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1年間、応援ありがとうございました。

最終話を終えて

1年間、応援ありがとうございました。

クランクインが、昨年の6月。
映画が多かったせいか、コンボチェンジが多かったせいか?、とても早く過ぎた1年でした。
初変身の撮影日。渡部くんの新人らしからぬ安定ぶりに、「もう10話めくらいを撮ってる感じですね」と、田﨑監督と話していたのが昨日のことのようです。

「歴代1位のライダーにします」と、製作発表で宣言した渡部くん。
変身ベルトの販売数は、本当にまさかの平成1位になりました。
劇場版も、昨年の夏の「W」を入れれば、4本。スピンオフネットムービーも2回。
この1年で送りだした「オーズ」という作品数は、最多だったのではないでしょうか。
いろんな方々に支えられて全力で走れた1年でした。

オールアップ時、花束の後、キャストのみなさんに一言コメントを頂いていました。

「本当に楽しかったです」と言ってくださった、甲斐さん、神尾さん、宇梶さん。
「本格的な芝居が初めてで・・」つらい日もありました、と君嶋くん。みんなへの感謝を述べて、涙ぐむ直前な感じでした。
「終わっちゃった」と言って、あっと言う間に泣いちゃった里穂ちゃん。
こんなキレイな涙見せられて・・、俺はどうすれば・・と言ってた岩永くんは、直後のクランクアップで「遠くに住む母親に毎週元気な姿を見せられてよかった」と、さ らに号泣してました。
「最初は怒られて現場に行くのが憂鬱だったけど、大好きになりました」と、有末ちゃん。海のロケでクランクアップ。
(海では、真木が投げたキヨちゃん、沈んで行方不明!などあり、楽しくも大変なロケでした)

同じ撮影最終日、撮影所セットでの合成撮影が残っていた渡部くん、三浦くんがキャストでは最終のアップでした。
「最初は渡部秀のことが大嫌いでした」から始まった三浦くんの言葉。
「終盤になって、(アンクと映司が離れたので)別々のロケが多くなって、一緒になったと思ったら、あっという間に終わってしまって・・・」
このあたりからスタッフも含めてもらい泣きです。いつも明るく、支えてくれた渡部くんに感謝の言葉で締めくくり。

キャストで最後にオールアップしたのは、渡部くん。
「秋田から仮面ライダーになりたくて出てきて・・」と、冒頭から泣いている秀くん。
号泣の中、「最後に今までこんな僕を支えてくれた・・」で、「家族」?「スタッフのみなさん」、につづくかと思えば、「りょんくん、ありがとう」で、三浦君単独指名 。
誰より頑張った秀くんを知っているスタッフから暖かい拍手が、彼を包みました。

「オーズ」という作品を、全身全霊をこめて作り上げてくれたキャストのみなさんに心からの感謝と拍手を送りたいと思います。

今後もどうぞ応援して下さい。

(武部直美)

メイキング

落ちていく映司・・。
田﨑監督の気合いが入ったシーンでした。
 
実際に渡部くんを高く吊り上げて撮影しています。
10メートルは超えていそうですが、渡部くんは「全然平気」とのことです。
そこで姿勢を変えていくので、身体能力高いです。
「縛帯」という腰で体重を支えるベルトをつけるので、結構これが体に食い込んで痛いはず・・・。

もちろんですが、カメラマンのいのくまさんも同じ高さに吊り上げられています。
この吊りの撮影と、セットでブルーバックの芝居をつなげています。
セットでは、出番がない三浦くんも側で観ていました。
腕アンクとのやり取りや映司の単独アップは、セット撮影。撮った映像を90度回転して使用しています。
テンションをちゃんとつなげた渡部くん、「腕」に命を吹き込んでくれた永徳さん、三浦くんの芝居が結集した、すてきなシーンでした。





オールアップ

渡部秀くん


撮影所の一室で武部Pと田﨑監督を前に、秋田在住の高校生は「仮面ライダーになりたい!」目を輝かせてと語りました。「一番好きなライダーは、、、、」と途中から仮面ライダー談義へ突入し、「この日のために新しいライダーを考えてきました。電車の次は飛行機に乗るライダーです!」と何故かプレゼン?も受けました(この瞬間だけ若干照れがありました)。 ムチャクチャだなと思いつつ、終了後に好感の持てる青年ですね。冗談交じりに、そんな会話をした気がします。その時は、彼が本当に仮面ライダーの主役を射止めるとは思っていませんでした。
こんな経緯から、始まった渡部君の仮面ライダーオーズ。
撮影が始まり、第1話からというか昨年の夏劇場版から堂々たる演技を見せ、その完成度の高さは、平成ライダーを見て育った故にアイデンティティーの中に仮面ライダーが存在していると思わせました。本能的に自らが求めれていることに気付く、カンの良さは信頼が厚く、本当に頼もしく感じていました。
製作発表時に、「仮面ライダーシリーズ歴代No.1にします」と高々と欲望全開で宣言しましたが、その情熱は1年間で衰えるどころか、ますます熱気を帯びていったように思います。監督たちが挙って難しいと表現した映司を演じきれたのも彼の飽くなき向上心があったからでしょう。
テレビ全48話終了しました。彼の流した汗と情熱と涙は、オーズという物語を通じ、スタッフにキャストに、そして応援して下さった方々に確かに伝わったと思います。
平成ライダー12作目の主役として、その大役を見事に務めあげてくれました。お疲れ様でした


三浦涼介くん


怪人でありながらも人間に執着するという難役を演じた三浦君は、そのキャリア通りのさすがの実力を発揮してくれました。映司に対する高圧的な態度に、当初視聴者の反発が大きいのでは危惧されたアンクでしたが、時折見せる仕草や表情が人間よりも人間味溢れ、見事までに「憎めない嫌なヤツ」になってくれました。舞台挨拶等でアンク腕を持参する子も多数見られ、こちらも想像だにしていない程の、アンク人気でした。
アンク(ロスト)に吸収されるも復活し、しかし、敵側につくという波乱ばかりの中で、その表情によってアンクの心情を見事に表現してくれました。最終話に向けてのその芝居は回を重ねるごとに洗練されていき、神がかってきました。1年間を通し、アンクの機微を繊細に演じ分けた三浦君。彼ほどに、アンクを演じられる人はいなかった。そう確信しています。1年間、有難うございました。お疲れ様でした。


高田里穂ちゃん


比奈を演じた里穂ちゃん。この1年での成長は目覚ましいものがありました。
一人福岡から上京し、ライダーの現場という特殊な環境にたじろぐ姿が見えた時期が、今となっては懐かしく思います。
自信が芽生え始めた中盤とそして終盤で見せた映司、アンク、信吾を思う感受性豊かな芝居に、心揺さぶられた方も多かったことでしょう。
とりわけ、思い出されるのは46話諸田組のクスクシエ。諸田演出の真髄が炸裂したオーズ屈指の名シーン。三浦君の芝居も素晴らしかったですが、比奈の可憐な一面と決意が見事に同居した里穂ちゃんの演技は一層輝いていました。
最初は周りに守られる存在だった比奈でしたが、その境遇に悩み、苦しむ中で芯の強い女性へ成長しました。
映司、アンク、信吾という特異な関係性の中で、それぞれを結びつけた比奈と里穂ちゃんの存在はこの物語の中で、とてつもなく偉大だったように思います。里穂ちゃん素晴らしい女優になって下さい。


キャスト、オールアップ情報、続きます。
また来週以降、更新します。


(文責・武部直美、石川啓)

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