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科捜研の女 season19

DATA
2019年4月18日~2020年3月19日放送
放送は終了しました。ご視聴ありがとうございました。

EPISODE GUIDE

第23話 土門刑事の妻
2019年12月5日放送

京都市内でフリーライターの広辺(演:森下じんせい)が殺害された。
殺害現場に臨場したマリコ(演:沢口靖子)は、遺体のそばに、
20年前、1999年の大晦日の夜に行われた"ミレニアムイベント"の入場券を見つける。
土門刑事(演:内藤剛志)は、その入場券に、ただならぬ反応を示した。
しかし、その理由はマリコにも語らない。

科捜研に、京都を訪れた元研究員の土門美貴(演・加藤貴子)が現れる。
マリコは美貴に、今までマリコも知らなかった土門刑事の過去について尋ねるの
だった。
こうして明らかになるのは、
土門刑事と同期の元刑事・火浦義正(演・升毅)との因縁、
そして、土門の元妻・有雨子(演・早霧せいな)との物語――。

ついに、土門刑事の心の底に20年燻り続ける、秘めた過去が明かされる!
 
 
脚本 戸田山雅司
 
監督 森本浩史

ゲスト

升毅
早霧せいな
辻萬長
大河内浩
森下じんせい
中村凜太郎
西園寺章雄

加藤貴子

ほか

(文責・東映プロデューサー 谷中 寿成)



みどころ

たった一晩で世界が変わってしまうことがあります。

今回のお話でいえば、それは、1999年12月31日の夜。
目前に迫った2000年「ミレニアム」を前にお祭り気分が盛り上がっていたあのころ。
ドラマの中では、京都タワーでの年越しイベントが描かれます。
ギャルファッションに身を包んだ女の子たちと、鳴り響く「LOVEマシーン」(モーニング娘。)。
スタッフ一丸となって再現した「1999年12月31日」に、タイムスリップしていただけたら幸いです。

その晩、大きな事件が起こります。
熱に浮かされたような年越しムードの裏側で、
大学生10人が、青酸化合物による集団自殺を遂げるのです。
当時大流行していた「ノストラダムス」の予言を信じ、
終末思想に染まったゆえの悲劇だと報じられました。
ですが20年経った現在、この事件について調べていた男が、
他殺死体として発見されるのです。
集団自殺の裏側には、まだ明らかにされていない真実があるのでしょうか。

そして1999年12月31日の晩は、
土門薫という男の人生を変えた夜でもありました。
ある事件の捜査で大みそかの街を歩いていた土門。
そこで、ある衝撃的な光景を目にしてしまうのです。
その光景を、その一晩を、土門は刑事としてではなく、一人の男として、
決して忘れることができないのでした。

これまで決して語られることのなかった、土門の私生活が明かされる今回の放送。
そして、その秘密に触れたマリコは――
2019年12月5日、木曜よる8時。
「土門薫」像が、「科捜研の女」の世界が、変わる。
そんな夜になるかもしれません。

(文責・東映プロデューサー 中尾 亜由子)



【マリコの衝撃的ワンカット】

彼女はまだ土門薫を知らない

「土門さんのこと、知っているようで、知らないことが多いのかも……」

土門刑事の過去に関わる事件を通して、
「刑事」として鍛え上げられた土門という男の心の、
無防備な隙間を覗き込んでしまうマリコ。

そんなマリコの前に、理屈の上ではその存在を認識していながらも、
一度も具体的なイメージを結ぶことがなかった《元妻》が、ついに立ちあらわれます。

土門刑事と、当時の妻・有雨子との幸せな写真を見たとき、
マリコはどんな表情を浮かべるのか……?

ちょっと意地悪な言い方ですが、
20年のアニバーサリーイヤーにしかできない、
シリーズとっておきのマリコの表情をお届けします。必見です!

