第47話 神を黙らせろ

脚本：高野水登　監督：加藤弘之


命を刈り取るヒメノの王の証の力。その力を使っても倒すことのできない生ける屍、グローディ。ヒメノとジェラミーは、自らが持つ力の使い道を考え、そして、進むべき道を選ぶ。すでに死んでいるグローディを倒すため、二人は王の証の力を使い、グローディに命を宿すことに成功する。
しかし、グローディは覚醒し、再び「神の怒り」が起こる…。王たちは、過去の惨劇を繰り返さぬため、神の怒り避難計画を発動する。

グローディによって「神の怒り」が再び引き起こされる。

文字通り神が起こした厄災の如く、神の怒りは17年前のチキューに甚大な被害をもたらしました。
多くの者が大切な人を失い、今の王様たちの多くが王様になるきっかけとなった重大事件です。

まだ未熟だった王様達にとっては悲惨な経験である出来事に再び向き合う時です。

17年前と異なるのは王様同士の「団結」があること。
チキューの全国民を守るために、王様達は史上最大の「避難計画」を発令します。

6人の王様、そして国民たちは神の怒りに打ち勝てるのか？
チキューで巻き起こる奇跡を目撃してください。

次回47話の監督をつとめるのは、
キングオージャー最終回監督でおなじみの加藤監督です。

テレビシリーズ最多の監督担当数を誇る加藤監督、最後の担当回となります。

次週も最終回の如く怒涛の展開を見せます。ご期待ください。

第46話ご視聴ありがとうございました！

前回に引き続き「王の証」に迫る話で、今回はジェラミーとヒメノの組み合わせで物語が描かれました。

今回のドラマのテーマは「命」について。

スーパー戦隊でここまで重いテーマを扱うこともなかなか少ないですが、世界観が壮大でファンタジー色の強いキングオージャーという作品だからこそ描けた話かと思います。

2000年生き続け、「死」に対する感度が低いバグナラク生まれのジェラミーと、医療に携わり命を救い続けてきたヒメノ。

生きてきた人生は違えど、二人には「大切な人を亡くした」という共通点がありました。
二人とも他の王様よりも「命」に対しては深い思慮がある。だからこそ「生」を愚弄するグローディとの戦いを今回描きました。

グローディと言えば、今回「不死身」の秘密も明らかとなりましたね。

既に死んでいながら自らの能力で動く「生きた屍」がグローディの正体。
グローディ自身は生きる事に執着は無いのにも関わらず、生き続けてしまう「死の病」を患っていたのです。
そして、殺すために”つくられた”存在。ダグデドが「宇宙を死の世界に変えるしかない」と言うように、「死神」という名がふさわしい存在です。

