最終回を終えて
『仮面ライダーゴースト』をご視聴いただいた皆さん、応援ありがとうございました。
何も持っていない、何も出来ない、何者でもない少年の物語として仮面ライダーゴーストは始まりました。無謀にも得体の知れない敵に立ち向かい命を落とした少年は戦う力を得て蘇りました。
「俺は俺を信じる」「命燃やすぜ!」という言葉は自分を信じたい、今度こそ後悔せずに命を燃やし切りたい、という何も持たない、信じるに足る自分ではないという気持ちの裏返しで説得力を持たないただの言葉でした。
彼は自分の死と直面してちょっとだけ自分のしてきたことと命と向き合う様になっただけでした。でもその“ちょっと”が重要だと思っています。
タケルの欠点は想ったことをそのまま口にしてしまう能天気さ。そして根拠のない自信です。でもそれがタケルの良さでもあります。自分が想ったことを盲目的に信じることができる強さを持った少年。そしてどんな時も笑顔。
人間誰しもに等しく訪れる死。アランが劇中で言っていたように人間は脆弱な体を持ち、いつかは死にます。そして限りある命にも関わらず争い命を奪い合う愚かな存在かもしれません。それでも亡くなった人の想いを胸に生きていくこともできます。命はいつか尽きるけど想いは心に残る。想いもやがて尽き失われるかもしれません。それでも人と人が出会ったことは消えることはありません。
言葉ばかりが先行していたタケルは、多くの人と出会い、想いを行動で示し、いつしか皆を巻き込む求心力を持ち始めました。馬鹿の一つ覚えと言われようが想ったことを信じて疑わない、想えば実現出来る。大甘でどうしようもない夢想家です。それでも想い、言葉にする、そして行動することで少しずつ何かが変わっていく。少年と大人の中間くらいのタケルだからこそ恥ずかし気もなく口に出来る言葉そして出来る行動。タケルは1年間を通して何か劇的な成長を遂げたわけではありません。でもそれで良いと思っています。そんなタケルだからこそ何かに凝り固まった心をほぐしていく。仲間や英雄達、マコトやアラン、おっちゃん、そしてアデルと国も育って来た環境も違う“異人”とも心を通じ合えたのだと思っています。想いと言葉が生んだ奇跡です。
番組当初、中身を伴わなかったタケルの言葉に物語終盤で何かを感じて頂けたら幸いです。
ゴーストの物語は終わりを迎えましたが、タケル達の物語はこれからも続いていきます。また明日がやって来ます。仕事や勉強、家事、新しい生活が始まります。明日、タケルのように想ったことを一つしてみませんか? 明日がちょっと楽しみになるかもしれません。何かを想うことは素晴らしいことです。それは夢と言い換えることが出来るかもしれません。想いそして夢は全ての始まりです。“何か”を想えば明日を変えられる。小さなことでいいんです。タケル達を見て何かを想い行動する、そんな当たり前のことを思い出して頂けたら幸いです。想い、変えることができるのが人間の素晴らしさだと思っています。そしてそれは世界を変えることに繋がると信じています。
「仮面ライダーゴースト」を支えて下さった関係者の皆さん、一緒に番組を最後まで作り上げてくれたキャストならびにスタッフの皆さん、そして番組を応援して頂いた視聴者のみなさん、1年間、本当に応援ありがとうございました。
(文責・高橋一浩)
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全50話にわたる仮面ライダーゴーストのTVシリーズは今週で完結となりました。
グレートアイの力によって蘇ったタケルと大天空寺のみんなの「その後」の物語はいかがだったでしょうか?
