士(つかさ)たちが訪れたのは、未確認生命体グロンギが暴れる世界……だが、それらを圧倒的なパワーで撃破する G3-X。警察が開発した強化戦闘スーツである。
過剰すぎるそのパワー。装着員のなり手は底をつき、また世論的にも問題視される中、さらなる強化プロジェクトをかたくなに進めるのは八代刑事───クウガの世界で息を引き取った、ユウスケにとって思い出の人だった。
「それでも、あねさんは……あねさんだよ!」
異世界の別人とはわかりながらも、八代を助けたいと願うユウスケは、G3-X 装着員に志願する。だが、その前に立ちはだかった海東大樹が、ユウスケを尻目に、たぐいまれな身体能力で装着員の座にのし上がるのだったが……
《アギトの世界》、そこはグロンギに警察が対抗し───と、《クウガの世界》に酷似した世界。そんな世界でユウスケは、思い出の人・八代と“再会”するのですが……。
クウガ編と対をなし、ユウスケと八代をめぐる物語の完結編でもある次回。パラレルワールドものの本領発揮というところです。
パラレルとは百も承知で、理屈抜きに彼女のために行動するユウスケ。その思いは、はたして通じるのでしょうか。
一方、士の今度のコスプレ(じゃないけど)は郵便屋さん?! 彼が届けるべき手紙は、誰が誰に送ったものなのでしょう?
脚本:會川昇 監督:長石多可男