2025.10.16

映画『ペリリュー ー楽園のゲルニカー』
本予告映像・本ビジュアル・主題歌情報 解禁!!

映画『ペリリュー ー楽園のゲルニカー』 本予告映像・本ビジュアル・主題歌情報 解禁!! 映画『ペリリュー ー楽園のゲルニカー』 本予告映像・本ビジュアル・主題歌情報 解禁!!

SHARE

終戦80年に届ける、史実に基づく戦火の友情物語 本予告、本ビジュアル解禁!
主題歌「奇跡のようなこと」を上白石萌音が担当することが決定!

美しきペリリュー島 ×残酷な戦闘描写×仲間の絆 
「忘れられた戦争」のリアルを描く本予告映像&本ビジュアル

解禁された本予告は、板垣李光人演じる主人公・田丸と中村倫也演じる吉敷の戦火の絆と、楽園のような島での苛烈な戦いが90秒に凝縮されている。「君は…生きてこの島から帰れると思っているのかい?」――優しい絵柄と、かわいらしい三頭身のキャラクターから発される残酷な台詞で映像の幕を開ける太平洋戦争末期、田丸は故郷から遠く離れた島、ペリリュー島で仲間の最期を「勇姿」として手紙に書き記し、家族に届ける「功績係」に任命される。
映像はペリリュー島の美しい自然を描きながら、「楽園が、地獄に変わる」の一言と、落下する爆弾のカットを境に突如としてその様相を一変させる。鮮やかな緑の色彩は血と硝煙にまみれた物々しい色調へとシフト。まるで1944年のパラオ・ペリリュー島の激戦の中に踏み込んだかのような銃撃戦の音が鳴り響く。互いを憎み合う兵士たちの声、防ぎようのないほど降り注ぐ弾丸。かわいらしいタッチのキャラクターが、生と死の境界で必死にもがき、倒れていく姿は、観る者の心臓を鷲掴みにするような衝撃を与える。
そしてそんな極限の戦場においてこそ、田丸と吉敷の間には、強い友情が芽生える。「共に生きて帰る」ことを信条に、二人は互いに手を取り合い、過酷な世界を助け合いながら生き抜こうとした。映像の後半には二人がシャボン玉をしたり、仲間と談笑したりなど、戦火の中で見つけた小さな日常と、仲間たちの絆が暖かく映し出される。
交戦した米兵が倒れ際にこぼした「ママ…」という最期の言葉に、「ママって、お母さん…?」と田丸が驚愕するシーンや、田丸の両親が戦場へ赴く息子を心配そうな顔で見送った追憶のシーンは、戦場にいる誰もが故郷と愛する人の元へ帰りたかったという、普遍的な願いを示唆しているようだ。

クライマックスを飾るのは、女優だけでなく歌手としても活躍する上白石萌音が担当する主題歌「奇跡のようなこと」。吉敷の「死ぬわけにはいかねーな!」という強い決意の声の後に、彼女の透明で優しい歌声が響き渡る。
上白石の歌声や歌詞が持つ、包み込むような優しさは、物語の核心である「生きることへの尊さ」と「生き残る約束が結んだ友情」とに共鳴する。この主題歌は、作品の世界観を広げ、観客が物語をより個人的な感情として捉え、深く共感するための重要な橋渡しとなる。映画本編を観終わった後、「奇跡のようなこと」を聞くことで感動の涙が溢れること間違いなしだ。

作曲を務めたのはKazuyo Suzuki。穏やかながらも芯の強さを感じさせるようなメロディーラインは聴く人の心に訴えかける。作詞は「小さな恋のうた」で知られるMONGOL800のキヨサクが担当。愛が故の命があるということ、そしてその中でのふとした日常の風景を切り取ったダイレクトかつ優しい詞は、現代にいる私たちにも生きていることの尊さを示してくれる。


