王様戦隊キングオージャー

第1話 我は王なり

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(文責・髙橋 諒平)

チキューという星にシュゴッダム、ンコソパ、イシャバーナ、ゴッカン、トウフという5大国があった。
それぞれの国には王様がおり、その剣で戦士の姿に武装することで戦うことを許されていた。
伝承により、2000年前に一度討ち倒したはずの敵・地帝国バグナラクが今年蘇ると伝えられ、それに対抗するためだ。
5カ国の王たちは最強国シュゴッダムに集合し、バグナラクが復活したときに備え、同盟を結ぼうとしていたのだが……。

記念すべき第一話の見どころとして、今回は劇中で登場するキャラクターとスーツアクターの皆様の紹介をしていきたいと思います!


クワガタオージャー
スーツアクター:伊藤茂騎


主人公・ギラが変身するのはクワガタオージャー!
1匹のクワガタが全面に張り付いたような大胆なデザインが特徴的ですよね。(実は良く見ると目もついています!)

今作のスーツの特徴として、「昆虫」と「王様」の2つの要素が取り入れられています。

まずは、これまでの戦隊シリーズではあまり使われる事のなかったツヤのあるスーツ生地!
まるでクワガタの外皮のようにギラリと輝いており、力強さを感じさせます。

さらに、全員が一国を統べる「王様」ということで、5人共通して左肩からはマントが垂れ下がり、胸には各国のマークがあしらわれています。(ギラだけは王様ではないはずですが、その理由は1話にて!)

そしてこの肩マントはアクションの相性も抜群!
動く度にひらりとなびくマントが、とにかくカッコいいです!

そんなクワガタオージャーのスーツアクターを務めていただくのは、伊藤茂騎さん。
『騎士竜戦隊リュウソウジャー』のリュウソウレッド、『魔進戦隊キラメイジャー』のキラメイレッドなど、過去に2度レッド役を演じており、今回が3度目となります。

ギラ同様、いつも明るく元気いっぱいな伊藤さんが魅せる縦横無尽な王様アクションにご期待ください!



トンボオージャー
スーツアクター:森博嗣

ンコソパ国王a.k.a.総長、ヤンマ・ガストが変身するのはトンボオージャー。
目を凝らしてみると、マスクの上部にトンボの頭があるのが分かります。
薄い青色の複眼もデザインされていて、とても芸が細かい!
気性の荒いヤンマを体現するかの如く、荒々しく力強いアクションが見どころです!
しかし、一方でとある弱点も抱えているキャラクターのようで…
この先は本編をお楽しみに!

演じるのは、レッド・エンタテインメント・デリヴァー所属のスーツアクター、森博嗣さん。
『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』のソノイ・変身体や、『仮面ライダーセイバー』の仮面ライダースラッシュ役が記憶に新しい森さんですが、今回は戦隊側として登場していただきます。
初回のスーツ撮影では腰鎧に当たるアーマーをポケットに見立て、ヤンキーらしい斜に構えたポーズを瞬時に作り上げるなど、初のレギュラーヒーロー役に気合十分!
毎回全力で撮影に臨んでいただいているんで、皆さん夜露死苦!!



カマキリオージャー
スーツアクター:坂梨由芽


イシャバーナ女王、ヒメノ・ランが変身するのは、カマキリオージャー!
美と医療の国の女王と言えば、可愛らしい蝶々あたりをイメージされた方もいるかもしれませんが……そんな甘い考えでは昆虫の世界はやっていけないのです!カマキリこそ最強!

王たちが携える共通武器「キングズウエポン」も華麗に使いこなし、美しさの中にも闘志を秘めたカマキリオージャーの戦いぶりを、ぜひご堪能あれ!

そんなカマキリオージャーは本作のレギュラー戦士としては唯一の女性スーツアクターである坂梨由芽さんが演じます。
なんと坂梨さん、シアターGロッソでのレギュラーアクターや、TV撮影のアクションクルーとして場数を踏んできましたが、TVレギュラーを務めるのは今回が「初」!!

渡辺淳アクション監督からも若手の有望株として信頼を寄せられ、『劇場版仮面ライダーゼロワン REAL TIME』でも仮面ライダーアバドン(ムーア)役に抜擢されておりました。

そして待ちに待った念願のヒーローデビュー!やる気に満ち溢れています!
カマキリ同様、男性の先輩方を食う勢いで華麗に活躍するカマキリオージャーにご期待ください!



パピヨンオージャー
スーツアクター:蜂須賀祐一 


ゴッカン国の国王兼最高裁判長、リタ・カニスカが変身するのはパピヨンオージャー!
氷雪の国・ゴッカンで蝶がモチーフのヒーロー?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、昆虫の生命力を侮るなかれ、寒冷地に分布する蝶も多種存在するのです。
ちなみに、リタ・カニスカの名前の由来となった蝶・ルリタテハも越冬する種類の蝶。みなさんも寒いからって家に籠もってばかりではリタ裁判長に裁かれちゃいますよ!