今回は「ある少年」とタケル達の出会いから物語は始まります。そんなわけでTVシリーズ最後のゲスト紹介です。
ゲスト紹介
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アユム役…生駒星汰君
突如としてタケル達の前に現れた少年。幼い子供ながら、未来に対して自分の世界に対して悲観的に考えている。手にした「シャカリキスポーツガシャット」をめぐって謎の黒い仮面ライダーに追われる羽目になったところをタケル達に救われた。
テレビシリーズ最終話のゲストは子役として活躍中の生駒星汰君です。笑顔の少ない負の感情を持つ難しい役を演じきってくれました。
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そして、今週はついに仮面ライダーエグゼイドもTV初登場!そのアクションシーンはいかがでしたでしょうか?
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50話の演出はみなさんご存知金田監督です!
実は金田監督が仮面ライダーゴーストのTVシリーズに関わるのはこれが初。しかし、劇場版「仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス」「仮面ライダー1号」を監督を担当されたため、ゴーストの事はバッチリです!
さらにはゲームモチーフのエグゼイドならではのアクションを楽しんで撮っていただきました。もちろん、アクションだけではなく役者のお芝居の面でも事細かに演出。監督が現場で役者のそばでお芝居をつける姿がとても印象的でした。
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金田監督お疲れ様でした!
感謝のオールアップ
思えば昨年7月のクランクインから早1年とちょっと。仮面ライダーゴーストの撮影は2016年8月20日にクランクアップを迎えました。
文字通り、雨の日も、風の日も、雪の日も連日朝から遅くまでの撮影をチーム一丸となって乗り切りました。そして、50話では、ついに大天空寺のレギュラーたちがオールアップを迎えました。
まずはジャベル役の聡太郎さん。
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ジャベルは大天空寺に修行にやってくるという形で今回登場。演じる聡太郎さんはレギュラーとしてはゲキレンジャー以来8年ぶりのご出演で、特撮OBとして若いゴーストキャストにとっては精神的支柱となってくださいました。現場でのお芝居はもちろん、ジャベルとは真逆のご本人の明るさと面白さでイベントでのトークショーを盛り上げて頂いたりと、様々な面でお力添えを頂きました。
本当に本当におつかれさまでした!!!!!
次はシブヤ役の溝口琢矢君!電王での出演時はまだ幼かった溝口君。それから時を経て、大きくなって仮面ライダーの作品に戻ってきてくれました。お芝居の面でキャスト達を引っ張ってくれた溝口君が、あの頃の撮影を懐かしみながら、このゴーストの現場を毎日楽しそうに臨む姿が印象的でした。溝口君、本当に1年間、ありがとうございました!
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次にナリタ役の勧修寺玲旺君です。勧修寺君も気だるそうにしすぎると嫌われるナリタのキャラのバランス感に悩みながら本当にこの1年、その役に真摯に向き合ってくれました。実は役とは違って本当に気を使って周りが見れる、そして、実は一番ゴーストロスに陥っている勧修寺君。1年間、本当にお疲れ様でした!
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そして、次は深海カノン役の工藤美桜さん。こちらは合成の撮影にてオールアップ。抑えることのできない涙が印象的でした。
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テレビドラマ初出演で大天空寺メンバーとしても最年少。不安でわからないことだらけだったにもかかわらず、この1年で立派な女優さんとしてスキルを積み上げました。積極的にモニターを眺めながらほかの人の芝居を見たりと、芝居に向き合い続けた工藤さん。涙がずっと止まらず、本当にゴーストを愛してくれている工藤さんの「お兄ちゃん」が聞けるその日を楽しみにしています。本当にお疲れ様でした!
そして、アラン役の磯村勇斗君。
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花束をもらって話を始めるとやはり磯村君も涙をこらえる事が出来ません。人間と眼魔で揺れ動くアランに求められるお芝居とその役割は重要で試行錯誤を繰り返しながら、そのキャラを見事に演じきってくれました。最初は敵として登場していたため、仲良くなりたいけどあえてみんなと距離を置いていた磯村君。しかし、最後はキャストみんなと誰よりも仲良くなっていました。素敵なアランを演じ切ってくれた磯村君、本当にお疲れ様でした!!!!
