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科捜研の女 season19

DATA
2019年4月18日~2020年3月19日放送
放送は終了しました。ご視聴ありがとうございました。

EPISODE GUIDE

第25話 シャンハイ捜査線
2019年12月19日放送

京都市内の工事現場で若い男性の遺体が発見され、
マリコ(演・沢口靖子)たちが臨場すると、
見慣れない刑事が現着していた。

彼は生活安全部・サイバー犯罪対策課の堀切徹刑事(演・中村俊介)。
京都府警に部署横断の「広域サイバー捜査係」が設置されることになり、
サイバー犯罪対策課からは堀切刑事が選ばれたのだという。
そして、堀切刑事は、蒲原刑事の身に起きる重大な転機を示唆する!

被害者の男性・岡村陽太(演・長南洸生)には、
SNSサイトに投稿された動画が「バイトテロ」として炎上した過去があり、
京都はおろかインターネットの内外を問わず、
彼への怨恨の痕跡を残した人物が次々と捜査線上に浮上した。
そんな重要参考人の一人、チョウ・イー(演・北香那)を追って、
堀切刑事と蒲原刑事は中国・上海へ飛び立つ。
そしてマリコも!?

さらにサイバー犯罪対策課から、
元科捜研員の吉崎泰乃(演・奥田恵梨華)も捜査チームに加わった!

新しい顔と懐かしい顔、ゆく年くる年、
2019年を締めくくるワールドワイド・ミステリーが幕を開ける!
 
 
脚本 櫻井武晴
 
監督 田﨑竜太

ゲスト

中村俊介

奥田恵梨華
北香那
入来茉里
諏訪雅
菅裕輔
長南洸生
いわすとおる
吉田輝生
まつむら眞弓

ほか

(文責・東映プロデューサー 谷中寿成)



みどころ

どんな上司の下につくかということは、社会人生活において結構重要です。
蒲原刑事の場合、スタートが強烈でした。
シーズンを経てもいまだに鮮烈な印象を残す「死神」こと落合沙妃子刑事(演・池上季実子)。
清濁あわせ飲む、どブラックなこの上司に心酔し、忠実な猟犬のように奔走していた蒲原刑事の20代。

その後、土門刑事と組むようになり、4年余り。
落合の死を乗り越え、いつしかすっかり「土門っ子」になりました。
しかしそんな矢先、土門刑事の異動。
蒲原刑事の動揺が痛いほど伝わってきました。
でもそれを必死にこらえて前を向き、
「今度は僕があの人のようになる番です」と話す彼の顔は、どこか頼もしくもありました。

視聴者の皆様に見守られながら成長してきた蒲原刑事自身に、
大きな転機が訪れるのがこの第25話です。
今度もまた、蒲原刑事には新しい出会いがあります。
サイバー犯罪対策課、特捜係の堀切徹とタッグを組んで、捜査にあたることになるのです。
この新たな「相棒」を演じて下さったのが、中村俊介さん。
マイペースで、ひょうひょうとしていて、愛妻家。
そしてどこか「名探偵」の風情をただよわせる堀切という男を、
華やかに、魅力たっぷりに演じてくださいました。

お察しの通り、我らが土門刑事とはずいぶん違うタイプ。
そんな堀切さんに、蒲原はどう向き合っていくのか。
どうか最後まで見守ってください。

そんな重要な転機を描いていながらも、
絶対にミステリーとユーモアを裏切らない、櫻井脚本。
最初の脚本打合せの際に、
「犯人探しパターンがいい?ゲスト対決パターンがいい?」
と聞いてくださるのですが、
今回「じゃあ、犯人探しで!」と答えたところ、想像以上の人数の怪しい人たちを登場させてくれました。
全員に動機がある。
そして、みんないたって真剣で人間くさいのに、みんなどこかユーモラス。

じわじわと沁み出るようなユーモアは、
マリコの鑑定シーンで最高潮に達します。
今回、凶器と推定されるものが、
「重さ1キロ」「角がある」「金属ではない(=木やプラスチック?)」
というなんとも微妙な条件。
条件に合いそうなものを見つけるたびに、マリコは一心不乱に鑑定します。
保津川くだり編以来の、「●●しながら鑑定できます」シリーズの再来です。
容疑者と、最新鋭の鑑定機器が醸し出す緊迫感が、
「笑ってはいけない」状況を作りだし、シュールで愛すべきシーンがいくつも生まれました。

