科捜研の女 16
- 2016年10月20日~2017年3月9日放送
放送は終了しました。ご視聴ありがとうございました。
『科捜研の女』新シリーズ始動!
あらすじ
京都市内で白骨死体が発見された。科捜研の榊マリコ(演・沢口靖子)や捜査一課の土門刑事(演・内藤剛志)らが駆けつけると、群がる野次馬によって現場が踏み荒らされていた。警察が臨場するよりも早く、事件の情報が流出していたのだ。やがてインターネットの動画サイトで「警察無線をハッキングした」という犯行声明を出していた、とあるグループの存在が明らかになる。
彼らの犯行は徐々にエスカレートし、ついには「美人すぎる巫女」として有名な女子大生、桂井萌衣(演・岡本玲)が誘拐される。犯行声明によれば、身代金はなんと神社への「お賽銭」のかたちで一般市民から募集するという。こうして前代未聞の「募金型」誘拐事件が幕を明けた――
「微表情学」の研究者である矢萩准教授(演・尾美としのり)らの協力を得ながら、マリコは姿を現さない強敵に立ち向かっていく。
脚本 戸田山雅司
監督 森本浩史
みどころ
いよいよ「科捜研の女」新シリーズが始まります。
今シーズンのコンセプトの一つは「マリコVSスペシャリスト」。
各回ごとに技能や知識を持った各界のスペシャリストが登場し、あるときはマリコとタッグを組み、あるときは強敵として立ちはだかります。
第1話のスペシャリストは、尾美としのりさん演じる「微表情学」の研究者。
微表情というのは、0.2秒程度のごく短い時間、顔の一部に浮かんで消える表情のこと。どんなに表情をつくろっていても、隠されていた感情が、本人すら気づかないうちに「微表情」として表れ出てしまうというのです。これを読み解くのが尾美さん演じる矢萩准教授なのですが、この人物、まさに「食えない男」です。ひょうひょうとした佇まいで他人の秘密や嘘を見抜きながら、「あなたという女性に興味を持っています」と白昼堂々マリコを口説いて周りをハラハラさせたり。はたしてこの男、敵か味方かーー
脚本作成の過程で、実際に微表情学の研究者である清水建二先生に取材をさせていただきました。そのお陰で微表情学に関する面白い知識をせりふに活かすことができ、表情を解析するソフトウェアも、リアルなものを作ることができました。表情の「科学」、ぜひご注目ください。
さて、今回マリコたちが立ち向かうのは、美人巫女誘拐事件。
インターネットの動画で犯行予告を流し、身代金は一般市民から「お賽銭」のかたちで集めるという、奇妙な「劇場型」犯罪です。マリコたちは映像や音声を鑑定し、人質の監禁場所を必死で探します。誘拐モノならではのタイムサスペンスと、様々な科学の「武器」を存分に楽しんでいただけるのではないでしょうか。「遊びゴコロ」に富んだ犯人たちが繰り出す二重三重のユニークな「仕掛け」にもご注目ください。
最後に。今シーズンのもう一つの仕掛けは「マリコの衝撃的シーン」。 各話に1回、衝撃的なマリコの姿をお届けしようというコンセプトです。どんなシーンが用意されているのか、毎回下記の“今週の「マリコの衝撃的シーン」”のコーナーで紹介していこうと思います。
今週の「マリコの衝撃的シーン」
取調室で取り調べを受けているマリコ。
土門刑事「どうなんだ、榊、答えろ!」
蒲原刑事「殺害したのは榊さんなんですか」
マリコ「・・・はい、私がやりました」
――戦慄のシーン、ぜひお見逃しなく。
ゲスト
尾美としのり
岡本玲
山崎銀之丞
上杉祥三
ほか
(文責・東映プロデューサー 中尾亜由子)