お次は御成役の柳喬之君です。
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御成ロスになる人もいるんじゃないでしょうか…というくらいこの仮面ライダーゴーストでみんなに愛された御成。撮影現場でも御成に求められるハードルは高く、柳君も相当悩みながら毎日の現場に臨んでいました。自分だけが目立ちすぎても作品のためにならないとやりたいお芝居をせずに周りに合わせることもあったりと、そのバランス感も求められ続けました。しかし、それでも1カット1カットを常に全力でこの1年、作品を支えてくれた柳君、本当にお疲れ様でした!
そして、深海マコト役の山本涼介君。
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普段はあまり感情を大きく出すことのない山本君もお世話になったスーツアクターさん・スタッフさんを前にこの時ばかりは涙を抑えることが出来ませんでした。当初はタケルのライバルとして、後半はタケルを支える仲間としてマコトに向き合い続けた山本君。アフレコに苦戦して監督とほぼ1日かけて収録したりと、思ったお芝居が出来ずに悔しい思いをしたことも。しかし、持ち前の我慢強さで求められた事に食いついて1年頑張ってくれました。山本君、本当にかっこいいマコト兄ちゃんをありがとうございました!
そして、本作のヒロイン・月村アカリを演じきった大沢ひかるさん。
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タケルの理解者としてはもちろん、撮影が始まった頃の右も左もわからない西銘君をサポートしてくれた大沢さん。西銘君がわからずに困っているところをこっそりフォローしてあげたりしていた姿が印象的でした。そんな大沢さんも大きなプレッシャーを感じていたはずです。しかし、本当に弱音を吐かずに毎日の現場に臨んでくれました。タケルだけでなく、現場でも「お姉さん」としてこの物語を大きく支えてくれた大沢さん。本当に本当にお疲れ様でした!
そして、忘れてはならないこの方、仙人・イーディス役の竹中直人さん。
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1話からこの仮面ライダーゴーストをこれまで支えてくださった竹中さん。仙人としてはコミカルなお芝居で画面を明るくして頂き、イーディスとしては眼魔世界のシリアスな部分での役割を担って頂きました。大先輩ながら若いキャストにも近く、スタッフにも気さくに絡んでくださり、時にはいたずらをされたり(笑)。現場を明るくしてくださった竹中さんには本当にキャスト・スタッフ一同感謝しかありません。また、どこかで仙人・イーディスが見れる日を楽しみにしています!本当にありがとうございました!
そして、ラストはもちろんこの方、天空寺タケル役の西銘駿君です!
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ドラマ初出演にして初主演。初めは右も左もわからない中で全国の子供たちを前にのしかかったプレッシャーは凄まじいものだったはずです。しかし、持ち前の明るさと笑顔でゴーストのムードメーカーとして、作品の主役を担ってくれました。
これまで一切、愚痴も弱音もはかなかった西銘君ですが、お花をもらって話しはじめるとおさえきれないものがあったのでしょう、涙が止まりません。そんな彼が流した涙をみると、本当は笑顔の裏で悩みながらがむしゃらに歩み続けた1年だったのだと感じずにはいられません。最初はみんなに支えられる主役でしたが、いつの間にかゴーストを引っ張る主役にまで成長してくれました。
本当に1年間おつかれさまでした!
さて、仮面ライダーゴーストのキャスト達をテレビで見ることが出来るのは今週で最後です。しかし、まだまだ、仮面ライダーゴーストの物語は続きます!ファイナルステージ、Vシネマと下記にお知らせがありますのでそちらもご覧ください!
そして、プロダクションノートも今週で最後となります。毎週見てくださった皆様、本当にありがとうございました!次作の『仮面ライダーエグゼイド』
も宜しくお願い致します!!!!!
1年間、応援有難うございました!
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(文責・安東健太)
『仮面ライダーゴースト』今後の展開
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番組の最後にもお知らせしたように『仮面ライダーゴースト』のVシネマの製作が決定しました!