蒲原は蒲原らしく、マリコはマリコらしく、目の前の仕事にひたすら取り組んでいく。
何があっても、彼らはこれからもこうやって生きていくのだな、と感じる一本になりました。
今年も一年、ご愛聴ありがとうございました。
2019年最後の放送、楽しんでいただけると幸いです。

(文責・東映プロデューサー 中尾亜由子)



【マリコの衝撃的ワンカット】

マリコの出張鑑定・上海編!?

今年一年、マリコのフットワークの軽さは増すばかりでした。
札幌・横浜の事件関係者を宇佐見(演・風間トオル)と訪ねたり(第6話「愛される悪魔」 )、
和歌山と京都を行き来したり(第7話「消えたパンダの謎」 第8話「パンダの中の真実」 )、
奄美大島へお酢をもらいに行ったり(第10話「マリコ寿司を握る」 )、
はたまた、「みどころ」にもある通り、
川下りをしたり馬車に乗ったりしながら鑑定したり(第11話「殺人遊覧船ツアー」 )……・

さあ、年末年始の行楽シーズンを前に、遂に海外です!
頭を抱えるのは、日野所長(演・斉藤暁)。
年末、一年間の色々なことの帳尻を合わせないといけませんもんね……。消費税も上がりましたし。

果たしてマリコは本当に上海へ旅立ってしまうのでしょうか!?
所長と一緒に、ハラハラとお見守りください。

(文責・東映プロデューサー 谷中寿成)





第24話 こぼれ話

※ネタバレに当たる内容を含んでおります。ご視聴後にお読みください。

科捜研の女season19 第24話、いかがでしたでしょうか。
土門刑事自身も初めて知らされた過去の真実が明らかとなり、シリーズの歴史にまたひとつ大きなトピックが追加されることになりました。。。
20年前の大晦日、火浦義正(演・升毅)と土門有雨子(演・早霧せいな)が目撃した衝撃、そしてそれが公安の危機管理体制により隠されてしまったという事実、マリコと土門がシリーズの中でも特に強く結束し事件を解決に導きましたが、その先にあった「土門刑事の選択」には、ご覧になったみなさんの多くが心を打たれたのではないでしょうか。

土門さんが教壇に立つシーンの撮影前、ロケ現場の教室に入り黒板を掃除しているとき、ここが土門さんの新しい職場になるのかとしみじみ思い、一人で切なくなっていました。しかしそこへ教官服姿の内藤さんが笑いながら入ってくると場の空気は一気に温まり、やっぱり内藤さんは凄いな、太陽のような方だなと実感いたしました。

「警察官という 命を扱う仕事に就くことが、残酷な選択に立ち向かうことが、どれだけ辛く 苦しく そして大事なことか、それを君らに教えることが、自分の使命だと 俺は思っている」

千差万別の現場をくぐり抜け、多種多様な経験をしてきた土門刑事にしか言えない潔い台詞ですよね。盟友である火浦や葛藤を抱えながら亡くなった有雨子の苦渋の決断に思いを馳せながら、目の前にいる警察学校の生徒たちに語りかける土門さんの姿勢、グッときました。。

脚本の戸田山さんの言葉選びと筋書きを、安定したテンポとリズムで演出してくださる森本監督、それを盛り上げるようにサポートする各部のスタッフたち、そして何より沢口さんをはじめとするキャスト陣の好演により、二週にわたる長編ストーリーが完成の運びとなりました。改めて前後編を振り返ると、重厚な題材で情報量も多く、まさに年の瀬にふさわしいストーリーだったのではないでしょうか。

さて、京都府警本部を舞台にしている「科捜研の女」シリーズですが、府警本部で特別な場所といえばやはり屋上ですよね。マリコさんと土門さんにとっても、沢口さんと内藤さんにとっても、大事な場所なのだとどの組でも思います。

