メディックの助けで負傷から立ち直った進ノ介は、ハートと共に再びシグマとの戦いに身を投じていく。最後の力を振り絞った2人の攻撃が、シグマに炸裂して―――。
脚本 三条 陸
監督 柴﨑貴行
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2週連続“最終回”!!
『仮面ライダードライブ』の放送は残り2話となります。しかし、ドライブのドラマは次回で最終地点を迎えると言っても過言ではありません。ロイミュードとの決着、そして進ノ介とベルトさんとの関係の終わりは次回47話でやってきます。なぜなら48話・最終話は、特別編『ゴーストの事件』というエピソードになるからです。
進ノ介とハートとの最後の戦いは豪雨の中。人間とロイミュードの代表として2人の意地と意地がぶつかり合います。撮影で使用された雨(水)の量はなんと20トン! そんな大量の雨に負けないほどの熱気で、進ノ介役の竹内さんとハート役の蕨野さんの芝居もデッドヒートを繰り広げます。今まで1年の関係を構築した2人らしい最後、そしてハートが爆発させる意外な感情をぜひご覧ください。
戦いのあとには、それぞれのキャラクターの最後もやってきます。特状課のメンバーたち、仮面ライダー、そしてベルトさん。“うさんくさい”と言われ続けたベルトさんが、隠し続けてきたこととは? その驚きの秘密を全員が知った瞬間でさえ、必要以上の言葉は要りません。みんな、分かり合っているからです。最後の最後に見せるドライブのメンバーの「絆」、そして「その後」に、ぜひご注目ください。
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(文責・大森敬仁)
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1. 撮影日誌43「メディックの軌跡」
2. ピックアップ「剛のドラマとチェイサーマッハ、時々霧子」
3. プチ撮影日誌「2巡目バースデイ!」
4. 次回プチ出演者予告!
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メディック死す。
ブレン、チェイスに次いで、ついにメディックまでもが、
誰かを守って、しかも敵だったはずの進ノ介を守って死んでいきました。
―最期は、かつてハートらロイミュードの傷をいやした、女神・白メディックとして。
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そんなメディックを演じた馬場ふみかちゃんは、小さい頃から演技やバレエ経験などは積んでいたものの、連続ドラマは初。
オーディションでのお芝居に対する熱は誰にも負けていませんでしたが、
どちらかというと大抜擢に近い状態でキャスティングされました。
最初はどうしても表情も硬かったり、アフレコだってアクションの声なんて出すのははじめてでうまくいかず。挑戦ばかりだったと思います。
でもロイミュード紅一点の中、そのロイミュードたちも素晴らしいバックアップをしてくれて…
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馬場ちゃんはどんどん成長していき、
馬場ちゃんが役とシンクロするように
人形のようだったメディックの表情は少しずつ豊かになっていき、
様々な感情が露わになり、
ロイミュードとしても強さを増しながら、同じくらいの繊細さも得て、
メディックの最期と相成りました。
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予告でも流れた
「私の体なんてどうなってもいいから!」というメディックロイミュードの必死な動きとシンクロした馬場ちゃんの力強い声は、筆者的には成長の集大成にも感じられたのでした。
オールアップを迎え、思わず涙してしまった馬場ちゃん。はじめての連続ドラマでの本格的なお芝居で、人知れず悔しい思いもいっぱいしたようですが、
もう立派な役者さんですね。
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ブレンをいたぶり、ハートを心から慕い、
ブレンに守られ、最後には憎んだはずのブレンの気持ちを理解しながら、
進ノ介を守った女神。
たくさんのメディックを見せてくれた馬場ちゃん。
1年間本当にお疲れ様でした!
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剛は最初からどえらく明るいようで、
とんでもなく、全部を一人で背負いこんでしまった奴でした。
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*本当に感動するほどシンクロしていた稲葉くんの声とマッハのお芝居
剛の父親は蛮野博士。それは制作陣は当初から知っていて、
だからこそお芝居で「変なくらい明るいはずなのに、必ず影がつきまとう」
そんなお芝居ができた稲葉くんが選ばれたのですが…
つい先日行われたドライブのTVシリーズの打ち上げでも剛役の稲葉くんは言っていました。
剛と自分との境目がなくなっていった
剛はいつもとんでもないものを背負っていた。
稲葉くんは舞台挨拶を見て頂くとわかるように、場を回すのもうまいムードメーカー。
でもそんな稲葉くんの表情が剛のお芝居以外でもかげるのは、
気のせいでなく剛が浸食していたからかもしれないと思ったり。
そんな剛のドラマは常に敵対するチェイス、
嫌いじゃないけど、憎むべき父が生んだ種・ロイミュードのチェイスと共にあったわけですが…
だからこそ、剛がチェイスに守られて、チェイスが死んでしまった。
この悔しさとやるせなさと、愛おしさとを、誰もが感じたのではないでしょうか。
はからずもずっと切っても切り離せなかったチェイスとの剛の物語は、
シグナルチェイサーをベルトに入れ、ベルトから流れた「ずーっとチェイサー」
という掛け声とともに「チェイサーマッハ」となることで終止符を打ったのでした。
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そして剛の長きにわたる蛮野との戦いも終わり。父親への未練を断ち切って、剛の長い長い戦いの日々は進ノ介に託すべく、霧子にバトンタッチされましたが…。
チェイスの死を知った霧子も霧子で、
今まで見せることのなかった涙を見せてしまいます。
理央ちゃんはここのお芝居での涙をめぐって悩んだといいます。
剛が一番かわいそうなのに目の前で泣いていいのか、と。以前も理央ちゃんは姉弟のすれ違いのエピソードの際に「弟・剛の気持ち」を常に一番に考えていました。
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それでも、今回の話を監督した柴﨑監督による演出もあり、このシーンでは霧子の表情が崩壊。
理央ちゃんの今まで作り上げてきたストイックな霧子像があるからこそ光る、
忘れられない泣き顔になったような気がしています。
さあ、剛の打倒ロイミュードの物語は姉から進ノ介へ…
次回、結末やいかに。
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さて、今回の撮影中、お2方が誕生日を迎えました。
1人目は8月4日がお誕生日、蕨野友也くん。
そして8月6日は柴﨑貴行監督!
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ということは…そう!実はこのお2人はドライブ撮影中、
2度目のお祝いをさせて頂くことができたのです!パチパチ!!
ハートにとっても重要なエピソード撮影中で、ドライブにとってもクライマックス回な今回の組。そんな組での2巡目バースデーとなった蕨野くんと監督、お疲れ様です、そして本当におめでとうございます!
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ハーレー・ヘンドリクソン博士…大月ウルフさん
なんと剛のアメリカの父・ハーレー博士が再登場。
度胆抜かれるハーレーの登場に要注目!
さあ、次回はまだ最終話ではありませんが、仮面ライダードライブにとって、
そしてずっと番組を見守ってきてくださった皆さんにとっても本当に大切な
見逃してはならないクライマックス回!!
バーストするくらい夢中になって、テレビの前で待っていてください。
(文責・小髙史織)