(文責・東映プロデューサー 谷中寿成)





第22話 こぼれ話

科捜研の女season19 第22話、いかがでしたでしょうか?
20年目を迎えた科捜研シリーズの中でもいわゆる“達人回”は多くあれど、ミステリー番組を標榜する私たちがその「ミステリー」の達人を描くのはなかなかの緊張感があり、身が引き締まる思いでした。
冒頭、ハイライダーを使った俯瞰カットの臨場シーンで科捜研メンバーの台詞をテキスト化する演出には、小説の1ページ目を開いた時のようなドキドキがありましたね。ご視聴いただいたみなさんにとって今回の作品は、どんな“物語”になりましたでしょうか。

ミステリーの達人=「殺人トリックの魔術師」こと高柳龍之介を演じてくださったのは大和田伸也さんです!
仮面ライダーゼロワンでは大和田伸也さんご本人の役という驚愕の出演も果たし大きな話題を集めましたが、この高柳龍之介という役も大和田さんが演じてくださったことで風格と愛らしさの共存する素敵なキャラクターになっていたのではないでしょうか?

一際目立つのはライオンの鬣のような迫力のあるこのヘアービジュアルですよね!
発案者である兼﨑監督も、付けていただくまでは正直心配だったというグレーヘアのウィッグ。衣裳合せの際に大和田さんに装着していただいたとき、インパクトは言うまでもなくあったのですが、それ以上にその姿が高柳龍之介というキャラに対してあまりにもしっくりとハマりすぎていたことで不思議な感嘆がその場を包んだのを覚えております(笑)

山奥の怪しい洋館で眼光鋭く執筆活動をしながらエルキュール・ポアロのようにおしゃれな食卓を囲む、髪型含めどこか可笑しな拘りが随所に散りばめられたキャラクター設計でしたが、小説家らしく感受性は豊かで、捻じ曲がっているように見えるのも実は高柳の持つ非常に人間らしい部分だったのかもしれないなと、大和田さんの表現を見て感じました。

大和田さん自身はこの高柳龍之介について、若い頃は作家の五木寛之さんのような人物だったのかもしれないねとおっしゃっていました。端正な顔立ちで当然ながら筆も立つ、人気作家として今なお現役で文壇に立たれている五木氏ですが、たしかにその一面は高柳のキャラに似た、刺激を求めて止まないスリリングな部分があるのかもしれませんね。

煮詰まって弱気になり、行きつけのクラブで酔いに任せて廃業を宣言するものの、真実を追い求めるマリコの姿勢や長年付き添ってきた編集者・石川日菜子(演・吉本菜穂子)の進言を素直に受け止める繊細さというのは、高柳の冒険心と表裏一体の部分から零れた本性だったのかもしれません。

ちなみにこのクラブでのシーンですが、飛び込み、揉み合い、出て行くまでのシークエンスはラストの盛り上がりに向けた助走として、出演者のみなさまには全力を投じていただきました。

特に沢口さんはドライの時点からテンションマックス!あまりの勢いにバッグを忘れて出て行ってしまうという流れは偶然(あるいは必然的に?!)生まれてしまったアドリブでしたし、ビンタの回数についても大和田さんに「先輩、もっと多めに叩いてもいいですか?」と直接交渉していました(笑)
VIPルームから飛び出すところでガッツポーズをしていたのも見逃せませんでしたよね!お茶目で真面目でチャーミングなマリコさんが最大限に発揮されたシーンになったのではないでしょうか。コメディエンヌ・沢口さん、おそるべしです!

監督曰く、前回放送の「ドクターKの失敗」がファンタジー路線であるなら、今回放送の「ミステリーの達人」はリアル&ハード路線。撮影を進めるにつれその要素は薄まっていったものの、監督が最初の打合せで提示した参照作品は「仁義なき戦い」でした。
今野浩喜さん演じる工場作業員・古田憲一と、佐川満男さん演じる住職・辻󠄀正孝との読み書きを通じた交流や彼らを取り巻く環境は、岩下脚本らしい、人間の本質に迫る構造的な役割を果たしていたように思います。
読む、あるいは書く、話すといった、誰かに何かを伝えたり誰かから何かを受け取ったりする手段はさまざまですが、物語をテーマにした今回のお話のラスト、神社の石段の上でのマリコさんの台詞にはそのエッセンスが詰まっていたように思います。

兼﨑監督とは「刑事ゼロ」でもお仕事をされた今野さんですが、その際の独特の表現力に監督が惚れ込み、今回の科捜研ご出演につながりました。少年時代の境遇に恵まれず、十分な教育がなされないまま育ち、物盗りに走った末に人を殺してしまった青年という難しい役を静かに受け止め演じてくださいました。

