王様戦隊キングオージャー

第3話 我がままを捧ぐ

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脚本:高野水登 監督:上堀内佳寿也

ギラとヤンマの共闘により、バグナラクに勝利する。
しかし、突如として現れたゴッドカマキリによって、二人はさらわれてしまう。
連れ去られた先は、絢爛の国・イシャバーナ!あるもの全てが美しく、華やかで美しいイシャバーナの女王 ヒメノ・ランは何故かギラに興味を示し、手荒な歓迎で二人を迎える。
ヒメノの求めるものは一体!?
そして、平和なイシャバーナにもバグナラクの魔の手が…!

(文責 髙橋諒平)


第3話!
前回のンコソパ国に続き、今回はイシャバーナ国でのお話です。

イシャバーナ国の特徴は、なんといっても某プリンセス作品に出てくるような、美しさに満ちた世界観。そんな世界が大好きな子なら誰しもが羨むであろう要素がいっぱいに詰まっています。

そして、そんな国に君臨する女王もまた、絵本から出てきたような華やかなドレスを身に纏うプリンセス。

ここまでは皆さん想像の範疇かと思います。
しかし、「キングオージャー」に出てくる王様が一癖も二癖もあるのはもうお分かりでしょう。

イシャバーナ国が華やかさを保てている背景には、側近のセバスチャンをはじめ多くの人間の大層な苦労があるわけです。

全ては女王・ヒメノの「わがまま」に応えるため。
第三話ではヒメノとヒメノのわがままを叶えるために奔走する人々の驚愕のやりとりが見られます。

また、ヤンマが素行が悪くても仲間思いであるが故に国民から信頼されていたように、超絶わがままなヒメノが女王であり続けられる理由が明かされます。

王様にはそれぞれ、王様であり続けられる資質を持ち、
ヒメノの王様としての資質は、言うまでもなくこの「わがままさ」です。

ヒメノという存在を例えるとすれば「太陽」。
太陽系を公転する惑星のように、「わがまま」という強い重力によって人々は奔走し、生態系は保たれているのです。

この言葉の意味は第3話を見ればきっと分かるはず。

お楽しみに。

(文責 髙橋諒平)


【第2話の裏側】
第2話、ご視聴ありがとうございました!

ンコソパ国の全貌が明らかになり、国王ヤンマ・ガストのカッコよさに痺れる第2話だったのではないでしょうか!

映像・ストーリー共に情報量が多く、もう一度見直したいと思っている方に朗報です!
なんと各種配信サイトで見逃し配信を行っております。
細かい所までつくりこまれているので、何回も何回も見直して、画面の隅々まで見てみてください!

では、第2話を振り返って参りましょう。


ラクレスによって指名手配され、大ピンチを迎えたギラの前に現れたのは…

ンコソパ国王 ヤンマ・ガスト!!


5人の王様全てに言えますが、ヤンマの衣装デザインはとても凝っています。

特にボトムスのこの部分。
劇中では分かりにくかったかもしれませんが、青い電飾の入ったコードが光っています。



こちらのヘッドホンにも電飾が入っています。
デザインも特注で既存のヘッドホンを改造したものになっています。かわいいですね!



5人の衣装はパイロット監督・上堀内監督主導のもと、デザイナーの方と衣装部・美術部の皆様によってつくられています。
これらの衣装は『キングオージャー』の世界観をつくり上げる上で重要な要素の一つとなっています。



そして、皆様にお見せするのが楽しみで仕方がなかった、ンコソパ国の街並みがお披露目されました。

基本的には、城下町はロケでの撮影、城内はグリーンバックやLEDウォールを使ってスタジオのセットで撮影をしています。


ただ、いつものロケ地といっても抜かりはございません!
日本の都市をンコソパ国に見せるため、数多くの合成作業を行っています。

例えば、↓の写真はロケ現場で撮影されたものですが…


本編ではこうなっています!


ホログラムや背景のビル群を合成させて、ンコソパの街並みを見事につくりあげているのです!

また、合成だけではなく、所々にンコソパ産のベンチや電源プラグ、照明物などを設置して、映像に説得力を持たせています。


もちろんこれらの美術小物も全てデザインされ、0からつくりあげられています。

こちらも抜かりはございません。


続いて、城内の様子も映し出されます。


先ほど小物は現場に設置して使うと言いましたが、美術小物をデータ化して、アセットの中に組み込み背景に映し出すこともできます。赤い〇で囲まれたものがそれですね!これは美術物を細かく写真撮影してからデータ化するフォトグラメトリという技術によって可能になっています。

皆様が気になったであろう、ヤンマの玉座(?)。
いや、実はこれは玉座ではないんです…! ンコソパ国王の玉座は実はこのスペースの上層階にキチンと配置されているのですが、ヤンマが好んで座るのはこちらの椅子!
つまりヤンマにとっては、このゲーミングチェアが玉座というわけです。
ちなみに、チキューには我々が住む地球の文字はないはずなので、この椅子にある文字っぽいものは”模様”という体で、お願いいたします。

気取らないヤンマ総長らしい玉座ですね。



せっかくなので、ヤンマのデスク回りも特別にご紹介。


ここにはどちらかというとアンティークな小物が多く、ンコソパはテクノロジーの国ですが、クラシック
なモノを好むヤンマの趣味全開です!


