2025.12.24
国立映画アーカイブ「令和7年度アーカイブ中核拠点形成モデル事業」展示「天下御免!東映京都撮影所物語/劇団前進座の映画史」
この度、東映京都撮影所が協力した国立映画アーカイブの「令和7年度アーカイブ中核拠点形成モデル事業」の一環として、「映画のまち調布 シネマフェスティバル2026」内で、映画資料の展示「天下御免!東映京都撮影所物語/劇団前進座の映画史」が開催されます。
本展示は、第1部が「東映京都撮影所」、また第2部が「劇団前進座」をテーマにした二部構成です。1951年の設立以来、人気スターが出演した時代劇や任侠作品等の様々な映画やテレビドラマ作品を世に送り出した「東映京都撮影所」の歴史が紹介されるほか、1933年から映画製作に臨み、山中貞雄、溝口健二監督らの名作、独立プロダクションによる社会派作品等を生み出した「劇団前進座」の歴史を貴重な映画資料でたどる展示です。
当社グループでは、第1部「東映京都撮影所」の展示に関してご協力させていただきました。
展示資料例(一部)
●第1部
・『宮本武蔵』(内田吐夢監督・中村錦之助主演)シリーズで使用された題字(木彫板)
・東映京都撮影所の美術部や衣裳部が遺した美術スケッチや衣裳写真等
・沢島忠監督旧蔵の台本やアルバム[東近江市立湖東図書館(沢島文庫)所蔵]
●第2部
・前進座製作映画の製作資料や宣伝資料
・山中貞雄監督出征時の映画人(黒澤明監督ら)による寄せ書き(巻紙)
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『宮本武蔵』(内田吐夢監督・中村錦之助主演)シリーズで使用された題字(木彫板)
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『赤穂浪士』(松田定次監督)写真アルバム
開催概要
名 称 : 国立映画アーカイブ「令和7年度アーカイブ中核拠点形成モデル事業」展示
天下御免!東映京都撮影所物語/劇団前進座の映画史
日 時 : 2026年2月6日(金)~3月1日(日)10:00~19:00
※休館日(2月14日(土)~17日(火))除く
会 場 : 調布市文化会館たづくり 2階北ギャラリー
〒182-0026 東京都調布市小島町2丁目33-1 ※京王線調布駅から徒歩4分
https://www.chofu-culture-community.org/halls/north-gallery
料 金 : 無料
URL : https://chofucinemafestival.com/exhibition/969/
主 催 : 国立映画アーカイブ
運 営 : 特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)
提 携 : 公益財団法人調布市文化・コミュニティ振興財団
協 力 : 東映株式会社京都撮影所、東映太秦映画村・映画図書室、一般社団法人劇団前進座、
東近江市立湖東図書館(沢島文庫)、本地陽彦
東映京都撮影所長 小嶋雄嗣 コメント
この度は、国立映画アーカイブ主催の展示において、私たち東映京都撮影所が長きにわたり大切に保管してきた資料を展示いただけることを、大変光栄に存じます。
2026年は阪妻プロが太秦に撮影所を創設してから100年となる『太秦100年』の記念すべき年です。この太秦の地で東映京都は創立以来、お客様に感動を届けるべく時代劇を中心とした多くの作品をひたむきに作り続けてまいりました。
今回皆様にご覧いただく『赤穂浪士』や『宮本武蔵』といった古き良き日本映画の歴史を感じさせる資料には、当時の職人や俳優たちの魂が宿り、映画製作に懸ける並々ならぬ情熱を今に伝えていると確信しております。
この情熱は現在も途切れることなく受け継がれており、会期中の2026年2月27日には太秦の技術と心意気が詰まった最新時代劇『木挽町のあだ討ち』も公開されます。
この展示を通じて、太秦が紡いできた百年の歴史と、未来へ続く映画製作への熱い想いを感じていただければ幸いです。