アゲイン 28年目の甲子園
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イントロダクション
元高校球児が再び甲子園を目指す実在の大会<マスターズ甲子園>を舞台に描かれた映画『アゲイン 28年目の甲子園』が完成した。
原作は、ドラマ「とんび」(TBS/13)で日本中を感動の渦に包んだ、直木賞作家であり2005年よりマスターズ甲子園の応援団長もつとめている重松清の最新作「アゲイン」(集英社「小説すばる」連載)。再び夢を追う不器用な父親たちの物語だ。
主題歌は、マスターズ甲子園大会テーマソングを提供している浜田省吾の10年ぶりの新曲「夢のつづき」。書き下ろしとしては初になる映画主題歌が、物語のその先へと優しく導いてくれる。音楽は、プロデューサー、作曲家、演奏家として活躍する梁邦彦が担当している。
監督・脚本は『風が強く吹いている』(09)で日本映画批評家大賞新人監督賞・作品賞を受賞した大森寿美男。その確かな演出力で、力強くも彩りのある表情豊かな人間ドラマをスクリーンへと映し出す。
46歳の元高校球児・坂町晴彦役には、「最後から二番目の恋」シリーズ(CX/12、14)での好演が記憶に新しい中井貴一。亡き父の思いを辿る娘の美枝役には、ドラマ「BORDER」(EX/14)でヒロインを演じた波瑠(はる)が抜擢された。そして元ピッチャー・高橋役に柳葉敏郎、元野球部のマネージャー・裕子役に和久井映見と実力派の共演が実現。「ルーズヴェルト・ゲーム」(TBS/14)で脚光を浴びた工藤阿須加や、『愛の渦』(14)の門脇麦など注目の若手俳優もさらに魅力を添えている。
撮影は2013年11月23日にクランクイン。クライマックスの野球シーンは12月21日、22日、実際に甲子園球場を使用して行われた。
遠い過去の苦い青春の悔いを乗り越えていく映画『アゲイン 28年目の甲子園』。人生に新たな一歩を踏み出す勇気をくれる、そんな傑作が日本映画界に誕生した。
ストーリー
青春なんて遠い昔の思い出。
そう思っているあなたへ――
元高校球児、坂町晴彦(中井貴一)46歳。あの白球を追った日々は遠い昔。
もはや仕事に張りはなく、離婚した妻が亡くなって以来、一人娘の沙奈美とも絶縁状態。
そんなある日、坂町のもとに元チームメイト松川典夫の娘・美枝(波瑠)が訪ねてくる。
坂町は彼女から、長年音信不通だった松川が去年の震災で死んだことを知らされる。
彼女は別居していた父親の遺品の中に、坂町や元ピッチャーの高橋(柳葉敏郎)ら、チームメイト全員に宛てた27年分の年賀状の束を見つけ、なぜ毎年書きながらも出さずにいたのか、知りたいと願っていた。
元高校球児が再び甲子園を目指す〈マスターズ甲子園〉のスタッフとして働く美枝は、坂町に大会への参加を持ち掛ける。
予測がつかないことは敬遠する、いわゆるサビついたオヤジである坂町は「今さら」と断ったが、本当の理由はまた別にあった。
坂町達が甲子園に行けなかった原因は美枝の父にあったのだ。
28年前のある事件。それは美枝だけには話したくなかった。
父親の思い出を追い求める美枝と接するうちに坂町は、娘・沙奈美とちゃんと向き合うことをせず、ずっと逃げてきたことに気付く。
そして現実と折り合いをつけ、思い出を上手に諦めることで、自分自身を騙してきたことにも。
「あの夏」に決着をつけなければ前へは進めない。
坂町は人生のグラウンドへ走り出すことに決めた。
28年間しまいこまれた一つの真実。
「あの夏」を越えて今、夢の続きが始まる。
キャスト・スタッフ
出演 中井貴一 波瑠 和久井映見 柳葉敏郎
門脇麦 太賀 工藤阿須加 久保田紗友 堀内敬子 西岡德馬
原作 重松 清「アゲイン」(集英社「小説すばる」連載)より
監督・脚本 大森寿美男
主題歌 浜田省吾「夢のつづき」(SMEレコーズ)
マスターズ甲子園の詳細はコチラ