2025.11.12

映画『楓』
“それぞれの想いビジュアル”解禁!

映画『楓』 “それぞれの想いビジュアル”解禁! 映画『楓』 “それぞれの想いビジュアル”解禁!

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「僕は弟のフリをした。ただ、君に笑っていてほしくて――」
登場人物たち5人の胸に秘めた想いを印象的なセリフとともに切り取る “それぞれの想いビジュアル”を一挙解禁!

スピッツの名曲「楓」を原案にした本作は、双子の弟・恵を事故で失った涼(福士蒼汰)と亡くなった恵の恋人・亜子 (福原遥)、亜子が涼を恵だと思い込んでしまうことから始まる切ない運命を描いたラブストーリー。涼と亜子、真実を 隠しながら惹かれ合ってしまう二人のすれ違い、それぞれの秘めたる想いが物語の中で紡がれる。このたび、登場人 物たち 5 人各々の胸に秘めた想いを印象的なセリフとともに切り取った“それぞれの想いビジュアル”が公開された。 スピッツの名曲「楓」が彩る、隠された真実が交錯する恋― 福士蒼汰 福原遥 宮沢氷魚 石井杏奈 宮近海斗ら 登場人物たち5人の切なくあたたかい表情とともに 胸に秘めた想いを紡ぐ“それぞれの想いビジュアル”解禁! 各キャラクターが抱える心の葛藤や迷い、そして願いが交錯し、スピッツの楽曲が持つ“余白の美しさ”と響き合う世 界観が映し出されている。 本作の主人公のひとりである涼(福士蒼汰)は、弟・恵が事故でこの世を去った後、残された恋人・亜子の前で弟の フリをしてしまう。「ただ、君に笑ってほしくて」という言葉にあらわれるように、喪失感と罪悪感に押しつぶされながら も、彼女の悲しみを少しでも和らげたいという想いで、本当のことを言い出せないまま亜子と恋人のような時間を過 ごしていく。福士は、涼としては「亜子の心を少しでも軽くしてあげたい」という気持ちで接していたと明かしており、そ の献身的な優しさが、亜子の前で性格の全く異なる双子として生きようとする複雑な感情や、亜子に惹かれていく恋 心と重なり、物語の核を形作っている。 亜子(福原遥)は、愛する恋人・恵を失った悲しみを受け入れられず、目の前に現れた涼を恵だと信じ込んでしま う。普段は明るく振る舞って涼と過ごしているが、亜子もまた涼には言えない秘密を抱えており、その心の揺らぎが物 語に深い緊張感をもたらす。福原は亜子について「多分、彼女の中でも整理できてない部分があったり、複雑な感情 を抱えながら日々を生きている女の子」と語る。失った恋人を想いながらも、涼と過ごす時間の境界で揺れる亜子。 その心の動きは、切なさや迷い、そして少しずつ未来に進もうとする意志が繊細に伝わってくる。 梶野(宮沢氷魚)は双子の兄弟・涼と恵を最も理解する幼馴染であり、恵の会社の共同経営者でもある。冷静沈着 で理性的な性格ながら、心の奥には彼らへの強い友情と痛みを抱えている。涼が亜子の前で恵のフリをしていること を知りながらも、その選択に込められた覚悟を受け止め、「お前の人生ってのがあるんじゃないのか?」と問いかける ように、涼には涼として向き合い寄り添う。物語に深みを与える重要なキャラクターとして登場する。行定監督は「梶野 は(涼の)非常に魅力的なバディというか友達。佇まいがかっこいいのに(天文)オタクで、その中にもある品の良さ は、氷魚くんだからこそ出せたと思っています」とコメントを寄せる。梶野の存在が、涼の孤独を静かに照らしている。 日和(石井杏奈)は、カメラマンとして働く涼の後輩でありながら、密かに彼への想いを抱いている。その純粋さと 真っ直ぐな感情は、物語の中盤で重要なアクセントをもたらす。石井は「(日和は)自分に正直だし、人に対しても真っ 直ぐで、自分の心を思うままに過ごしている。そこに否定的じゃなく、自分が自分を肯定している感じがすごく好き」と 自身の演じたキャラクターを好意的に捉えている。明るく前向きな一方で、涼への想いや立場のもどかしさに揺れ動 く姿には切なさもにじむ。彼女の存在や行動は、真実を隠しながら惹かれ合ってしまう涼と亜子の関係に光を当てる と同時に、観る者に“様々な問い”を静かに投げかける。 雄介(宮近海斗)は、亜子の良き相談相手で、穏やかな包容力を持つバーの店長。温厚な性格で周囲に安らぎを 与える一方で、亜子と恋人だった恵の関係を知る人物の一人であることから、鋭い洞察力で涼の存在に違和感を抱 き始める。亜子とは長年友人関係にあり、その関係性が物語中盤以降、新たな展開へと繋がっていく。行定監督は 「雄介ってどういうキャラクターにもなりえるのですが、この映画の一つのテーマでもある〝 慮 おもんぱか る〟という言葉のよ うに、それぞれキャラクターとの距離感を持ちながら宮近くんが演じてくれた。そのおかげで、彼の人間味も出ており、 物語にいい影響を与えてくれていました」と語る。雄介が選ぶ言葉や行動は、登場人物たちの気持ちの揺れをそっと 受け止め、物語に温かさと柔らかい余韻を添えていく存在となっている。 この冬、永遠に心に残るラブストーリー『楓』。登場人物たちの交錯する“想い”が織り成す物語と、最後に辿り着く 真実。スピッツの名曲「楓」が優しく包み込むその世界には、きっと誰もが、自分の記憶と重なる“あの日の想い”を見 つけるはず。繊細で美しい映像、そして音楽が紡ぐ愛の物語を、ぜひ劇場で感じてほしい。

12 月19日(金)  全国公開