護星天使たちは5人全員でブラジラに立ち向かう決意を固めた。そして、ついに地球のパワーが最も弱まる瞬間である日蝕がやってきた。闇があたりを包みこみ、ブラジラも最終手段にでる。ブラジラの恐ろしいまでの地球救星計画への執着が、やがて地球に悲鳴を上げさせる。ゴセイジャーは地球を護る使命を果たすことができるのか!?
脚本:横手美智子 監督:竹本昇
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2011年2月6日O.A.
護星天使たちは5人全員でブラジラに立ち向かう決意を固めた。そして、ついに地球のパワーが最も弱まる瞬間である日蝕がやってきた。闇があたりを包みこみ、ブラジラも最終手段にでる。ブラジラの恐ろしいまでの地球救星計画への執着が、やがて地球に悲鳴を上げさせる。ゴセイジャーは地球を護る使命を果たすことができるのか!?
脚本:横手美智子 監督:竹本昇
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ついに最終回です。
ブラジラほど「しつこい」という表現が適した敵も数少ないのではないでしょうか。次回は、もちろんそのブラジラの執拗さが爆発しております。これに対する護星天使たちの「諦めない気持ち」もまた、この1年の積み重ねの集大成。日蝕の大ピンチにも決して落胆することなく、最後まで希望を持って戦い続けます。やがて、地球が異変に包まれたとき、本当の意味での護星天使たちの真価が問われることになるのです。見習いと呼ばれたアラタたちが、だれよりも地球を大切に思い「護星」の精神を解き放つとき、今まで彼らが起こしてきた奇跡とはまったく違う究極の天装術が生まれます。
護星天使たちがどうなってしまうのか? そして、ブラジラの行く末をぜひ最後まで見届けてください。
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大森 | 「さて、今回は忙しさにかまけて去年インフルエンザの予防接種をせず、昨日突然A型インフルエンザを発症した若松Pとの、電話での対話方式でお送りします。もしもし」 |
若松 | 「もしもし若松です。もう、高熱で視界ぐらぐらだし、思考能力が凄まじく低下しているからロクなこと言わないかも知れません」 |
大森 | 「いや、大丈夫でしょ。いつもよりマシかも」 |
若松 | 「どういう意味」 |
大森 | 「ま、話すの辛いでしょうから、今回は僕が色々とお話します」 |
若松 | 「いや頑張る。いやほど喋る。でも昨晩はひどかったな。夜通し熱が下がらず苦しくて、頭痛や喉の渇きなんかで全然眠れなかった。どうもうなされて『シーイックパワーがどうたら』とか言ってたらしい」 |
大森 | 「……あまりいつもと変わらないような。でもこの土日、29、30日の“ゴセイジャーGロッソ公演”と、次回作『ゴーカイジャー』のプレミア発表会にはお願いですから来ないで下さいね」 |
若松 | 「分かってますよ。キャストや関係者やお客さんたちにインフルエンザを感染させたら、大迷惑を引き起こすことは間違いないからね」 |
大森 | 「さて、次回はついに最終回を迎えます。見どころは何でしょうか」 |
若松 | 「君から言ってよ」 |
大森 | 「大団円ですよ。護星天使たちが、元最強の護星天使だったブラジラにどのように相対するのか。アラタたちが語る言葉や成すことが、この一年の集大成となっている。それを視聴者の皆さんにお送りするわけで、全シーン必見です」 |
若松 | 「勿論そうだよ。この一年間で培われてきたアラタら五人や仲間たちの行動、選択に込められた思いを、視聴者の皆さんにしっかりと感じていただける結末となっていると思いますので、どうかくれぐれも、お見逃しなく、と思っています」 |
大森 | 「……高熱に浮かされているからかな。若松さんにしてはいつになく、至極まともなことを仰っていますね」 |
若松 | 「ゴセイジャーで目指してきたことは、その回のテーマやストーリーをできるだけ丁寧に作って、それの積み重ねによって五人の個性や成長ぶりと、我々から皆さんへのメッセージをお伝えしていく、ということだった」 |
大森 | 「そのメッセージとは、何だったのですか」 |
若松 | 「それはこの番組の当初からのテーマを貫く、ってことだけだよ。つまりアラタたちが繰り返し言っていたこと、『諦めないで、とにかくやってみる』。希望を持って努力を続けることができれば、きっと色々なことが『何とかなる』。その思いを失ってしまったら、折角の人生が空疎なものとなってしまう。希望を失って、絶望の果てから立ち上がるひとだっている。でもそれも、原動力はやっぱり各々の希望じゃん。あと、それを実現させるための努力は例外なく必要だったんだろうし」 |
大森 | 「若松さん、まさにヒートアップしてきましたね」 |
若松 | 「高熱だけにね、これは俺の性格なんだろうけど、何に対しても『絶対に退かないし負けん! 勝つ!』と決めて行動してきた」 |
大森 | 「『負けん! 勝つ!』? 何に?」 |
若松 | 「それは、突き詰めれば己自身の、自分への諦めにだよ。俺幼稚園児の頃から引っ込み思案で、いじめこそなかったけど、言葉も足りなかったし運動神経も良くなかったしお弁当食べ終わるの一番最後で、集団における自分に自信がなかった。ただ小学校一年の時、冬の体育の時間で雪の積もった校庭でスキー授業があってさ」 |
