王様戦隊キングオージャー

第5話 冬の王来たる

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脚本:高野水登 監督:上堀内佳寿也

トウフ国の王、カグラギ・ディボウスキはギラを手厚くもてなしたかに見えたが、全てはカグラギの策略だった。
ギラをゴッカン国王兼最高裁判長リタ・カニスカに差し出すための作戦だったのだ。
ギラが連行された先は、最果ての牢獄・ゴッカン。
絶対中立のリタは、ギラを国家反逆の裁判にかけるが、その判決はいかに…?
そして、ギラの命運が握られた裁判に、ついに5人の王様と自称王様のギラが集結する!

(文責 髙橋諒平)


第5話のみどころ!

前回のラストでまさかのカグラギの裏切りから、法の番人リタによってギラが連行されてしまうという衝撃展開を迎えましたね。

そんな4話に続く次回は5人目の王様リタ・カニスカとゴッカン国に焦点を当てた回となっております。


皆さんお待たせしました。ついにリタ国王の登場です。


リタ、そしてゴッカン国は他の4国と比べても異質な存在です。
というのも、他の国々では国民と王様の繋がりが見られますが、ゴッカンでは国王と国民との間にあまりつながりが感じられることはなく、国民はリタに対して一様にある種の感情を抱いています。

他の国には見られない特別な王様と国民の関係が次回明らかになりますので、お楽しみに。


ではなぜ、そんな国民と王様の関係が成り立つのか?

簡潔に言うと、ひとえにリタが「強く」そして「怖い」からかもしれません。


逆らってもとにかく正しく、怒らせたら徹底的に叩く。皆がリタの正義を認めざるを得ません。
リタの強さの裏には「信念」があり、芯があるからこその「強さ」、それ故に国民はリタに対して良くおもっていようが悪く思っていようが認めるしかないわけです。

とにもかくにも、第5話ではめちゃくちゃ強く、超絶カッコいいリタ様が見れます。

そして、そんなリタの”ある秘密”も明らかになります。
これを知ったあなたは、椅子から転げ落ちて悶絶すること間違いなしです!


次回5話でギラが各国を回る旅はひと段落します。

1話ずつ丁寧に、それぞれ全く違った魅力が感じられる5話をつくるのは、シンプルですがやってみると非常に難しい挑戦だったと思います。

パイロットは通常2話持ちですが、上堀内監督が異例中の異例であるパイロット5話を勤めた理由はそこにあります。
今までの4国がそうであったように、ゴッカン国でも誰も見たことのないようなファンタジーな世界が広がっています。

そして、やっと5話にして、5人の戦士が集結します。
皆さんが待ち望んだ、5人の「王鎧武装」は果たしてどんな形で行われるのか?

是非お楽しみに。

(文責 髙橋諒平)


【第4話の裏側】

第4話ご視聴ありがとうございました!!


今回はトウフ国、そしてカグラギ・ディボウスキのメイン回。


胡散臭さ満天だったカグラギの本性をご覧になっていかがでしたか?
最後まで腹のうちは読めなかったと思いますが、それこそがカグラギという男!

これからもカグラギの腹黒さをお楽しみください!ブラックだけに。

それでは、4話を振り返っていきましょう!

三大守護神の一体・ゴッドカブトの急襲!


ゴッドカブトに乗っていたのは、ラクレスと思いきや…なんとトウフ国の王 カグラギ・ディボウスキでした!!


悪い顔してますねぇ…

ここでカグラギの衣装を少しご紹介。


王様たちの衣装はどれも個性豊かなデザインですが、カグラギの衣装はその中でも群を抜いてド派手です。

本編でも見られましたが、袖の部分には裏表4人の人物があしらわれています。

実はこれ、「喜・怒・哀・楽」それぞれの感情をもとにしたデザインとなっております。

(左:楽 右:怒)

(左:喜 右:哀)


よく見ると、「喜怒哀楽」の文字もそれぞれ記されています!芸が細かい!!
各国の衣裳については、より詳しく後日プロダクションノートで紹介します!

