2024.04.30

毛利清二の世界 映画とテレビドラマを彩る刺青展

毛利清二の世界 映画とテレビドラマを彩る刺青展 毛利清二の世界 映画とテレビドラマを彩る刺青展

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『毛利清二の世界 映画とテレビドラマを彩る刺青展』がおもちゃ映画ミュージアム(京都)で開催されます。

京都在住、現在94歳の毛利清二氏は、東映京都撮影所にて俳優・刺青絵師として40年以上活動してきました。
手がけた東映・NET(現:テレビ朝日)作品は「昭和残侠伝」(4作目以降)、「緋牡丹博徒」、「仁義なき戦い」、「遠山の金さん」シリーズほか多数。毛利氏が独自に編み出した技術と特殊な絵の具によって、高倉健や鶴田浩二、藤純子、高橋英樹、松方弘樹、松平健、高島礼子などのスター150名以上、のべ2000名以上の俳優に刺青を描いています。
本展では東映太秦映画村・映画図書室が協力し、毛利氏による刺青下絵、東映株式会社、東映太秦映画村、山本芳美氏ほかが所蔵する写真、脚本、ポスターなどを映像も交えて、二期にわけて展示いたします。これらは、1960年代から2000年代にかけての時代を象徴する映画・テレビ時代劇ならびに映画産業の一級資料であり、毛利氏の活動を俯瞰する貴重な企画展となります。

<開催期間>

第1期:2024年5月1日(水)~6月16日(日)  60年代、70年代の映画
第2期:2024年6月19日(水)~7月28日(日) 80年代以降の映画
通期 :テレビドラマ作品
※月曜・火曜休館/10:30-17:00

<入場料>

1000円(18歳以上、お支払いは現金のみ)。
18歳未満の方のご入場はご遠慮ください。

<展示会場>

おもちゃ映画ミュージアム
〒604-8805 京都府京都市中京区壬生馬場町29-1

高橋英樹さんコメント

日活にいたころから毛利清二さんの描く刺青の美しさに惹かれていました。
毛利さんの刺青は他の誰よりも秀逸で、まるで着物の図柄のような繊細なデザインと鮮やかな色使いは研究熱心な毛利さんならではのものでした。
任侠映画が全盛期の1960年代~1970年代は安保闘争が起き、人のために命を落とすことを美徳とするような空気感が社会にありました。任侠映画はそのような時代背景の中で生まれ、登場人物の背中に描かれた刺青は、弱きを助け強きをくじき、義のためには命も惜しまないといった生き方の象徴だと思います。現代の若者には考えられないような生き方かも知れませんが、映画の中の刺青に古き良き日本を感じますね。
この展覧会で日本の伝統的文化ともいえる「映画の刺青絵」を多くの皆さんに見てもらい後世に残すことができたら、とても素晴らしいことだと思います。

刺青を描く毛利清二さん(左)/高橋英樹さん(右)

『遠山の金さん』NET(現:テレビ朝日)1982年~1986年