ふしぎな岬の物語
- 公開終了

イントロダクション
日本映画界を代表する豪華キャスト&スタッフが集結
出演は、吉永演じる悦子を献身的に守り続ける甥・浩司役に阿部寛。音信不通だったが、突如里に戻ってきた常連客の娘・みどり役に竹内結子。30年間カフェに通い続け、悦子と浩司を支えてきた人情派・タニさん役に笑福亭鶴瓶と、錚々たる俳優陣が名を連ねる。
撮影は、『半落ち』など日本映画界を牽引する長沼六男。個性溢れる愛すべきキャラクター達をフィルムに焼き付ける。脚本は加藤正人と安倍照雄が担当し、新たな成島ワールドを構築する。
そして、2人が奔走する姿に映画界を超えて力が寄せられた。日本を代表するイラストレーター・和田 誠が本作の題字デザインを、世界的デザイナーの鳥居ユキが柏木悦子の衣裳デザインを手がける。2人の熱き想いに応えるように、俳優陣・スタッフとも最高の力が集結。本作を華やかに彩っていく。
撮影は2014年2月にクランクイン。東映東京撮影所と原作のモチーフとなった喫茶店が実在する千葉県明鐘岬を中心にロケーションを敢行。吉永と成島が思い描く理想の里で、愛しく切なく、温かい物語が動き出す。
ストーリー
こんな懐かしい里 あったっけ!?
のどかな太陽と海に抱かれて、独特の時間が流れる岬村。
その岬の先端で、静かに佇む「岬カフェ」。
店主・柏木悦子(吉永小百合)の朝は、カフェの隣で“何でも屋”を営む甥の浩司(阿部寛)と船で小島に出かけ、湧き清水を汲むことから始まる。常連客に囲まれた、ささやかな生活を、悦子は愛していた。30年間という長いつき合いの中で、常連客のタニさん(笑福亭鶴瓶)はひそかに悦子への想いを育んでいた。地元の秋祭りの日には、漁を営む徳さん(笹野高史)の娘・みどり(竹内結子)が、数年ぶりに帰郷した。素直になれない父娘にも、悦子はそっと寄り添った。
みんなで喜びを持ち寄り、悲しみを分かち合う…そんな穏やかな日々がいつまでも続くことを願っていた岬村の人たちの人生に、荒波が押し寄せる。悦子への思慕に戸惑う浩司。会社の肩たたきで大阪へ転勤することになったタニさん。徳さんとの別れの時が近づき、積年の親不孝を悔いるみどり。そして悦子を見守ってきた虹の絵も、カフェからなくなってしまう。大切なものが次々と去ってゆき、悦子は再び寂しさに襲われる。さらに追い打ちをかけるように、岬カフェが炎に包まれて…。厳しい流転にのみこまれながら、岬村の人々は、苦しみの先に、どんな未来を見つけるのだろうか?
キャスト・スタッフ
出演
吉永小百合 阿部寛 竹内結子 笑福亭鶴瓶
笹野高史 小池栄子 春風亭昇太 井浦 新 吉 幾三
(ブラザーズ5)杉田二郎 堀内孝雄 ばんばひろふみ 高山 厳 因幡 晃
片岡亀蔵 中原丈雄 石橋蓮司 米倉斉加年
企画 吉永小百合 成島 出
原作 森沢明夫「虹の岬の喫茶店」(幻冬舎文庫)
脚本 加藤正人 安倍照雄
撮影監督 長沼六男
監督 成島 出
音楽 安川午朗
ギター演奏 村治佳織
衣裳デザイン(柏木悦子) 鳥居ユキ
題字・デザイン 和田 誠
メインテーマ 「望郷~ふしぎな岬の物語~」 村治佳織
劇中歌 「入っておいで この里に」 歌:ブラザーズ5