2025.09.25
令和7年度兵庫県人権啓発ビデオ「見上げれば」が完成しました!


社会におけるひきこもりと人権
~誰もが支え合える社会の実現をめざして~
兵庫県・公益財団法人兵庫県人権啓発協会より当社コンテンツ営業部教育映像室が受注、東京撮影所が制作いたしました、令和7年度人権啓発ビデオ『見上げれば』がこのほど完成しました。
ひきこもりの背景や状態は人それぞれですが、長期化すると社会や人に対する恐怖感が強まり、本人や家族の人生に深刻な影響を与えます。就職・再就職の難しさ、家族もどうしていいかわからず心身が疲弊するなど、その苦悩は計り知れません。さらに、地域社会との関わりが乏しく存在が見えづらいため、家族だけで悩みを抱え込む現実があります。
このドラマでは、できるだけ早い段階で適切な支援につながることの重要性、信頼できる他者とのつながりや、寄り添ってくれる人のいる「居場所」が回復のきっかけになることを伝えます。どのような状況の人にも、寄り添い合い、誰もが支え合える社会の実現をめざし、人権啓発ドラマを制作しました。
各自治体・教育委員会をはじめ、地域や職場などにおける人権研修会や学習会でご活用いただけますと幸いです。
2025年10月24日 発売開始!
キャスト
◆由良陽人……日野友輔
◆由良園子……中山 忍
◆壷井 樹……中山脩悟
◆由良誠吾……海斗
◆太田紗枝……柴田理恵
ほか
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あらすじ
大学入学後にひきこもるようになった、主人公の由良陽人(21)。
陽人を案じる母・園子は、ひきこもり支援を行うNPO法人「のじぎく会」を訪れる。帰りがけにスタッフと思しき青年に声をかけられるが、それは陽人の中学の同級生・壷井樹だった。気まずくなり、すぐに立ち去る園子。
ある日、陽人の元に音信不通だった樹から突然、自作ゲームのリンクが送られてきた。それは中学時代に樹が作り、2人が夢中になったゲーム「ランナウェイ」の新作だった。その日からオンラインで交流するようになった陽人と樹。ゲームに夢中だった日々や、偶然2人で一緒に見た流星群の思い出話にも花が咲く。
昔のような楽しさを感じ、「つながり」が陽人の心を開いていくが、父・誠吾の理解のない言動に辛かった過去を思い出してしまう。途方に暮れた誠吾と園子がのじぎく会を訪れると、精神保健福祉士の太田紗枝(63)は「陽人さんが今したいこと、できることを見守ってあげてほしい」とアドバイスをする。
しかし陽人は樹が接触してきたのは、園子が頼んだからだと誤解したことで再び心を閉ざしてしまう。陽人を心配し由良家を訪れた樹は、陽人の部屋のドア越しに、自身もひきこもっていた過去を打ち明ける。「ただ陽人に会いたい一心だった」と語る樹の正直な思いに、陽人は何も言葉を返せなかった。
数日後、樹が周囲と連絡を絶っていることを知った陽人。不安に駆られ、樹からあるメッセージを見返していると——
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スタッフ
【企画協力】兵庫県教育委員会
【制作】東映株式会社
【プロデューサー】岩川日和 近森美月
【キャスティングプロデューサー】福岡康裕
【脚本】山上梨香
【監督】田口仁