お召し物だけではなく、履物も今回はこだわっていて、

ブーツと下駄が融合した「下駄ブーツ」となっています。

もちろんこんなモノ売っているわけはなく、美術部のお手製です。

カグラギ役の佳久創さんは185cmの高身長ですが、このブーツのおかげで190cmをゆうに越え、現場ではいつもスタッフ・キャストを見下ろしながら話をしています。


ギラ・ヤンマ・ヒメノ達は戦闘の末、トウフ国にたどり着きます。



見とれてしまうようなトウフの広大な自然を背景としたシーンですが、実はこのシーンもこの番組ならではの撮り方をしております!


事前に撮影した実景を背景としてLEDウォールに出力して、あたかも広大な自然の中にいるように見せているのです。


この背景の映像は、何週間もかけて日本各地を周り、360度カメラで素材撮りをしたもので、キングオージャーでは膨大な数の実景背景をストックしています。


この実景背景を使うことで、スタジオのセットで撮影しながらも、日本全国津々浦々のロケーションでの撮影が実現できるのです!!革命的な撮影方法です…!


ただ、実写の背景映像と人物を馴染ませるのはとても大変な作業でして、合成や色調補正などなど、多くの工程を経て見ていただいたような仕上がりになっています。



舞台はトウフの城下町へ。
自慢の料理や食材を持ち集まってくる国民に囲まれ、カグラギのおもてなしを受けるギラ。



このシーンを撮るにあたり、TTFC(東映特撮ファンクラブ)会員限定のエキストラ公募で100人近いエキストラの皆様に集まっていただきました!!!皆様ご協力ありがとうございました!!


このトウフの街並みも、細部までこだわり抜いてつくりあげられています。


ロケ地は栃木県の日光江戸村!
江戸村の時代劇のセットをトウフ国風に大改造しています。


「チキューの台所」と言われるだけあって、所せましと並ぶ屋台は全て「食」に関するお店となっているのですが…


注目すべきは看板の数々。
キングオージャーの世界にはチキュー語意外は存在しないので、この看板に書かれているのは文字ではなく”模様”です。

この独特な模様の看板をつくることによって、トウフ国特有の世界観を演出しています!

ここで美術部がつくりあげた看板のデザイン画を特別に大公開!!

なぜか意味が分かる不思議な模様です。

これらの看板デザインの裏には、各国のアートデザインを手掛けてくださったアーティストの方のセンスが活かされています。その様子は、後日のプロダクションノートでお伝えします!



トウフの城下町に続いて、タキタテ城の城内もお披露目されました。

タキタテ城の王の間には、全てCGなのではないかと思ってしまうようなサイズ感のバグった食卓が設置されていましたね。

現場ではどのようになっているかというと……



ちょっとまだサイズ感を掴めないので、もうちょっと引いて見てみると……


やっぱりサイズ感がバグってました。



規格外の大きさは食卓だけにもとどまらず、カグラギの玉座にも言えます。


ほらね?



そんなトウフの国にもバグナラクの魔の手が忍び寄ります。


5人の中で最長の変身シークエンスからの、ハチオージャーのアクション!

所々に「和」や「歌舞伎」の要素が入って、見ていてとても楽しい!!


相撲の「四股(しこ)」からの爆破は、渡辺淳アクション監督のディレクションとスーツアクター・寺本翔悟さんのアイデアから生まれた名場面!!!


そして、今回もやって参りました巨大ロボ戦!!


再び繰り広げられるゴットクワガタVSゴットカブト!
まるでム〇キングのような壮絶な昆虫バトル!!




だが、ギラの言葉に心変わりしたゴッドカブトが合体!


カブトキングオージャー爆誕!!



カブトランチャーでビームを発射!!!



タニシの怪人・タニジームを山もろとも撃破!!



ギラは危機を乗り越えたかと思いきや…



現れるゴッカン国王 リタ・カニスカ

どうなる次回!?こうご期待!


(文責 髙橋諒平)

【コンセプトアート、そして建国へ】

前回のつづきです。
農業の国のコンセプトアート制作にあたって、上堀内監督が書いたイメージメモ(一部です)は以下のようなものでした。

『農業と食の国 〇〇〇〇』(ブラック) 
国王:カブラギ・ディボウスキ(カグラギになる前はカブラギでした)
守護神:ハチ
役割:各国への食糧供給をほぼ担っている。
国章:ハチと稲
気候:広大な土地の為、各地で気候が違う。故に様々な作物が育つ。
特徴:食うに困らず、のどかで、平和。活気がある。
料理に関してもずば抜けた知識と経験を持つ。食糧自給は100%。

5カ国目にあたり、こちらで提案したのは“和”という要素と、“歌舞いている”というイメージのみでした。脳で考えてしまうと、かなりステレオタイプな和が出来上がってしまうので、ここでも違う業界の脳みそを拝借。コンセプトアートを描いてくださったのは、数多くのアニメ作品に参加しているアニメーター/イラストレーターの佐藤利幸さんです。佐藤さんもまた、過去にアニメ作品で仕事をした湊(アニメ畑育ちの東映特撮P)が引っ張ってきた才人。もう本当に、「佐藤さんにしか無理!」って感じの発想に富んだコンセプトアートがこちら!