グローディの二つ名「静謐」の意味の一つが「世の中が穏やかに治まること」で、グローディが死を羨む性格であることは、存在そのものに相反する事…皮肉なものです…。

また、グローディの身体の一部から、スネイル（カタツムリ）シュゴッドソウルが出てきた事に驚かれた方も多いのではないでしょうか。

グローディはシュゴッドソウルを大量に摂取したことが明らかとなりました。

＃４３で明かされた、ギラが辿る未来になったかもしれない殺戮を繰り返す不死身の道具、それがグローディでした。

前回に続き、新しい「王の証」の力も明らかになりました。

ヒメノの王の証の力は、「命を刈り取る力」。
ヤンマの雷、リタの氷、カグラギの火の力と同様に、自らの国を滅ぼす力となります。

憎む相手であるグローディの持つ武器と同じ形である「鎌」の形状をしています。

一方で、ジェラミーの王の証の力は、「永遠の命」。

ジェラミーが2000年生き続けられていた理由こそが、王の証の力だったのです。

驚くべきことに、余湖裕輝さんによって描かれたジェラミーの衣装デザインには、 初期段階からこの王の証「永遠の命」の石が存在していました。

不死身のグローディの攻略法は、
ジェラミーの王の証の力「永遠の命」を、ヒメノの王の証の「命を刈り取る」力で切り離し、グローディに”移植”する事でした。

グローディの不死身の攻略法はかなりの悩みどころでしたが、「永遠の命」と「移植」という王の証の力と結びつけ、美しい流れで描くことができました。

ヒメノとジェラミーが語り合うこのシーン。

命を夕焼けに見立てるなど、素晴らしいセリフの数々でとても印象的なシーンとなりました。

その後に続く怪ジームを倒す一連のシーンでも、
命の儚さを印象付ける加藤監督の演出が素晴らしかったです。

「レッド（クワガタオージャー）、ブルー（トンボオージャー）、ブラック（ハチオージャー）、パープル（パピヨンオージャー）が必殺技を放つ! ゾンビ怪ジームを撃破!」
台本のト書き（行動の説明）上では一言で記されているこのシーンも、監督の演出によってこうも印象が変わるのかと驚きの場面でした。

そして、命を与えられたグローディによって、17年前の悪夢が蘇ります。

「神の怒り」の再来。王様達は国民たちを守る事ができるのか？

お楽しみに！

「キングオージャー」がクランクインしたとき、監督や私をはじめ、コンセプト決めから関わっていたスタッフは、もう既にクタクタでした…（笑）。すでに９ヶ月、この世界に没中し、建国し続けていたためです。「キングオージャー」のクランクインは、他のドラマのクランクインと大きく意味が違っていました。クランクインできるということは、これから始まる１年間に渡る撮影の背景（＝アセット）、美術、キャスト、衣裳など、世界観を構成するビジュアルのほとんどの要素がすでにそろっているという意味だからです。「クランクイン時にモノがそろっていれば１年を乗り切れる」と、思っていた私は、“クランクイン＝クランクアップ”くらいの気持ちでいたので（それはもちろん言い過ぎですが）、クランクインの声を聴きながら感慨に浸っていました。

「キングオージャー」の全体インは、デズナラク８世のバグナラク基地のシーンからでした。既に洞窟で下絵撮影を終えていたので、ライブ合成によるスクリーンプロセス技術によって、今までのスーパー戦隊で使ってきた技術を応用して対応できたのです。そして、監督が手応えを感じたショットは、早くも２日目の現場で誕生しました。それは、１話で王様たちがシュゴッダムを訪れるシーン。この重要かつ難易度の高いカットを２日目に撮影することも、バーチャルプロダクション視点でいうと凄いのですが、あの王様のマーチングの象徴的なシーンを難なくこなしてしまうスタッフたちは、もっと凄かった。

それもそのはず。この本番のためにいくつもの検証をこなしてきたのですから。それも、ただの検証ではありません。美術も衣裳もキャストも、すべて本番を想定しての検証です。すでに紹介してきた通り、ライブ合成の検証をたっぷり行ってきたお陰で、スタッフとキャストは既にワンチームになり始めていました。

撮影が始まって“モノが揃ってクランクインさえできればこっちの勝ち”と思っていた私の冒頭の妄言は、バーチャルプロダクションには不十分であることが分かりました。モノを活用する人が育っていないと宝の持ち腐れになってしまうからです。「キングオージャー」では、かなり早い段階で、全てのスタッフがバーチャルプロダクションで何をしようとしているかを理解し、各部署のモノ作りにそれぞれがコミットしてきたからこそ、クランクインまでに人が育ったのだと思います。さらにキャストの方も、ラクレス役の矢野さんに至るまで、レギュラーキャストは全員ライブ合成の検証に参加し、バーチャルプロダクション撮影がいかに通常の撮影と違っているかを体感してもらっていました。バーチャルプロダクションにかかる待ち時間を共有し、細目にコミュニケーションを取ったことで、新しいモノ「キングオージャー」を作るための共同体になれたのです。

環境と人が整ってしまえば、あとは通常の撮影とは変わりません。環境が整って初めて、監督はキャストに対して芝居がつけられるのです。本格的な芝居を初めてするキャストにも、初日から上堀内節は健在。そして、キャスト紹介のプロダクションノートでも紹介した「酒井大成の奇跡」へとつながったのです。