大森 | 「北海道だけに」 |
若松 | 「そう。雪の多い地方だったから。で、作られた斜面を担任のタカハシ先生に滑り降りてみろ、と言われた時に、怖くて竦んでしまって『できないや』って泣いてやめかけた。そしたら、タカハシ先生に叱られたんだよ。『やってもみないで諦めるなんて、先生は許さない。とにかくやってごらん』ってね。もう思い切って、滑り降りた。何とか転ばずにできたんだよ。その時、何かが少し変わったかもしれない」 |
大森 | 「小学校一年の記憶ですか」 |
若松 | 「それからも俺はクラスでもパッとしない存在だった。テストとかではまあまあ良い点が取れたけど、体育はさんざんだった。でも、少なくとも『やってみる』ようにはなった」 |
大森 | 「それからは?」 |
若松 | 「相変わらずスポーツは苦手だった。小学校高学年の時は肥満気味だったし。でも、ハナッから諦めなくなったことは確かだ。『どうせできないから』という自分への言い訳、気持ちが負けてることだけは、認めるわけには行かなかった。だから何でもやってみたんだよ……恥ずかしいんだけどさ、俺逆上がり、できたことないんだよ。ここ7、8年くらいは水泳で身体鍛えてるから、あっさりできるかも知れないけどな。って俺何歳だよ。でも今年、どこかのタイミングで逆上がり、トライしてみようと思ってる」 |
大森 | 「身体つきの割には、運動神経悪かったんですね。でもそれが若松さんの執念深さの根っこ、原点かあ。では最終回に向けて、視聴者の皆さんへのメッセージを」 |
若松 | 「オンエアを、観て欲しいだけです。スタッフ・キャストが込めた渾身の一作ですから」 |
大森 | 「それは俺もそうです……とにかく最終回には、スタッフやキャストの全精力が込められている。それを是非観て欲しい、と」 |
若松 | 「そう。見習い護星天使の最大の敵とは、一人前の護星天使となる己自身の自意識で、ブラジラというその自意識の塊が相手だし、それを確認するためには自分の実力を最大限に出し切るしかない……。やっぱり俺今回は今ひとつつまらねえな」 |
大森 | 「いや、まあこの欄、最後がまた来週アップされるから。そうしましたから」 |
若松 | 「ここまで喋って、最終回オンエアのあと何を言ったらいいのさ」 |
大森 | 「って言いながら、何かあるでしょ」 |
若松 | 「……もう、全然熱が下がらない」 |
大森 | 「次は総括?」 |
若松 | 「いや」 |
大森 | 「何?」 |
若松 | 「それは、次週の俺に訊いてくれ。そんなもんだよ。俺たちですら分からないだろ。すべての作業が終わったあとの気持ちなんてものはね。それが、“未来”のもつ無限の怖さと愉しみだ。……熱が下がらないから眠るよ」 |
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「天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックON銀幕」は絶好調公開中です! 先週迎えた初日には都内各地で舞台挨拶を行いました。銀座の丸の内TOEIではシンケンジャーたちも全員揃いで駆け付けてくれ、彦馬役の伊吹吾郎さんまでが顔を揃えるという大変豪華な12人の舞台挨拶が実現しました。さらに、2日目には大阪、京都を駆け抜けたゴセイジャーの5人。夏の映画以来の舞台挨拶となりましたが、温かく迎えてくださったファンの皆さんのお陰で、どの劇場も満員御礼の大盛りあがりの公開キャンペーンとなりました。29日からは東京ドームシティでのGロッソショーも始まり、「海賊戦隊ゴーカイジャー」のプレミア発表会にも応援に駆け付ける大忙しの5人。映画と合わせて、まだまだ応援よろしくお願いします!
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天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックON銀幕』 公式ガイドブック 一筆、天装! 特撮ニュータイプ・編(監修:東映) 発売中/A4判/96ページ/ 定価:2100円(税5%込み) 東映スーパー戦隊シリーズ最新作『天装戦隊ゴセイジャー』と、昨年大ヒットの『侍戦隊シンケンジャー』が共闘する、劇場用オリジナル作品を完全紹介。 出演キャスト&声優陣をほとんど網羅! ゴセイジャー&シンケンジャーのメインキャストはもちろん、『ゴセイジャー』スーツアクターの皆さんにも完全撮り下ろし写真&インタビューを敢行。ゴセイレッド/アラタ役・千葉雄大×シンケンレッド/志葉丈瑠役・松坂桃李のお2人はスペシャル対談をたっぷりお届けします。 スタッフ取材も充実! 監督・竹本昇、特撮監督・佛田洋、アクション監督・石垣広文のお三方に加え、脚本・下山健人さんと『シンケンジャー』メインライター・小林靖子さんによる超レア対談も見逃せません。 とじ込み付録はゴセイジャー&シンケンジャー・両A面ピンナップ! |
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(文責:若松豪・大森敬仁) |
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