そんなパピヨンオージャーのアクションは蝶・パワフル!
蝶のように舞い、次々と敵をなぎ倒す力強いアクションシーンで我々を魅了すること間違いなし。

演じるのは、「女形スーツアクター」のレジェンド・蜂須賀祐一さんです。
30年以上に渡って数々の女性ヒーローを演じてきた蜂須賀さん。
昨年もソノニ・変身体を演じられておりましたが、30年間全く変わらない美しい所作!洗練されたアクション!そして指先に至るまで完璧に役を演じる表現力!どれをとっても世界最高峰だと言えます。

そんなパピヨンオージャーの不動の活躍、座して見よ!



ハチオージャー
スーツアクター:寺本翔悟

トウフ国、王殿様であるカグラギ・ディボウスキが変身するのはハチオージャー!
蜂が黄色ではなく黒というのも少し意外な感じもしますが、黒いボディだからこそ、黄色と黒のマスク部分が強調され、5人の中でもひときわ異彩を放つデザインとなっています。

そんなハチオージャーのアクションは、トウフ国らしい「和」の要素が全面に押し出され、今までに類を見ない緩急のあるアクションとなっています。
クセのスゴい変身シーンも大きな見どころのひとつ!ぜひオンエアをお楽しみに!

そしてスーツアクターを演じるのは、寺本翔悟さん!
仮面ライダーシリーズなどで多くの敵幹部などを演じてきた寺本さんも、意外なことにレギュラーヒーローは本作が初!
実は寺本さん、カグラギ役の佳久創さんとは『仮面ライダーゼロワン』で共にヒューマギア役を演じられたという不思議なご縁があります。
今度はお互いに人間、しかもAIには付けない嘘800を得意とする大曲者な役どころ。

180度違う役を意外な共通点のある二人がどう演じていくのか?
カグラギ&ハチオージャーの一世一代の大勝負。いざ、ご照覧あれ!





その他に、今作のヒールサイドである奈落王デズナラク8世と宰相カメジムの声優&スーツアクター情報が先日解禁されました!



〇奈落王デズナラク8世 
スーツアクター:清家利一 声:志村知幸

〇宰相カメジム
スーツアクター:蔦宗正人 声:三木眞一郎


言わずと知れた大ベテラン、清家利一さんが演じる奈落王デズナラク8世には戦隊シリーズでも何度かゲスト怪人役でご出演いただいている志村知幸さんが声を担当。
昨年のソノザ・変身体とうってかわって落ち着いた役どころとなる清家さんの重厚なお芝居をお楽しみに。

そして、戦隊シリーズでは『機界戦隊ゼンカイジャー』のゼンカイガオーン/ガオーン役以来となる蔦宗さんが、可愛らしいガオーンから一転、ミステリアスで知的な幹部、カメジムを演じます。声を担当するのは善人から悪人まで幅広く演じ分ける三木眞一郎さん。

ここではまだ詳しくは言えませんが、地帝国バグナラクの面々も個性豊かな王様たちに負けず劣らずの曲者揃い……
底知れない恐ろしさを持った彼らの暗躍にもぜひご注目下さい!

(文責・髙橋 諒平)

今作はいつもとは少し違う作り方をしたので、自省する意味も含め、毎回プロダクション・ノートという形でここに書き留めていきたいと思います。
ただ、準備期間が長すぎるため、なかなか本編の話が始まらないと思いますが悪しからず。

『王様戦隊キングオージャー』の企画が始まったのは、ちょうど一年前くらい。
もう”王様でいく”と胸に決めていたので、すぐに脚本の高野さんに連絡しました。
『仮面ライダーゼロワン』のテレビシリーズで2話分書いていただいた時、荒唐無稽な要素をストーリーにする力、そして何よりそのセリフの力が凄かった高野さんに受けていただけたことが、まずこの番組の幸運の始まりだったと思います。

自分の中にある国のイメ―ジを伝え、高野さんにはその国のイメージから5人のキャラクターを作り出してもらいました。
今の5人のキャラクターは当時高野さんが作ったキャラほぼそっくりそのままです。

ヤンマのヤンキー気質なところ、ヒメノの気高さ、リタの冷徹さ、カグラギの二枚舌。
ギラに関しては、他の強烈な王様たちに負けないように、みんなで「ああでもない、こうでもない」と言いながら、唯一無二のキャラクターを作り上げましたので、そちらは本編を見てのお楽しみです。

一方、心の中では「さて、一体この五か国をどうやって表現しよう」という悩みを抱えていました。
そんな時、私に声をかけてきたのが東映が誇る映像の最先端技術を研究するブレーン、ツークン研究所の人達だったのです!
「一体なにを言い出すんだ!?」

つづく

(文責・大森 敬仁)