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科捜研の女 season19

DATA
2019年4月18日~2020年3月19日放送
放送は終了しました。ご視聴ありがとうございました。

EPISODE GUIDE

第13話 お茶の達人
2019年8月15日放送

宇治茶の気鋭の職人・橋本俊介(演・川野直輝)が殺された。
橋本の勤務先の老舗茶舗・久住茶寮は、近々開催される宇治茶グランプリで、ライバル店との対決を控えていた。
店主の久住博之(演・藤田宗久)と妻の花枝(演・萩尾みどり)には、犯人の心当たりがあった。
――角倉長治(演・松澤一之)。
天才的な腕を持つ職人だったが、素行が悪く、橋本の進言によって久住茶寮から追放された男だ。
現在は緑茶カフェを営んでいるという角倉の元を、
榊マリコ(演・沢口靖子)、そして科捜研の“茶の達人”である宇佐見裕也(演・風間トオル)らが訪ねる。
しかし、角倉は人を食った真意不明の男で、事件との関連をのらりくらりとかわし続け、
想像以上の難敵として京都府警(特に宇佐見)の前に立ちはだかるのだった――!
 
 
脚本 松本美弥子
 
監督 西片友樹

ゲスト

松澤一之
萩尾みどり
藤田宗久
川野直輝
楠見 薫
吉田輝生
英 智佳
福本清三
ほか

(文責・東映プロデューサー 谷中寿成)



みどころ

目の前の仕事がひと段落したとき。
うまくいかずに行き詰まったとき。
仲間がわざわざ来てくれたとき。
「おつかれさま」「ちょっと気分転換しよう」「来てくれてありがとう」
そう伝える代わりに、宇佐見さんならこう言います。
――「お茶でも、淹れましょうか」

今回のテーマは、お茶の科学。
そして裏サブタイトルは、いうなれば、
「悲報・宇佐見がお茶を淹れない日」です。
いったいどうしてそうなってしまったのか、はオンエアを見ていただくとして……

「合組(ごうぐみ)」という言葉があります。
品種や産地の違う複数の茶葉をブレンドすることです。
それぞれの味や香りの特徴を考慮しながらうまく組み合わせることで、
おいしいお茶が生まれます。
実はスーパーなどで売られているお茶の葉も、
一種類の茶葉のみで作られていることは少ないのだそうです。
鋭敏な感覚と豊富な知識で「合組」すると、
1+1が5や10にもなる、そんな世界です。

それは「化学反応」にもよく似ています。
お茶は、科学ととても相性がいいんです。
茶葉の種類、温度、色、栽培方法…
お茶の持つさまざまな要素をマリコたちが科学捜査で徹底解剖していきます。

宇治茶を極める者たちの奥ゆかしい雅(みやび)。
アナログとデジタルを駆使した、心躍る実験シーン。
脚本家・松本美弥子さんの描く「お茶の達人」角倉の奇妙なキャラクター。
苦悩に色気が匂い立つ、宇佐見。
孤高のコメディエンヌ、マリコ。
世界を紡ぐ西片監督の繊細な遊び心。

――いい「合組」になりました。
ぜひ、ご賞味ください。

(文責・東映プロデューサー 中尾亜由子)



【マリコの衝撃的ワンカット】

マリコ、お茶を淹れる

日常的な行為のはずが、どうしてこれほど違和感のある字面になってしまうのでしょうか。
全身100%の科学者、かつ生活能力にどうも重大な偏りがあるらしいマリコが、
お茶を淹れようとすると何が起きるのか。
ビーカーにアルコールランプ、物々しく取り揃えられた器具によって開始される、抽出実験。
私達が慣れ親しんだ日常の動作とは、全く異なる光景が繰り広げられます。
……マリコの揺るぎない科学者魂に震えてください。

(文責・東映プロデューサー 谷中寿成)





第12話 こぼれ話

★8月1日(木) 更新の「第11話 こぼれ話」内にて「沢口さんは高校時代陸上部で…」と書きましたが、正しくは「沢口さんは小学校時代陸上部で…」です。訂正してお詫び申し上げます。
沢口さんは小学校時代に陸上部、中学・高校時代はテニス部で活動をされていました。ご関係者の皆さま並びに該当ページをご覧いただいた皆さまにはご迷惑をお掛けしたこと、たいへん申し訳ございませんでした。



※ネタバレに当たる内容を含んでいます。ご視聴後にお読みください。

科捜研の女season19 第12話、いかがでしたでしょうか?

