2025.05.23

東京撮影所バーチャルプロダクションスタジオのお披露目会を実施

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2022年10月1日に東京撮影所にバーチャルプロダクション部を設立し、先端技術による新しい映像制作技術の研究や撮影現場での働き方改革に取り組んできました。当社は日本映画業界で唯一、当社撮影所の中にLEDスタジオとその専門チームの両方を有しており、また所有するLEDウォールは国内最大級です。この度、今までの当社作品を中心に使用実績を踏まえ、正式にお披露目する場を設けさせていただきました。
当日は塚田英明上席執行役員(ドラマ事業部門長、ドラマ企画制作部長、バーチャルプロダクション担当)や木次谷良助上席執行役員(東京撮影所長、バーチャルプロダクション部長)から東映のバーチャルプロダクションの特徴や東映ならではの強みを説明させていただいた他、バーチャルプロダクション部による様々なプレゼンテーションやデモンストレーションを行いました。

私は時代劇や特撮作品など、様々な作品のプロデューサーを務めて参りましたが、当時はLEDウォールのような「素敵な設備」はありませんでした。
こんなに強力な撮影の「新たな選択肢」が増えて、今のクリエイターが羨ましいです。
バーチャルプロダクション部は2022年10月に設立され、その翌年にはこのLEDステージが完成。
以降、自社作品・他社作品ともに、数々の撮影をして参りました。
監督たちからのリピート率が高く、バーチャルプロダクションスタジオでの撮影を高く評価いただいています。
これからもクリエイターの皆様の色々なご要望に応えられるチーム・会社でありたいと考えています。

デジタルアセットを投影するLEDウォールは国内最大級のサイズを誇り、国内の常設スタジオで唯一270度のラウンド型となっています。
また、内部スタッフによる運営体制を構築しており、自社制作作品に活用するとともに他社にも活用いただき国内外の映像産業をリードしていきたいです。
撮影所内にスタジオあるメリットの一つは、制作に携わる他の部との連携がしやすく、撮影スケジュールを効率的に組むことができ、撮影日数を短縮し、経費の圧縮にもつなげることです。
デジタルアセットの制作では、これまで撮影の許可取りが難しい為要望の多かった空港のアセットの制作や、リニューアルに伴い取り壊されることになった東映太秦映画村のオープンセットをデータ化し、バーチャルプロダクションスタジオで撮影しやすい形でのCGを制作しました。
今後も様々な活用シーンが予想されるアセットの構築を進めたいです。

バーチャルプロダクション撮影において、プリプロダクションにかかる時間を削減するため、即戦力になるアセットを数多く制作しています。
実際に、夜のメキシコの郊外を舞台にした撮影を午前中の3時間で終わらせることができたり、5日間を予定していた撮影が3日間で終わらせるなど撮影の効率化に寄与しています。
また、こうした効率的な撮影は予算の削減に繋がると確信しています。

また、その他詳細に関しては下記リンクよりご確認よろしくお願い致します。
https://www.toei.co.jp/company/pdf/v3.pdf