2025.12.26
映画『ビー・バップ・ハイスクール』公開40周年記念イベントレポート
撮影地に仲村トオルらが凱旋!
1985年12月14日1985年12月14日に封切られるやいなや、数多の青少年を夢中にした、伝説的ヤンキー映画『ビー・バップ・ハイスクール』公開から40年。
12月13日(土)~14日(日)、撮影地となった清水駅前銀座商店街(静岡県静岡市清水区)にて、「清水 ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎祭」が行われました。
2日間延べ6,000人以上を動員し、大賑わいを見せた本イベントをレポートして参ります!
〇オープニングセレモニーには4倍を超える応募が!
13日のお昼には、作中に何度も登場する清水駅前銀座商店街に建てられた特設ステージにてオープニングセレモニーが開催。
倍率4倍を超える抽選を乗り越えた観客たちが待ち受ける中、本作で俳優デビューを果たした中間徹(トオル)役の仲村トオルさんが登壇しました。
大歓声とともに、人でぎっしりあふれるアーケード商店街と観客たちの熱狂ぶりに驚きの表情を見せた仲村さん。
「40年前にデビューした映画で、この街のみなさん、清水のみなさん、多くの会社の方々に、とてもお世話になりました。中間徹役を演じた仲村トオルです。今日はよろしくお願いします」という挨拶とともにイベントがスタートしました。
撮影当時の思い出についても「清水シティホテル(清水駅前銀座商店街に隣接)に泊まって、地元のようにここをうろうろしていました(笑)。ご飯を食べたり、すでに20歳になっていたのでビールを飲んだりもしましたね」と懐かしいエピソードを明かし、観客を沸かせました。
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| 会場には難波喬司静岡市長も駆けつけ、仲村さんに赤と白の薔薇の花束をプレゼントするサプライズが。 |
〇危険なアクションの裏側に切り込んだ舞台挨拶
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| 北は北海道、南は沖縄から訪れた熱いビーバップファンと共に記念撮影 |
同日夕刻には、MOVIX清水にて、『ビー・バップ・ハイスクール』の舞台挨拶付き上映会が開催。
仲村さんだけでなく、映画でアクションシーンを担当した“高瀬道場”から、現主宰の多加野詩子さんと、走る電車から川にダイブする危険なアクションを演じた瀬木一将さんも登場。
「40年経ってもこの映画のことを忘れないで、地元の映画として呼んでくださる清水の皆さんの温かさと愛情にとても感謝感激しています」と仲村さんが挨拶し始まった舞台挨拶。
話しは作品を代表するあの名場面に及びます。仲村さん演じるトオルが、戸塚水産の不良学生を鉄橋を走る電車の中から川へ突き落とすアクションシーン。川に落ちる不良学生役としてスタントを行ったお一人が瀬木さんです。
こんな危険な撮影をいったい何度行ったのか、という疑問に対して、後年、スタッフやキャストが集まる機会があった際、カメラマンの森(勝)さんや高瀬(将嗣)さん、そして、この間の「さよなら、丸の内東映」の日には助監督の鹿島(勤)さんが、ご自身の記憶が正しい、と自信をもって、おふたりが飛び込んだ回数やテイク数を主張するものの、1回とか2回とか、状況がどうにも噛み合わない。
仲村さんは3回の印象だったが、これまで関係者ごとに証言の異なっていた該当シーンに対して、瀬木さんが「やった本人が一番、覚えています」とひとこと。
公開から40年を経て、ついに“伝説のアクションシーンは、瀬木さんと当時、高瀬道場にいらした高山(瑛光)さんが2回ずつ。(おひとりで1回ずつ、おふたり一緒に1回、川に飛び込んだので)撮影としては、このカットは3回撮影した、ということで決着が着きました!
当時の若者たちから圧倒的な支持を得ていたが故に、5作目(「高校与太郎音頭」)の撮影中にロケ地として使っていた廃墟ビルを地元の不良たちに囲まれてしまった際のほっこり(!?)エピソードなど、ここでは書ききれないほどの盛りだくさんのトークが繰り広げられた舞台挨拶の模様は、現在絶賛予約受付中の4KレストアBlu-rayに収録されています。
是非この機会にご予約を!
商品HP:https://www.toei-video.co.jp/special/be-bop-4k/
〇ノブオも登場し大盛り上がりの2日目
そもそもは、地元の実行委員会が地域おこしを狙って立ち上げた本イベント。
翌14日のゲストとして登場したのはノブオ役の古川勉さん。
かつて、銚子市の商工会議所青年部会長を務めたこともあり、実行委員長の松岡夏樹さん、事務局長の石川雅章さんが登壇し、商店街活性化シンポジウムを開催。
地域創生に熱い思いを持つ面々によって繰り広げられるトークは、撮影当時の思い出も盛り込んで来場者たちの笑いも誘い、温かく軽快なトークが繰り広げられました。
〇ファン心をくすぐるグッズの数々
豪華なステージイベントの他にも、ここでしか手に入れられないグッズたちが来場者を楽しませました。
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| 各グッズはイベント公式オンラインショップにて発売中 |
清水の酒蔵・三和酒造は、中山美穂さん演じる泉今日子の実家として劇中に登場。
今回、ビーバップと三和酒造が誇る銘酒「臥龍梅」がコラボした「今日子っちの臥龍梅」の会場限定販売が行われました。
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| 「今日子っち」とは、静岡弁で「今日子の家」のこと。 |
ほかにも劇中の場面写真を掲示したパネル展会場には、ヒロシ・トオル・今日子の姿を使ったカプセルトイも設置。お目当てのアイテムを当てるべく、何度も列に並び直す来場者も。
また、同会場には、昨年亡くなった中山美穂さんを偲ぶ献花台も。赤と白の薔薇を手向けるファンが後を絶ちませんでした。
〇「戸塚行き」表示はこの2日間だけ。静岡鉄道1000形車両内の見学会
「ビーバップ」のアクションを語る上で欠かせないのが、先述した走行中の電車から川への飛び込みシーン。
当時撮影に使用された1000形車両はすでに現役を引退しているのですが、今回のイベントのために静岡鉄道さんが特別に展示会を開催しました。
目的地は、劇中のみに登場する「戸塚ゆき」を特別に表示。粋な計らいがファンにはたまりません!
また、車両の内部には作品の名場面を想起させる場面写真の数々を展示。
当時、車両内で撮影された仲村さんの直筆サイン付きのスタンディも設置されました。
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| 一日乗り放題券も限定発売 |
〇40年を経てなお愛され続ける『ビー・バップ・ハイスクール』
2日間のイベントは大成功に終わりました。
『ビー・バップ・ハイスクール』40周年イヤーを盛り上げるべく、様々な施策を実施中です。
今後の情報などは、東映の旧作映画情報を発信する公式Xアカウント<東映クラシックス>にて順次お知らせして参ります。
・東映クラシックス:https://x.com/toei_classics
・ビー・バップ・ナタリー:https://natalie.mu/eiga/pp/be-bop-natalie