そして、皆様お待ちかね!
唯一前回変身しなかった、トンボオージャーの変身シークエンスです!!

王鎧武装!

(ヤンマ君カッコいい…!)


ワイヤーアクションを多用した、迫力満点の等身大アクション戦!最高に痺れました!
前回紹介したキングスウェポン、銃モードもあるなんて…!カッコいい…!


ヤンマの行動に怒り心頭のンコソパ国民たち。東京リ〇ンジャーズ顔負けの輩たちの登場です。


実はこのシーンで、TTFC(東映特撮ファンクラブ)会員限定のエキストラ公募に応募してくれた方々が100人以上集まってくださいました!!

撮影時期は寒波の押し寄せた1月、とても寒い中大変な撮影に協力いただきありがとうございました!!


その中には、ンコソパの国民 アッカ・ウスバ・マユタの姿も!

(左からウスバ・アッカ・マユタ)


アッカ役を演じるのは、映画「東京リベンジャーズ2」にも出演する南北斗さん、ウスバ役には『PRODUCE 101 JAPAN』で話題となった岡野海斗さん、マユタ役にはミスマガジン2020メンバーでもある早川渚紗さんが演じてくださいました!

突如として始まる「ハッキングタイマン」!!これがンコソパ流の喧嘩です!!


さすが総長!100人以上が束になっても勝てません!



この場面で使われたヤンマのパソコン(通称:ボロ)は、ハイテクPCかと思いきや、年季の入った渋いデザインとなっています。



ちなみに、アッカ・ウスバ・マユタのパソコンもそれぞれ3人のカラーを反映したデザインとなっております。

(左からアッカ・ウスバ・マユタのPC)



話は進み、ラクレスの刺客が迫りくる中、総長ヤンマの男気が。
視聴者全員がヤンマの姿に惚れたのではないでしょうか?
ちなみに城門前のこのシーンはLEDウォールで撮影しており、現場のスチール写真でこのクオリティです。




そして、キングオージャー召喚!!

ホタル怪人・ボダルジームとの巨大ロボ戦!!!

ンコソパの摩天楼を飛び回る、超大迫力の空中戦!!!



今回のロボ戦はいかがだったでしょうか?

もう言葉にならないくらいクオリティが高くて…筆者の私も感動しました…

CGカットが大部分ですが、一部LEDウォールを背景にした特撮カットもあり、戦隊シリーズのロボ戦としては革新的な映像になっているのではないかと思います!!


また、2話の撮影があった1月19日はヤンマ役渡辺碧斗さんの誕生日でした!

ギラ役・酒井大成さんより、誕生日ケーキの贈呈!

おめでとうございます!!


(文責 髙橋諒平)



【コンセプトアート編】
前回からのつづきです。
各国のテーマを「工業」「テクノロジー」「芸術と医療」「農業」「氷雪(のちに裁判の要素を付加)」と決めてから、脚本の高野さんに各国の王のイメージを発注しました。すると上がってきたのは
・中世ヨーロッパ風の国に住むまっすぐヒーロー(現在のギラ)
・近未来都型の国を治めるヤンキー成り上がりハッカー(現在のヤンマ)
・華やかな国を治める美しいものに目がないドクター女王(現在のヒメノ)
・氷雪の国を治める冷酷無比で中立のはぐれ者(現在のリタ)
・畑が広がる国を治める平和主義の腹黒殿様(現在のカグラギ)
という5人。
比べてみると、現在のキャラクターが初期から色濃く存在しています。

一方、ここまで来ると物語の舞台となる国を同時に進行しなければなりません。バーチャルプロダクションという新しい技術を含め、現場には最も若い上堀内監督を召喚! ツークン研究所とも協力しながら、各国のコンセプトアートを発注することになりました。そこで監督が驚愕の一言。
「せっかくだから各国別々の方に描いてもらいましょう」と。

なるほど! 確かにそっちの方が5つの違った引き出しから、まったく違う文化とビジュアルが生まれる。そこで、まるで各国の5人の王様たちが集合するように、5人の素晴らしいアーティストの方々が集結してコンセプトアートを描いてくれました。それでもテーマがずれないように、監督自らチキューの地図(※下記)を描いて配置と面積のイメージを共有し、特徴メモを作ってくれました。そのうち今回は、シュゴッダムの原型とンコソパの原型となるメモの一部を紹介します。


『機械昆虫の国 〇〇〇〇』(レッド)

