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千翼はイユの笑顔が見たいと、生前のイユが好きだったものを調べ始める。
全てを取り巻く“オリジナル”という元凶、その存在は果たして……。
脚本:小林靖子
監督: 石田秀範
(文責・武部直美)
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仲間の島田たちは、「俺たちとは何だか違うし……」と不安そうですが。
溶原性細胞による新種のアマゾンって、マモルたち実験体と、どこが違うの?
もちろん、彼らはもともと人間――なのが一番ですけど、他にも大きな違いが2つ。
1つは、実験体より手強いこと。
実験体はスタンガンや高電圧ワイヤー等で牽制でき、ガス攻撃も効きましたが、新種にはそうした弱点がありません。物理的打撃や火力で破壊するしかない。
もう1つは、「フェチ」なとこ。
ただの食人衝動にとどまらず、特定の部位にコダワるグルメさんなのです。イユのお父さん(ハゲタカアマゾン)は眼球、Episode 3,4 の医師+看護師(ゾウ&ゾウムシ)は脳。
つまり……「強いヘンタイ」? 怪物ではあっても、新種はどこかやっぱり「人間」なのかもしれません。
おカシラ好きの周也(バラ)に、人の頭部を貢いでいた美容師エミリ。そんな彼女に懸命に応えようとする周也。
戦闘のパートナーとしてだけでなく、人間として、イユとの絆を強めたいと願う千翼。
かれらアマゾンたちの愛の行方は――これも Episode 6 の見どころです。
(文責・白倉伸一郎)
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◆キャスト紹介
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左:周也/バラアマゾン(演:藤本涼)
右:エミリ(演:落合恭子)
美容院「Tuberose」でお客さんの頭を切断しては、自宅に持ち帰り、貢いでいたエミリと彼女の愛を享受していた周也。
「Tuberose」はバラの一種で、花言葉は「危険な関係」。人間とアマゾンの間に、真実の愛は存在するのか?
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島田/ハチアマゾン(演:西祐一郎)
カオリ/アリアマゾン(演:中村有沙)
マモルと共に5年間、アマゾン駆除の追っ手から逃げ続けてきたアマゾンたち。ハチアマゾンへと変身する島田を演じる西さんは、シーズン1から続けてのご登場!(シーズン1のEpisode12以降を要チェック) マモル同様、強いトラウマがあり、食べたくても人を食べることを受け付けなくなってしまった彼らの苦悩もまた駆除班の心揺さぶります。
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左:藤尾隊長 (演:笠原紳司)
右:中島隊員(演:左光哲)
藤尾隊長演じる笠原さんは、「未来戦隊タイムレンジャー」滝沢直人/タイムファイヤー役でお馴染み!特撮再出演となった本作では、タイムレンジャーも執筆された小林靖子さんという、まさに<時>を超えた不思議な縁を感じずにはいられません。
中島隊員役演じる左さんは、つぶらな瞳が可愛い軍用犬・バロンとコンビを組む4C隊員。撮影期間中にあっという間に手なづけ、劇中同様、撮影の段取りでも息のあったコンビネーションが印象的でした。
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◆白本彩奈さん(イユ役)インタビュー
恒例のアマゾンズインタビューのコーナー!!
第二回目はこの方、白本彩奈さん(イユ/カラスアマゾン役)です。
↓これまでのインタビューはこちらから!↓
第一回:前嶋曜さん(千翼/仮面ライダーアマゾンネオ役)
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――オーディションはいかがでしたか?
白本 石田監督はすごく怖くて気を遣いました。何とかして笑わせないと!って(笑)。同じセリフを、おばちゃんのようにとか設定を変えながら色々とやらせて頂きました。一体何を求められているんだろう?と思いながらいろんな役を演じました。
――台本を最初に読まれた時の感想は?