ある程度、セットでの撮影を終え、我々はロケに臨むことになります。

ロケ現場に立って、私はようやく思い出しました。バーチャルプロダクションを知る前、どうやって「キングオージャー」をやろうとしていたか、を。そもそも王様戦隊をやろうと思ったキッカケは、バーチャルプロダクションがあったからでも、東映がLEDウォールを導入する予定があったからでもなく、ただ純粋に王様戦隊が見たいという想いでした。なので当然のように、シュゴッダム、ンコソパ、イシャバーナ、ゴッカン、トウフのような国々を想定したロケを行うつもりだったのです。
それが、９ヶ月もバーチャルプロダクションの準備に晒されて、私はそのことをすっかり忘れてしまっていました。ロケがこんなに新鮮に思えたのも初めての経験。そして、この時「もう後戻りはできない。１年間をバーチャルプロダクションで乗り切る！」という覚悟を決めたのです。おそッ！

つづく

この度、スーパー戦隊“VSシリーズ”第30作目となるVシネクスト2本立て「キングオージャーVSドンブラザーズ」「キングオージャーVSキョウリュウジャー」が4月26日（金）より期間限定上映、10月9日（水）にBlu-ray&DVD発売が決定いたしました。Vシネクスト史上初の2本立ての上映となります。また、Blu-ray&DVDの特別版（初回生産限定）には、劇中に登場する変身アイテム“ドンオージャクラウン”が付属する「ドンブラ ver.」と“ガブリミックスシューター”が付属する「キョウリュウ ver.」が発売されます。超特報とティザーポスターヴィジュアルも解禁となりました。


【特報URL】
https://youtu.be/pSENcMHdn90

強烈な個性を放つ３つのスーパー戦隊による２つの“VS”の内容は？ファン必見のVSシリーズが誕生します！

＜TVer＞＜ABEMA＞で見逃し配信スタート！
※放送終了後から一週間限定での無料見逃し配信となります。
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〈TVer〉〈ABEMA〉　
【配信期間】 各話放送終了後１週間
【配信プラットフォーム】
王様戦隊キングオージャー
◆TVer： https://tver.jp/series/sr17j7kjb5
◆ABEMA： https://abema.tv/video/title/87-1652


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（毎週水曜 午前10時～）

今年の7月28日(金)より全国劇場公開された『映画　王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン』、泣く泣くカットしたシーンに、新撮シーンも追加した＜完全版＞とセットで有料配信スタート！
＜完全版＞の配信はTTFCだけ！　さらに、映像特典の初日舞台挨拶（18:40のTTFC会員限定回）もTTFCだけの特典映像としてついてくる！

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『キングちゃん』こと「キングオージャーチャンネル」
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▶▶▶ スーパー戦隊公式バラエティ初！怒涛の4週連続配信決定 ◀◀◀

第11回目は
みなさま大変お待たせ致しました！
ラクレス・ハスティ―役、矢野聖人さんが遂にキングちゃんにやってきた！
7人でSNSで話題になった「キングオージャーかるた」を使って、オリジナルのかるたを作ってみた！！
次回は2/4㊐！！
どんな企画かお楽しみに～🎮

5人の王様達のTシャツ発売中！
https://p-bn.jp/su/06dabx6lnv/

完全版はTTFCで！
https://tokusatsu-fc.jp/


随時更新予定！お楽しみに！

大人気のキャラクター“もっふん”が登場するアニメ『もっふんといっしょ』。現在東映特撮ファンクラブ（ＴＴＦＣ）にて、第１～3 もふと第57もふ、第3582もふを会員見放題で独占配信中！

『もっふんといっしょ』とは ― 　（ ※ 番組内設定です。）番組内設定です。）
『王様戦隊キングオージャー』の舞台のひとつである、イシャバーナで作られたショートアニメ。古くから語られているゴッカンの雪男伝説をベースに、イシャバーナ中のクリエイターが総動員され、究極の子供向けアニメを目指す一大プロジェクトとして始動。放送されるや否や、イシャバーナ中で大人気となり、最高視聴率90.9％を記録。初放送から10年以上経った現在､約4,000話が制作されている。
『もっふんといっしょ』は、イシャバーナの国営放送にて毎週日曜午前９時５８分からチキュー全国絶賛放送中！（ゴッカンなど電波の入りにくい一部国・地域を除く）