「輝く心、そいつの花言葉だってさ」そう言って春田光彦(演・モト冬樹)がペッパーベリーを見遣る、同じくそれを見て腕を差し出す諸星大地(演・石垣佑磨)の表情は不思議と穏やかで――

このエンディングに全てが凝縮されていたように思います。
窃盗や恐喝、そして殺人の罪までもが明らかになった諸星でしたが、体内を流れる血と“下行く水”のように人を思う気持ちだけは正真正銘自分自身のものだったということですね。残酷な設定の中で人間の心情に寄り添う描写が際立つ瞬間というのは、隠れユウキストの私にとってグッとくるところでした。

ちょうどこのシーンを撮る直前、ロケ撮影の空き時間に故・高倉健さんゆかりの喫茶店で、内藤剛志さん、モト冬樹さん、石垣佑磨さんの三人とお茶をする機会がありました。昨今のテレビ放送について、映画やテレビドラマについて、撮影の現場についてなどなどトップシーンでご活躍する御三方の口から貴重なお話の数々が飛び交い興奮しました。音楽でも親交のあるモト冬樹さんと内藤さんからは「夜もヒッパレ」のエピソードも聞かせてもらい、私にとっては新鮮な、当時も番組を見ていた石垣さんにとってはたいへん感動的な時間となりました。

そんな喫茶会談の中で「役柄の二面性」という話題が上がりました。言葉の通り、演じるキャラクターの裏と表、あるいはそれ以上の、多岐にわたるパーソナリティのことです。今回の登場人物で言うと、体内に「赤い宝石」を持つ諸星大地。真相の全てを知らない香坂めぐみ(演・大村彩子)はエンディングで「他人の命を奪って逃げ続ける人もいれば、誰かの命をずっと救い続けてくれる人もいる」と言いましたが、それは全て諸星のおこない。相反する行動を起こす諸星に果たして「二面性」は存在するのでしょうか。

諸星役を演じてくださった石垣さんは、たしかに人間にはさまざまな面があるが、非道を歩んできた男が簡単に心を改めるとは思えない、命を救うという良識的なおこないも彼にとっては苦痛と葛藤がなければならない、そして何より善人に近づいてはいけないという姿勢で臨んだそうです。諸星の一貫した姿勢が今回のお話のある種の「軸」として存在していたことで、人間の持つ多面性がより一層際立ったのではないでしょうか。
石垣さんのお話に賛同するように、さまざまな作品でさまざまな役を演じて続けている内藤さんも(この喫茶店にはいらっしゃいませんでしたが別の場所で沢口さんも)、諸星の振り切った姿勢が今回のお話の肝になるのではないかとおっしゃっていました。

また、内藤さんは「土門薫」というキャラクターを大切にするとともに、他の作品で演じる役とのバランスも大事にしなければならないと語り、どんな役にも一貫して内藤さんご自身のお人柄があるからこそ、愛されるのだなと改めて感じさせてくれました。あらゆる楽器を弾けるというのも内藤さんのパーソナリティに大きく加担しているような気がしますね。

 
◆ ◆ ◆
 

さて、今回の事件解決に一役買ったのは匂いサンプルによる脳指紋検査です!

ずらりと並べられた甘い匂いのサンプルを春田にひとつずつ嗅いでもらい、P300と呼ばれる特徴的な脳波を探ります。

これは人間の潜在的な記憶を呼び起こす科学捜査でしたが、みなさんにも記憶が呼び起こされる匂いなんてありますでしょうか?
嗅覚は視覚や聴覚といった他の感覚とは違い、脳内で感情や記憶を司る器官を通って処理されることから、匂いは人間の記憶により強くアクセスするトリガーなのだそうです。文香(ふみこう)を用いて手紙を出すと文通相手に存在を知らしめることもできる乙な技術もあるそうで、忙しない現代社会においてもふと何かを思い出す瞬間には「匂い」があるのかもしれませんね。そういえば犬系男子・蒲原刑事は、くんくん嗅いですぐにピンときてましたね。優秀です。

さて、次回は第13話。映像で匂いや香りをお伝えするのは難しいのですが、夏の京都の香りのひとつ「お茶」のお話です。是非、お茶を淹れ、お菓子を食べながら楽しんでいただけたら何よりです!ファン待望の宇佐見回、ご期待ください!

(文責・東映プロデューサー補 山﨑雅人)

PAST EPISODE 過去のエピソード

INFORMATION 番組情報

CAST
榊󠄀マリコ ……… 沢口靖子

土門 薫 ……… 内藤剛志

風丘早月 ……… 若村麻由美

宇佐見裕也 …… 風間トオル

藤倉甚一 ……… 金田明夫

日野和正 ……… 斉藤 暁

佐伯志信 ……… 西田 健

橋口呂太 ……… 渡部 秀

涌田亜美 ……… 山本ひかる

蒲原勇樹 ……… 石井一彰

STAFF
【ゼネラルプロデューサー】関 拓也(テレビ朝日)

【プロデューサー】藤崎絵三(テレビ朝日) 中尾亜由子(東映) 谷中寿成(東映)
【プロデューサー補】山﨑雅人(東映)

【脚 本】戸田山雅司 櫻井武晴 ほか

【音 楽】川井憲次

【監 督】森本浩史 田﨑竜太 ほか

【制 作】テレビ朝日 東映

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