2024.01.17
国立映画アーカイブ「令和5年度アーカイブ中核拠点形成モデル事業」展示 御意見無用!東映東京撮影所物語/ 関連展示:知られざる「日本映画博覧会」
この度、国立映画アーカイブの令和5年度アーカイブ中核拠点形成モデル事業の一環として、練馬区等の調査を行い、その成果を実証する展覧会『御意見無用!東映東京撮影所物語/関連展示:知られざる「日本映画博覧会」』が開催されることになりました。
東映東京撮影所が所蔵する、同所で撮影された作品の脚本、ロケハン写真、また撮影所関係資料やそれらの解説パネル等を展示します。新興キネマ東京撮影所時代からの出来事、代表作・人気シリーズの紹介、名監督・澤井信一郎監督の旧蔵資料、映画化されなかった幻の映画企画の脚本等によって、設立から70年を超える同撮影所の歴史が語られます。
展示資料例
- 『トラック野郎』シリーズのトラックの荷台の箱絵の原画
- 『飢餓海峡』に登場するロケセットのスケッチ等の美術資料やロケハン写真
- 『新幹線大爆破』で国鉄の管制室を再現するためのロケハン写真
- 澤井信一郎監督の使用脚本
- (その他多数の映画資料の展示を予定)
名称
国立映画アーカイブ「令和5年度アーカイブ中核拠点形成モデル事業」展示
御意見無用!東映東京撮影所物語/関連展示:知られざる「日本映画博覧会」
日程
2024/2/10(土)~18(日) 10:00~19:00
会場
調布市文化会館たづくり 2階 北ギャラリー
〒182-0026 東京都調布市小島町2丁目33-1 ※京王線調布駅から徒歩4分
入場料
無料
URL
備考
関連展示:「知られざる日本映画博覧会」
令和5年度アーカイブ中核拠点形成モデル事業では東海地区についての調査も行われ、1957年に愛知県犬山市で開催された「日本映画博覧会」の資料も【関連展示:「知られざる日本映画博覧会」】として展示されます。同イベントは、日本映画の黄金時代に名古屋鉄道と中部日本新聞社(現・中日新聞社)が主催し、映画会社6社が協力した大規模なものでしたが、現在資料館などに残されている資料はわずかです。今回貴重な資料を元に、本イベントの一端が紹介されます。
主催
国立映画アーカイブ
運営
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)
協力
東映株式会社、株式会社東映京都スタジオ、本地陽彦氏、北九州市立松永文庫、木下惠介記念館、ナカバヤシ株式会社
東映東京撮影所長 木次谷良助コメント
当社のミッションは【愛される「ものがたり」を世界に】です。昨年2月に中長期ビジョン「東映NEW WAVE2033」で発表しました。しかしこのように改めて「ミッション」と定義する以前に、1951年の創立以来「ものがたり」で喜びや感動を観客の皆様へ届けることが我々の第1プライオリティであり、ひたむきに製作を続けてきました。
そのように製作した作品の資料を、この度国立映画アーカイブ様に調査していただき、さらに皆様にご覧いただける機会が出来たことを大変嬉しく思います。
今回取り上げていただく『新幹線大爆破』は当時カナダやフランス、イランでも好評を博し、手に汗握るストーリーは今も世界的に知られています。また『トラック野郎』シリーズは製作から50年経っても皆様から愛される大ヒット作品となりました。
この度展示していただく作品はいずれも気迫溢れる当時の空気を纏っていると思います。
資料からもその匂いを感じ取っていただけたら幸いです。
お問い合わせ先
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)
令和5年度アーカイブ中核拠点形成モデル事業事務局
E-mail: nonfilm.archive@vipo.or.jp