そんな古田を見守る住職で、古田の収監されていた刑務所の面接委員でもあった辻󠄀正孝は佐川満男さんが演じてくださいました。本シリーズファンのみなさんの中には、同じ岩下脚本回「桜庭町シリーズ」での住職・泉川祥英(S13第8話・S14第7話)を思い出される方も多くいらっしゃるかもしれませんね。
今回の辻󠄀は、泉川とはまた違った情熱を持っており、しかしながら泉川ともよく似た他人に対するぬくもりを兼ね備えていたように思えました。佐川さんは年齢を重ねてもお元気で、きめ細かな所作やひとつひとつの台詞をじっくり丁寧に精査しながら役作りをされていた印象がありました。

監督のもうひとつのテーマは「光」でした。
特にイメージや回想のシーンでは、晴れ渡った空のパキっと感としっとりしたウェット感のコントラストを画面の質感で表現したり、ストリークフィルターという撮影機材で敢えて線形の光芒を作り出したり、モノクロ画面からカラー画面に遷移する編集を施したりと、色使いや照明使いを印象的にしています。
また、前回と今回の放送を担当した兼﨑組ですが、監督の「いつもと同じ場所を、いつもと違う角度で捉え直そう」という方針に基づき、ラボでの鑑定シーンや報告シーンも普段とは違うテイストを積極的に取り入れました。
いつもご覧になっていただいているみなさんからすると、ハッとしたり、おやと思ったり、何か違った印象を持つシーンがあったのではないでしょうか。早月先生が法医鑑定室まで鑑定書とお土産を持ってきたのもここ最近では珍しかったような気がします。宇佐見さん(演・風間トオル)の名言「食べられる草…!」を引き出したのもここでの雑談の閃きからでしたね(笑)
このような新鮮なアプローチを実現できたのは、今回の兼﨑組二作品でカメラマンとしてデビューを果たした惠藤学さんや、編集技師として参加した寺田周平さんら東映京都撮影所のフレッシュなパワーのおかげだったようにも思えます。変わった試みに対してもチャレンジングな姿勢で臨み、監督のイメージを丁寧に形にしていく様子は、撮影所という育成システムの神髄を見ているようで感動的でした。

高柳の著作「あおぞら探偵団」が事件の鍵を握った今回の話、天気に恵まれてさわやかな秋の空を撮れたことが何よりも効いていたように思えました。80名近いオーディションを勝ち抜いたマサハル君・タケシ君(演・小倉恵大/松本和真)の溌剌とした探偵団も素敵でしたね!ちなみに、マサハルとタケシという名前の響き… 脚本家界隈かどこかで聞き馴染みがありますね(笑)


さて、次回は第23話。20年の長期シリーズの中でも一際大きなベールに包まれていた土門薫刑事の《妻》が登場します。土門刑事が抱える秘密とはいったい何なのか?葛藤し、苦悩する土門を、果たしてマリコは救えるのか?
監督・森本浩史、脚本・戸田山雅司のタッグでお送りするスペシャルエピソード!沢口靖子さんをして「科捜研の女・最終回!の気持ちで臨みます」と言わしめた衝撃を、みなさんはどう受け取ってくださいますでしょうか。来週木曜8時から、テレビの前でお待ちください。

(文責・東映プロデューサー補 山﨑 雅人)

PAST EPISODE 過去のエピソード

INFORMATION 番組情報

CAST
榊󠄀マリコ ……… 沢口靖子

土門 薫 ……… 内藤剛志

風丘早月 ……… 若村麻由美

宇佐見裕也 …… 風間トオル

藤倉甚一 ……… 金田明夫

日野和正 ……… 斉藤 暁

佐伯志信 ……… 西田 健

橋口呂太 ……… 渡部 秀

涌田亜美 ……… 山本ひかる

蒲原勇樹 ……… 石井一彰

STAFF
【ゼネラルプロデューサー】関 拓也(テレビ朝日)

【プロデューサー】藤崎絵三(テレビ朝日) 中尾亜由子(東映) 谷中寿成(東映)
【プロデューサー補】山﨑雅人(東映)

【脚 本】戸田山雅司 櫻井武晴 ほか

【音 楽】川井憲次

【監 督】森本浩史 田﨑竜太 ほか

【制 作】テレビ朝日 東映

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