併せて到着した本ビジュアルは、ティザービジュアルの穏やかな雰囲気から一変、戦争の過酷さを色濃く示している。背中合わせに笑いあっていた田丸と吉敷は、戦火の中で険しい表情を浮かべ、肩を支え合う。足元には仲間の遺体がいくつも転がり、周りを見渡せば美しい夕焼けの中敵の戦車や戦闘機が映り、ティザービジュアルでは登場しなかった、重要な役割を果たす田丸と吉敷の仲間の姿も見ることができる。
激しい戦争の風景の中で、彼らの表情と支え合う絆が、観る者に強いメッセージを投げかける。

美しい楽園とも言えるペリリュー島が一変した地獄のような戦いの中で結ばれた彼らの「約束」の行方とは―――答えを本編で確かめたいという強い期待感を観客に抱かせる本予告映像と本ビジュアルだ。

併せて上白石萌音のレコーディング風景及びコメントも到着!
「奇跡のようなこと」のレコーディング映像では、心を込めて訴えかけるように歌い上げる上白石の繊細な表情から、楽曲の魅力を最大限に引き出だそうと真摯に向き合っていることがわかる。自然体の歌声でありながら、感情の機微を深く表現する彼女の歌唱は、聴く者の心を強く揺さぶる。特に、息遣いや声の震えの一つ一つが、過酷な状況を生きる登場人物たちの心の叫びや願いを代弁しているかのようだ。

上白石からはコメントも到着した。「映画で初めてこの作品に出会う方も田丸くんと吉敷くんのことが大好きになると思います。この二人に板垣李光人さん、中村倫也さんの声や、息や、魂が注ぎ込まれると思うと、とても楽しみです。繋ぐ、という意味合いが強い作品だと思っているので、映画をご覧になられた方と、一緒にこれからを繋いでいけたら嬉しいです。」と語り、終戦80年という節目の年に、この作品と楽曲を届けることで歴史と今の私たちを繋いでいきたいという意識を滲ませた。作品に静かに寄り添う彼女の歌声は、兵士たちの想いが重なる複雑で重層的な物語を優しく、そして力強く包み込み、観客の心に深い余韻と感動を残すだろう。

【上白石萌音 コメント】
戦後80年の最後に、主題歌と共にこの作品をみなさまにお届けできることをとても嬉しく思います。
Kazuyo Suzukiさん(作曲)とMONGOL800のキヨサクさん(作詞)による楽曲を聞くだけで島の風や波、そして今に繋がるバトンのようなものも感じられ、映画のその後にも思いを馳せながら大切に歌いました。
お話をいただいてから原作を一気に読みました。キャラクター達がとても身近に感じられて、単なる歴史ではなく、私たちと同じ一人一人の人間の物語が描かれていました。映画で初めてこの作品に出会う方も田丸くんと吉敷くんのことが大好きになると思います。この二人に板垣李光人さん、中村倫也さんの声や、息や、魂が注ぎ込まれると思うと、とても楽しみです。

原作で田丸くんが「よく見て、考える」という言葉を何度も自分に言い聞かせるように使うのですが、私はその言葉が大好きです。田丸くんのように、世の中や、歴史や未来をよく見て考える、そのきっかけや一助に、この作品がなることを願っています。
繋ぐ、という意味合いが強い作品だと思っているので、映画をご覧になられた方と、一緒にこれからを繋いでいけたら嬉しいです。

【主演 板垣李光人 コメント】
なんて優しいんだろうと。
この楽曲を初めて聴いたとき、色々なものが胸に沁み入りました。
田丸や吉敷、あの島で戦った全ての人々とその帰りを待つ人々、みんなの想いやペリリュー島の情景。
詩とメロディーでそれらを丁寧に紡いでくださったことに感謝したいです。
そしてなによりその世界を届けてくださる上白石萌音さんの、優しく喉元から心がじんわりと暖かくなるような歌声。
田丸としても、救われたような気持ちになりました。
この楽曲が劇場に響き渡るのを感じること、自分自身もとても楽しみにしています。
素晴らしい主題歌を本当にありがとうございます。

【主題歌 楽曲情報】
上白石萌音 「奇跡のようなこと」
作詞 : キヨサク
作曲 : Kazuyo Suzuki
編曲 : 松岡モトキ / きなみうみ
ストリングスアレンジ : 美央
Produced by 松岡モトキ

12 月5日(金)全国公開!!