タイトルは「仮面ライダースペクター」です。物語は最終回で眼魔の世界に旅立ったマコトとアランたちの物語です。本編では語リ尽くせなかったマコトとアランの出会いから友情が結ばれるエピソード、そしてもう一人のマコトに繋がるマコトの秘密が明らかになります。
さらに、DVD&Blu-rayの限定版には、Vシネで登場する『DXシンスペクターゴーストアイコン』がついてきます。
詳細は下記サイトへ!
www.ghost-rebirth.com
② 2大ライダー共演「MOVIE大戦」
第50話で出会った『仮面ライダーエグゼイド』との共演が今度は大スクリーンで実現します。テレビシリーズのその後のタケル達が再びエグゼイドと出会う時何かが起きる! 仮面ライダー生誕45周年となる今作は前作の「超MOVIE大戦」から更なる進化を遂げて12月に公開。こちらもお楽しみに!!
http://movie-taisen.com/
③ 真相!英雄眼魂のひみつ!
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既に先週お知らせした通り
、10月1日発売の『てれびくん11月号』もしくは11月発売予定『仮面ライダーゴースト超全集』での応募者全員サービスDVD『てれびくん超バトルDVD 仮面ライダーゴースト 真相!英雄眼魂のひみつ!』でもテレビ本編のその後の物語が描かれます。テレビで明かされなかった英雄眼魂の選定の条件に隠された龍の想いとは? そして第11話で消失した西園寺が再び登場。西園寺の過去が明らかになります。Vシネマ「仮面ライダースペクター」に続く物語です。是非ご覧下さい。
予告編 動画はこちら
そして、更に10月5日は「アラン英雄伝 第3章」が収録された
『仮面ライダーゴースト Blu-ray COLLECTION 3』
が発売されます。テレビで描かれたフミ婆との別れ、そこにはもう一つの物語があった。アランの決意と胸に秘めた想いが明らかになります。美しくも悲しいアラン英雄伝のクライマックス編。ゴーストファン必見です!!
④ファイナルステージ & 番組キャストトークショー 全国の映画館にてライブビューイング開催決定!
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既にご案内しているファイナルステージ。10/2(日)大阪・オリックス劇場、10/8(土)福岡サンパレス、10/15(土)・16(日)中野サンプラザホールと全国3都市で実施しますが、10/16(日)中野サンプラザで実施する最終公演、千穐楽スペシャルバージョンが全国の映画館にてライブビューイングすることが決定しました!! キャストトークは全レギュラー登壇する一度きりのスペシャルトーク。そしてファイナルステージはテレビシリーズの脚本を手掛けている毛利亘宏さんによる特別なエピソード。ファイナルステージオリジナルのシンセングミ魂も登場します。最終回で登場したアユムが物語のカギを握る最終回のその後の物語が見れるのはファイナルステージだけです。
<スペシャルバージョン トークショー出演キャスト(敬称略)>
西銘駿 (天空寺タケル/仮面ライダーゴースト 役)
大沢ひかる (月村アカリ 役)
山本涼介 (深海マコト/仮面ライダースペクター 役)
柳喬之 (御成 役)
磯村勇斗 (アラン/仮面ライダーネクロム 役)
溝口琢矢 (シブヤ 役)
勧修寺玲旺 (ナリタ 役)
工藤美桜 (深海カノン 役)
真山明大 (アデル 役)
かでなれおん (アリア 役)
聡太郎 (ジャベル 役)
山本浩司 (イゴール 役)
悠木碧 (ユルセンの声)
竹中直人 (仙人/イーディス 役)
詳しくはLV(ライブビューイング)専用URL:http://eplus.jp/ghost-lv/ をご確認ください。
「仮面ライダーゴースト ファイナルステージ&番組キャストトークショー」の詳細は東映公式リリースURL: http://www.toei.co.jp/release/event/1207884_958.html
をご確認ください。