王様戦隊キングオージャー』の世界感が楽しめる島（ゲーム）コンテンツをEpic Games のバトル・ロワイヤルゲーム「FORTNITE（フォートナイト）」の「クリエイティブモード」を使用し、制作致しました。
https://www.toei.co.jp/release/public/1232757_1140.html


第一弾として『王様戦隊キングオージャー』に登場するシュゴッダム“王の間“を舞台にしたゲーム「王の間を取り戻せ！訓練編」が公開！

第二弾のンコソパ、第三弾のゴッカンに続き、第四弾イシャバーナのステージがリリースされました！


■王の間を取り戻せ！訓練編
島コード：5011-1640-7775

■走れ！登れ！ンコソパのテッペン目指せ！
島コード：3739-7751-6235

■ザイバーン城に納品せよ！
島コード：8799-8142-7690

■イシャバーナ 花々に誘われて【NEW！】
島コード：9289-7485-9335

『王様戦隊キングオージャー』はなぜバーチャルプロダクション撮影に挑んだのかー。「清澄白河BASE」での撮影風景とスタッフインタビューが公開されました。
特別メイキング映像はこちら↓

「王様戦隊キングオージャー」で、矢野聖人演じるシュゴッダム国王／ラクレス・ハスティーを主人公に据えたスピンオフ「王様戦隊キングオージャー ラクレス王の秘密」の最終話が配信開始！

シュゴッダムの秘密を追求するラクレスのドラマ…その結末は！？

「王様戦隊キングオージャー ラクレス王の秘密」は東映特撮YouTubeオフィシャルにて無料公開・配信中。

（第１話）

（第２話）

5人のレギュラーキャストとそれぞれのスーツアクターによるトークバラエティ！
その名も、『東映特撮アクションクラブ』が「TTFC（東映特撮ファンクラブ）」と「東映特撮　YouTube Official」で配信開始！

素面を演じるキャストと変身後を演じるスーツアクターは表裏一体!お互いのコンビネーションはもちろん抜群！！
だがしかし!最高にクールに仕上げられたアクションシーンの裏側は・・・実は、知らないことだらけ！？
アクションを生み出すには欠かせない超貴重な映像<Vコンテ>と関連する「キングオージャー」の本編シーンを交えて、渡辺淳アクション監督とスーツアクターがキャストに知られざるアクションシーンの舞台裏を披露しちゃいます!!
Vコンテと「王様戦隊キングオージャー」の本編映像の一部は東映特撮ファンクラブ(TTFC)でのみお楽しみ頂けます。

すでに好評配信中の第１回～第５回に加えて、『東映特撮アクションクラブ』に矢野聖人(ラクレス・ハスティー役)(第６回)、池田匡志(ジェラミー・ブラシエリ役)(第７回)も参戦決定！

第７回はジェラミー役・池田匡志×スパイダークモノスのスーツアクター・高田将司×渡辺淳AC監督。
スパイダークモノスの超アクロバティックなアクションに迫る！！…とさ♪

東映特撮アクションクラブ第７回「スパイダークモノス編」がTTFCとTTYOで配信開始！！
https://youtu.be/F4D0FCN_2Ho

東映特撮アクションクラブ全７回はTTFCとTTYOで配信中！！

第１弾…酒井大成×伊藤茂騎×渡辺淳
第２弾…渡辺碧斗×森博嗣×渡辺淳
第３弾…村上愛花×坂梨由芽×渡辺淳
第４弾…佳久創×寺本翔悟×渡辺淳
第５弾…平川結月×蜂須賀祐一×渡辺淳
第６弾…矢野聖人×今井靖彦×渡辺淳
第７弾…池田匡志×高田将司×渡辺淳