自ら休暇を届け出て、ネクタイも外した土門さんに、マリコはいつもとは違う接し方をしたい、そしてその中で土門さんに寄り添い、次のステップへと強く結束する二人のイメージを付加したいとお芝居の段取り前に沢口さんはおっしゃられました。
二人は楡井敏秋(演・中村凜太郎)という若者の死の真相に不可解な点を感じ始め、楡井と、火浦と有雨子との関係に直感的に気づき、かつて府警の公安を率いていた衆議院議員・古河大儀(演・辻󠄀萬長)を訪ねるに至ります。

マリコのサポートもあり捜査に復帰した土門はネクタイも締め、いざ古河大儀氏の議員事務所へ向かいます。古河から聞かされたのは、アルタイラ出血熱ウイルスによるテロ計画を阻止するため、火浦と有雨子がノストラダムスの会にいた楡井と協力していたこと、そして協力者の楡井が残したメッセージによりテロによる大規模な被害を未然に防いだことでした。
古河は、京都だけでなく全国に同様のテロ事件を誘引する恐れがあるとしてこの未遂事件を公表しなかったと言いましたが、土門にとってこれは20年も知ることのできなかった事実であり、同期の刑事や元妻の存在に背を向けて生きざるをえなかった原因だと思うと胸が痛くなります。

楡井の実子である室岡厚也(演・大八木凱斗)も未知の存在である父の真実を追い求める最中、許されない行為を犯してしまいます。古河大儀氏の登壇するクリスマスチャリティ音楽祭を狙い古河まで殺害しようとしたところを火浦に止められます。「君が殺すべきなのは、俺なんだ」という火浦の言葉には、厚也の父であり火浦たちの協力者であった楡井を見殺しにしたことへの懺悔も感じられました。
室岡厚也を演じてくださった大八木さんは2000年生まれの19歳で、奇しくも厚也と同い年。父を知らず母も亡くした若者を、飾らず真っ直ぐに演じ切ってくれました。

そして、この音楽祭のシーンで内藤さんが森本組撮了・オールアップとなりました。京都文化博物館の旧館ホールに集まったスタッフ・キャスト・たくさんのエキストラさんたちが笑顔の内藤さんを囲み、大きく、長く、惜しみない拍手を送りました。

さて、舞台はまた府警本部屋上へ戻ってきます。土門さんは警察学校の初任科教官となり、屋上にはいません。もし土門さんがいたら今回の事件についてどんな話をしたのでしょうか。

沢口さんもこの特別なシーンに色々な思いで臨まれたと思いますが、本番前には言葉を紡ぐように、土門さんがいないことに対してさびしくなってうつむくよりも、清々しさをもって遠くを見つめ、自分の姿勢を正そうという思いでいたいですと語られました。

ちなみに台本にはさらりと「一陣の風が舞い」と書かれており、現場に機材は用意したのですが、ラストカットでマリコさんが歩き出す直前に吹いたのは自然の風でした。特別な場所での特別なシチュエーションが呼び込んだ、まさに奇跡のカットとなりました。

次回は第25話、サイバー犯罪対策課から愛妻家の名探偵がやってきます!舞台は京都を飛び越えて、中国・上海、そしてウェブの奥底まで!登場人物の一人たりとも見落とせない、櫻井ミステリーをお楽しみください!

(文責・東映プロデューサー補 山﨑雅人)

PAST EPISODE 過去のエピソード

INFORMATION 番組情報

CAST
榊󠄀マリコ ……… 沢口靖子

土門 薫 ……… 内藤剛志

風丘早月 ……… 若村麻由美

宇佐見裕也 …… 風間トオル

藤倉甚一 ……… 金田明夫

日野和正 ……… 斉藤 暁

佐伯志信 ……… 西田 健

橋口呂太 ……… 渡部 秀

涌田亜美 ……… 山本ひかる

蒲原勇樹 ……… 石井一彰

STAFF
【ゼネラルプロデューサー】関 拓也(テレビ朝日)

【プロデューサー】藤崎絵三(テレビ朝日) 中尾亜由子(東映) 谷中寿成(東映)
【プロデューサー補】山﨑雅人(東映)

【脚 本】戸田山雅司 櫻井武晴 ほか

【音 楽】川井憲次

【監 督】森本浩史 田﨑竜太 ほか

【制 作】テレビ朝日 東映

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