お椀やお皿、鍋をひっくり返したようなお城の様相。その後ろにそびえ立つ金屏風。もの凄い違和感(いい意味で)のある圧倒的なユニークな和のイメージに、一気に惹きつけられてしまいました。出来上がったものを見てみると、とてもシンプルなもののように感じます。が、佐藤さんはトウフの街の様子や、畑の区画整理の状態、国民の服装に至るまで、かなりディテールまで考えぬいてくださった上でこのお城にたどり着いてくださっていて、アニメーションという作品を数多く手掛けられたからこそのこだわりを感じさせていただきました。


さらに、前回紹介した『アクションにおいてアニメにヒントを得る演出方法』は、実はこの佐藤利幸さんに取材させていただいて実現したもの。キングオージャーの世界観の創造に大きく寄与していただいた佐藤さんのセンスが爆発しているトウフの今後にもぜひご注目ください。


さて、5つの国のコンセプトアートが完成しました。
ついに国作りが始まります。
最初に作り始めたのは、恐らく一番登場が多いであろうシュゴッダムの国です。
ん? 国を作る? 一体どうやって??

『王様戦隊キングオージャー』における、いわゆるアセット(デジタル的に3Dで作られた空間やオブジェクト)は、ゲーム制作エンジンであるUnrealEngineによって作られます。
コンセプトアートを元に、まずはどれくらいの広さなのか、どんなバランスで構築されているのか、人間との対比は?など、大雑把な空間の概念を監督が制作しました。以前紹介したコンセプトアートのお城の高さを街の位置より高くするため、通称・機械樹という内側がエレベーター状になっている円柱で城の四方を囲み、そこから通称・剣の道をお城に向かって延ばすことになりました。


さらに、街の中央に位置する広場にはクワガタのシュゴッドが鎮座します。これも人間と比べてどのくらいの大きさにするかなど、実際に撮影をする際に必要になる計算をあらかじめしながらブループリントを制作していくわけです。


ここまでくると実際にアセットを制作してくれるスタッフに発注するということになります。
上堀内監督が作った、クワガタがいるシュゴッダムの広場の発注メモの一部を紹介します。

【広場】
※ベンチ、街灯2種、地面、縁石は美術部で作成。
・アーケードのある建物に囲まれている
・建物は装飾含めMAX12m
・あまりカラフルな建物にならないように。
・建物に国章が入った旗。
・クワガタオブジェと機械樹幹は石化バージョン
・オブジェ土台に説明板(文字原稿は追って提出)
・広場両脇と奥に道
・サイドか後ろの建物上から街壁見えたい。
・街灯は虫の形をしていて美術、CGが混在。

こういったディテールと共に、幾度となくリモート打合せを重ね、ついにシュゴッダムの国造りは始まりました。
想像はしていましたが、やはりその大変さは予想以上でした。
美術部とのコラボ、ミリ単位で寸法を情報共有するためのシステム構築など、まだ誰もやったことのない制作経験は、本当に困惑の連続でした。
でも、そんな疲労感も、どれもこれもすべて、アセット第1弾が上がってきた途端に吹き飛びました。

つづく

(文責 大森敬仁)

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第4回ではハチオージャー/カグラギ・ディボウスキ役の佳久創に密着。親がスポーツ選手だったこともあり、スポーツをやるのが当たり前の環境で、中学から社会人までやっていたラグビー。少年ラグビーチームにタックルのコツを教えたり、一緒に汗を流したりしながら俳優に“転身”した理由などを語ります。
続いて向かったのは、生バンドカラオケ。趣味であるカラオケを披露します。VHSが擦り切れるほど見ていた『五星戦隊ダイレンジャー』の主題歌や、意外なあの曲も歌いました。
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