくださったのは、西村まさ彦さんです。西村さんと言えば、「警視庁機動捜査隊216」では沢口さんとの共演も長く、また、本シリーズでも2010年のスペシャルでご出演いただいています。個人的には子どもの頃に再放送で見ていた「古畑任三郎」シリーズの今泉巡査が大好きでしたので、今回ご出演をお受けいただいたときは非常に嬉しく思いました!

ありきたりな言い方なのかもしれませんが、憑依する、とはまさに西村さんのような役者さんに当てはまるのだなと現場でも編集室でも感じました。

久保井の、娘・恵里(演・潮田由香里)に対する気持ち、さらに孫娘のハル(演・前田茜)と椎名晴くん(演・靏井孝太)との相関に揺らぐ想い、おもちゃ診療所に出入りする多くの子どもたちに対する思いをキャラクターの軸に据えるという設計を監督ともシェアし、孤独ながらも律義で誠実な職人を見事に演じてくださいました。。。

ロボットやAIによって人の手や言葉の持つ価値が変容する現代だからこそ、上手くいかない作業に躍起になったり、不器用な情動によって他人を庇おうとしたりする久保井の人間らしさは光って見えました。時代をリードする「科学」という分野をテーマにした本作品において、言葉にならない人間同士の機微というのはより深く、より重要な物語の鍵になるのだと、“ドクターKの失敗”によって改めて感じました。

子どもにとっての夢の世界、大人にとっての思い出、そんなおもちゃを修復するドクターは、人間のハートをも施術する存在なのかもしれません。。。

おもちゃ診療所は、美術部さん・装飾部さんが
見事なロケセットを組んでくださいました!



今回のお話、監督が最初の本読み打合せで示した参照作品はフランス映画「アメリ」でした。小さな奇天烈をこよなく愛する主人公・アメリが、人間関係という大きなリアルの壁に苦戦しながらも成長していく物語ですが、おもちゃというポップでファンタジックなアイテムに包まれながらも、人間のリアリティにも踏み込んでいく構成を築いたのは巧みな演出だったのではないでしょうか。

特に、それぞれのキャラクターが属する家族の関係は面白く、被害者の本城雄作(演・尾崎右宗)の本城家では、雄作の父・本城雄大(演・白井滋郎)の眼鏡が怪しく光り、雄作の妹・本城郁江(演・大家由祐子)は虎視眈々と自身の息子・遼馬(演・有村春澄)を次期社長の地位にしようと企んでいる、まさに憎悪渦巻くご家庭でありました。。。

ジュエリーデザイナー・椎名小百合(演・遊井亮子)と晴くんの親子は質素ながらもおもちゃを大事にし、円満で明るく、本城家とのコントラストが利いていました。久保井が事故で亡くした娘親子の姿に重ねて接していた気持ちも理解できます。

美しく非常に怪しいが実は・・・というミステリーの王道キャラクターを演じてくださった遊井亮子さん。兼﨑組での出演は他作品も含めて多く、「監督のアイデアなら何でもしますよ」と言ってくださるほどに監督への信頼は厚かったようです。今回は監督の発案により主にヘアメイク(曰く、鬼太郎メイク)で怪しさを倍増していただきました(笑)

劇中に出てきた玩具には多くの方々のご協力をいただきました。
鉄道模型の「TOMIX」を展開するトミーテックさまにジオラマをお貸しいただき、小道具の電車や飾り物、現場でのご指導まで全面的にご協力をいただきました!
ちなみに現場にご指導に来られた同社企画開発担当の方は、佐伯志信本部長役の西田健さんの大ファンだそうです(笑)
おもちゃ修理パートではタカラトミーさまのご協力により、あの「黒ひげ危機一発」を使わせていただきました!修理を担当した黒ひげがポンッと動くようになった瞬間のマリコさんの表情、見逃せませんでしたね!

セッティング前に撮影所へ送っていただいたジオラマ!
北海道の牧場の景色が緻密に再現されており、
童心に帰ったスタッフで動かしてはときめいておりました(笑)


可愛らしいぬいぐるみもたくさん登場しました!
洛北医大のドクターK・風丘早月先生が、ぬいぐるみを前に「開いてみましょうね」をする珍しいオペシーンもあり、ラストにつながる発見もここからありました。
ちなみに早月先生役の若村さん、私の真似をしてぬいぐるみを開いてしまう子どもたちが現れないかしらと心配しておりました。みなさん決して真似しないように、ぬいぐるみはやさしく抱きしめてあげましょう!

ラボでの鑑定のシーンには出来る限り多くのぬいぐるみが必要だったので、助監督さんや持道具さんが各所駆け回って集め、中尾Pや谷中Pも実家に眠った自作を含むたくさんのぬいぐるみを投入してくれました!果たして、この中に凶器は!?

というわけで、じゃん!炊きたての仏像(S19第11話「殺人遊覧船ツアー」)が記憶に新しい、今シーズン2度目の登場!正式名称:ハンドヘルド後方散乱X線検査装置です!これなら大量のぬいぐるみを破壊することなく内視できますね。
現場にはポニー工業の担当者さまも指導に来てくださり、大きなものから小さなものまでX線を慎重に、ひとつひとつ丁寧に照射しながら中身を調べていくマリコさんたちの演出にご協力いただきました!

ご協力いただいた多くの皆さまにこの場を借りて改めて御礼申し上げます。ありがとうございました!


さて、次回は第22話。事実は小説よりも奇なるものの、小説が私たちに及ぼす可能性もまた偉大なり。脚本家・岩下悠子さんが描く「物語」をテーマにした物語です。色や光の演出にもこだわったという監督の細部にまで渡る緻密な作品設計を、是非ご堪能ください!

(文責・東映プロデューサー補 山﨑 雅人)

PAST EPISODE 過去のエピソード

INFORMATION 番組情報

CAST
榊󠄀マリコ ……… 沢口靖子

土門 薫 ……… 内藤剛志

風丘早月 ……… 若村麻由美

宇佐見裕也 …… 風間トオル

藤倉甚一 ……… 金田明夫

日野和正 ……… 斉藤 暁

佐伯志信 ……… 西田 健

橋口呂太 ……… 渡部 秀

涌田亜美 ……… 山本ひかる

蒲原勇樹 ……… 石井一彰

STAFF
【ゼネラルプロデューサー】関 拓也(テレビ朝日)

【プロデューサー】藤崎絵三(テレビ朝日) 中尾亜由子(東映) 谷中寿成(東映)
【プロデューサー補】山﨑雅人(東映)

【脚 本】戸田山雅司 櫻井武晴 ほか

【音 楽】川井憲次

【監 督】森本浩史 田﨑竜太 ほか

【制 作】テレビ朝日 東映

LINK テレビ朝日公式サイト

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