白本 ヒロインとお聞きしていたんですけど、これヒロインなの?!って(笑)。もっと可愛いキャラクターをイメージしてたんですけど、ですがイユという設定は今までの仮面ライダーにはいない新しいヒロイン像だったので、チャレンジしがいがあると同時に思いました。
実は変身後のアクションも私がスーツの中に入って演じるんだと思っていました(笑)。だから、撮影がクランクインする前に身体を鍛えたり、毎日の稽古が待っているとすごく心配していました。
――(笑)。いつ誤解は解消されたんですか?
白本 撮影現場です。あれ?!私の変身後、男の人じゃん!って(笑)。
――イユの「アマゾン」(変身)も特徴的ですが、どういう風に作りあげていきましたか?
白本 石田監督とは事前に相談は一切なく、「じゃあ次変身カットいくぞ」と。とりあえず最初は思いっきり仮面ライダー風にカッコつけて「アマゾン!」ときめてみたら、石田監督から「かっこつけなくていい。意識もしなくていい。」と言われました。そこから生まれたのが、あの 「アマゾン」です。(Episode1)
――イユは白本さんにとってどんな役でしたか。
白本 通常のイユと回想シーンのイユで振れ幅が大きいので、その点は苦労がありました。ただ、回想シーンのイユは普段の私と似ている所が多いので、演じやすかったです。例えば、家族をすごく大事にする所や誰かの為に一生懸命何かをしてあげる所は、私自身もすごく共感することができました。
――印象に残っている撮影現場は?
白本 イバライドですかね。(笑) アマゾンズの撮影といえば…というイメージが定着するぐらい行きました。イバライドにいた動物たちに「バイバイ、またいつか会おうね!」とお別れしたのですが、2週間後には戻ってきて、「ただいまー」って(笑)。 でも、大事なシーンもイバライドは多かったので、自然とイユのスイッチが入りました。
――印象に残っているシーン
白本 毎回すごく刺激的なシーンが多かったです。
千翼におんぶされるシーン(Episode13)で、前嶋曜くんがおんぶするときに「おいで」って言ってくれて!頼り甲斐のある男性に見えましたね。でも、下ろすときはドサって……「ねぇ曜くん!さっきの気持ち返して!」って一人で思ってました。(笑)
血みどろになるシーン(Episode2)では、もはや血のりをつけるではなく、浴びるという感じでした。血の水たまりみたいな所に顔をつけないといけなくて…覚悟を決めてやり通しました。でも、あの経験のおかげで<不可能なことは何もない!>と思うようになる良い経験でした(笑)。
――壮絶な現場でしたからね。イユは傷メイクも多くて大変そうでした。
白本 傷メイクがない日はスタッフさんから「あれ、今日傷は?」ってツッコミを受けるくらいで。(笑)
――シーズン1に対する想いはありましたか?
白本 シーズン1が作り上げてきた世界観に、どう入り込むことが出来るのかと不安でした。それはキャストだけでなく、シーズン1から引き続き担当されるスタッフさんからもアマゾンズに対する愛を感じられたので、足だけは引っ張りたくないと思いました。プレッシャーというより、このキャスト・スタッフの皆さんともっと良いものを作り上げたいという気持ちの方が強かったです。
――キャストの方に一言送るとしたらどんなお言葉を送りますか?
白本 福田さん(演:田邊和也)。現場で会うたびに、昨日の晩御飯を必ず聞くのはやめてください。(笑)最初は、律儀にちゃんと返事をしていたんですけど、毎回毎回続くので……最終的には聞かれても即答で「覚えていません!!」と答えるようにしました。
――それでは最後に視聴者の皆様に向けて「仮面ライダーアマゾンズ」の魅力をお願いします!
白本 皆さんが想像している“普通の”仮面ライダーではないですし、ドラマ部分もかなり深いと思います。最近のドラマは1話完結型が多くて、見逃してもなんとかなる作品も多いと思いますが、アマゾンズは1話1話が果たす役割が大きくて、1話たりとも見逃すことが出来ません。
アマゾンズはなんでもありの現場で撮影をしていたので、限界がないんですよね。こんな刺激的な撮影現場は初めてだったので、驚きました。その意欲的な姿勢が作品にも絶対現れていると思います。そんなアマゾンズの現場が大好きなんです。
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(文責・坂航太)