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鉄道員(ぽっぽや) デジタルリマスター版

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公開終了

一人娘を亡くした日も、愛する妻を亡くした日も、男は駅に立ち続けた・・・

イントロダクション

原作は第117回直木賞を受賞し、大ベストセラーとなった浅田次郎の短編小説「鉄道員(ぽっぽや)」。
この感動作の主人公・乙松に扮したのは日本を代表する俳優・高倉健。
企画段階から乙松役はこの人しかいないと言われ、約二十年ぶりに東映作品への出演を果たしている。
また、高倉とは初共演となる大竹しのぶや、90年代を象徴するトップアイドルだった広末涼子、高倉とは共演作も多く親交の深い小林稔待、本格的な映画出演はこれが初めてとなった志村けんら各世代を代表する顔ぶれが名を連ねている。
高倉健と共に「駅 STATION」ほかの作品で数々のヒット作を世に送り出した監督の降旗康男や撮影の木村大作らスタッフが、北海道の厳しい自然を詩情豊かに映像化。
原作のイメージを損なうことなく、愛と奇蹟の物語を幻想的に創りあげている。
(1999年6月 全国劇場公開作品)

ストーリー

北の果ての小さな終着駅で、不器用なまでにまっすぐに、鉄道員(ぽっぽや)一筋の人生を送ってきた一人の男。
一人娘を亡くした日も、愛する妻を亡くした日も、男は駅に立ち続けた・・・。
男の名は佐藤乙松(おとまつ)。今年で定年を迎える乙松は、彼と運命を共にするように廃線が決まった北海道のローカル線の駅長だった。
駅を守り続けながらも、かつて愛する妻と幼い一人娘の命さえ守れなかった苦い悔恨は、乙松の心に深く宿っていた。
降りしきる雪に汽車が何分遅れようとも、制帽を目深にかぶり、背すじを伸ばして、氷点下30℃近い極寒のプラットフォームに立ち続ける乙松の姿は、まるで自分自身に厳しい罰を与えているかのようだった・・・。
そんなある日、いつものように気動車を見送り、ホームの雪掻きをしていた乙松のもとへ、愛らしい少女がやって来る。
見慣れない顔に、この町の子ではないなと思う乙松。「今度一年生になるの!」あどけない笑顔で話す少女の手には、時代遅れの人形が抱かれていた。二言三言の会話を残して風のように走り去ってゆく少女を、目を細めて見送る乙松・・・。
ありふれた日々の、なにげない出来事のように思えたこの出会いこそ、孤独な乙松の人生に訪れた、やさしい時間の始まりだった・・・。

キャスト・スタッフ

出演:
高倉健 大竹しのぶ 広末涼子
吉岡秀隆 安藤政信 平田満 中本賢 板東英二 本田博太郎
石橋蓮司 志村けん 奈良岡朋子 田中好子 小林稔侍
原作:浅田次郎
監督:降旗康男
企画:坂上順   脚本:岩間芳樹 降旗康男
撮影:木村大作  音楽:国吉良一

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  • ©1999「鉄道員(ぽっぽや)」製作委員会