2023.05.02

G7群馬高崎デジタル・技術大臣会合に東映ツークン研究所が展示出展

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G7群馬高崎デジタル・技術大臣会合が4月29日(土)、30日(日)にGメッセ群馬で開催され、東映ツークン研究所が展示出展しました。
多くの方がブースに訪れ、東映が開発する最先端映像技術の説明に興味深く耳を傾けて下さいました。

【開催概要】

  • 会期 2023年 4 月 29 日(土)・ 30 日(日)
  • 会場 Gメッセ群馬
  • 主催者 デジタル庁・総務省・経済産業省
  • 参加する国と地域 G7(フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダ、EU)
  • 出展数 83

熱心な来場者で賑わう東映ツークン研究所ブースの様子

熱心な来場者で賑わう東映ツークン研究所ブースの様子

【東映ツークン研究所・出展内容】

展示概要:デジタルヒューマンを活用した次世代コンテンツ開発の紹介
次世代コンテンツを推進するための様々な要素技術を事例を交えて展示。
デジタルヒューマン技術を中心に、オープンイノベーションで新しいエンターテインメントを創造する取り組みについて紹介しました。

●≪次世代映像開発≫ 松田優作デジタルヒューマン

従来型の3Dアーティストによる再現に加え、AIなどのテクノロジーを掛け合わせた手法で名優・松田優作を映像に復活させました。
松田優作の独特の雰囲気やオーラをデジタルデューマンとして蘇らせるため、顔の復元にはスキャンシステム「Light Stage」で取得した成人男性100名分の超高精細3DCGデータをもとに、機械学習で生成した顔モデルが利用されています。また表情の動きではトラッキング技術を使用しボディダブルの表情を解析しています。

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●≪デジタルヒューマンの社会実装≫

NTTコミュニケーションズ×NTTコノキュー×東映ツークン研究所

対話型デジタルヒューマン

デジタルヒューマンを活用した新たな接客やコミュニケーションを行う実証実験

NTT人間情報研究所が開発した「モーション生成AI技術」「音声合成AI技術」とデジタルヒューマンを組み合わせ、より人間に近い自然な振る舞いが出来るデジタルヒューマン「CONN」を開発し、実証実験を行っています。

来訪者と対話可能なデジタルヒューマンは、リアルとバーチャル両方の顧客接点の可能性を広げ、新たなビジネス領域の創造が期待されます。

写真は、デジタルヒューマン「CONN」と会話している様子。声色や動作は機械と思えないほど自然で技術の進歩が感じられました。

写真は、デジタルヒューマン「CONN」と会話している様子。声色や動作は機械と思えないほど自然で技術の進歩が感じられました。

●≪産学連携≫ 東京大学 大学院情報理工学系研究科×東映ツークン研究所

ユーミンのデジタルヒューマンを開発・制作。50年前の歌声をAI技術で再現

東京大学大学院情報理工学系研究科 猿渡・高道研究室の高道慎之介講師らの研究グループは、1970年代から80年代にマルチトラック収録された松任谷由実のヴォーカルデータから声情報処理技術と機械学習技術を用いて、当時の「荒井由実」の声色と歌唱表現を忠実に再現しました。

現在の松任谷由実とデュエットを行った楽曲「Call me back」(アルバム「ユーミン万歳!」に収録)はミュージックビデオとしてYouTubeでも一般公開中です。

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●≪放送技術との共創≫

NHK放送技術研究所×東映ツークン研究所

デジタルヒューマンの伝送技術

テレビとXR技術の融合による、従来のテレビの枠を超えた次世代コンテンツの研究開発。

テレビに映る映像をタブレットに連動させることで、テレビに映る人物が瞬時にARとして目の前に再現されます。

提供:NHK

提供:NHK

●バーチャル・プロダクション

2022年10月に発足したバーチャルプロダクション部による横30m×高さ5mのLEDウォールを使用した映像の紹介。

天候や移動時間などの物理的、時間的な困難を解決し、また環境への配慮を実現する次世代の撮影方法です。

「王様戦隊キングオージャー」(C)テレビ朝日・東映AG・東映

「王様戦隊キングオージャー」(C)テレビ朝日・東映AG・東映

●モーションキャプチャ-

東映ツークン研究所では、高い精度のモーションキャプチャ―サービスとデータを提供しています。
映画、アニメ、ゲーム、学術研究、社会福祉など、東映はモーションキャプチャー技術を使って様々な映像、インタラクティブ作品、社会に貢献するインクルーシブなコンテンツを多数制作しています。
「Talkin’ to the Rim 2」はアニメ「スラムダンク」のキャラクター宮城リョータがひたすらドリブル練習している様子をARで好きなアングルから見ることができるアプリです。

高いモーションキャプチャー技術を活用したアプリ「Talkin’ to the Rim 2」の実演の様子。
G7展示会場にキャラクターが出現しています。映像だけでなくボールの反響音など音声にもこだわりが詰め込まれています。

© I.T.PLANNING,INC

© I.T.PLANNING,INC

  • モーションキャプチャーとは
    人やモノの動きをデジタルデータ化し、ゲームやアニメなど映像コンテンツに活用する技術