国王:ギラ(※この段階では王様設定)
守護神:クワガタ
役割:守護神の力で世界の均衡を保っている。
国章:クワガタと剣
気候:比較的安定した気候描写に
交通:蟻タクシーなど機械昆虫が移動手段
特徴:中世欧州の街並み。中世建物とSF建物が混在。
空や街に機械虫が共存。

【街の立地】
・直径5㎞程。壁に囲まれている。壁の外にも街や川、自然が広がる。
・壁の内外に「巨大機械樹」がいくつか。城は中心に位置し、丘上に建つ。
・正面の門がメイン。サイドの門はやや小さめ。

シュゴッダムに関しては、クワガタが中央広場におり、町中を機械昆虫が動き回る設定だったためPLEXさんにコンセプトアートをお願いしました。
それがこちら!!

いたってシンプルではありますが、こちらがアセットを作るための青写真となりました。アセットを制作する際は、UnrealEngineというゲーム制作エンジンで3D空間を作るのですが、監督とツークンさんで「城を高くしたい」「エレベーターで上がろう」「剣の道にしよう」みたいなやり取りがあり、現在のシュゴッダムの姿が徐々に形になっていったのです。

2話でフィーチャーされたテクノロジーの国、ンコソパについて、監督からの発注(ほんの一部です)は、


『近未来テクノロジーの国 〇〇〇〇』(ブルー) ※モデル:近未来の日本

国王:ヤンマ・ガスト
守護神:トンボ
役割:各国へのソフトや輸送機等の管理、供給を担っている。
首都:NERIMA (仮)
国章:トンボとデジタル模様
気候:四季あり。比較的安定した気候描写に。
交通:自動車、バイク、リニア、セグウェイ的なもの(全て近未来的)
特徴:首都圏は人口が密集し発展している。全てを電子化し紙媒体は一切なし。郊外はフルオート工業地帯

こんな感じで、すぐに頭に思い浮かんだクリエーターが木村俊幸さん(LOOPHOLE)でした。『仮面ライダーゼロワン』の滅亡迅雷の居場所となったデイブレイクタウンのマット画でお世話になり、『ドンブラザーズ』にも参加していた木村さん。近未来のテクノロジーの国というキーワードで木村さんが描いてくれたコンセプトアートがこちらです!




全員一瞬で「これだ!」となり、シュゴッダムに続いてかなり早い段階で着手することができました。

こうして一つの国に対して、城下町とお城の中というアセットが必須となっていきました。つまり、最低10のアセットが存在するということになります。そして、バーチャルプロダクションではLEDウォールに映したそのものを撮影するため、撮影が始まる前にすべてのアセットを完成する必要があるのです! つまり、1年間渡り歩く5カ国分のカメラに映るべき全てのものは撮影が始まった時点で出来上がっているわけですが、まだこの時点で『キングオージャー』の中核をになう現場のスタッフといえば、監督とツークン研究所のお二人(VPプロデューサー、VPディレクター)、そして私とAPという5人……。

とんでもなく孤独な作業が幕を開けました。人知れず国を作り続ける作業は、この後半年以上続きました。1年後にこの壮大な世界観をよりたくさんの視聴者の皆さんに見てもらうことを夢見ながら……。そう考えると、アセットを作り始めた昨年の初夏ころ、この5人だけで人知れずクランクインした、と言っても過言ではないかもしれません。

もうお気付きの方もいるかもしれませんが、このアセットがあるお陰で『キングオージャー』はその世界観を1年間維持することができます。そのために、例年よりもかなり早くクランクイン(アセット制作)したという訳です。

次回は、イシャバーナとゴッカンのコンセプトアートを紹介します!

つづく

(文責 大森敬仁)

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【配信期間】 各話放送終了後1週間
【配信プラットフォーム】
王様戦隊キングオージャー
◆TVer: https://tver.jp/series/sr17j7kjb5
◆ABEMA: https://abema.tv/video/title/87-1652


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【期間・話数】
(3月5日~4月15日配信)   第1話 「我は王なり」
(3月12日~4月15日配信)  第2話 「誰がための王」
【料金】 無料

2.王様戦隊キングオージャー「変身講座」「合体講座」をYouTubeで無料配信中!!


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王様たちの変身とキングオージャーの合体を何度も見れます!!

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東映特撮ファンクラブ(TTFC)では、3月5日(日)より放送開始となった『王様戦隊キングオージャー』のキャストの魅力に迫る新企画『The Talking Kings』の配信を開始いたしました。

第1回はクワガタオージャー/ギラ役の【酒井大成】に密着しました。フットサル場で自身の性格や趣味について語りながら、特技であるサッカーの実力を見せる!? そして福岡生まれ福岡育ちで豚骨ラーメンが大好きという酒井は、人生初の食レポにも挑戦!古着屋巡りで出逢ったお気に入りの1着も披露。
本日より配信開始の第2回は、トンボオージャー/ヤンマ役の【渡辺碧斗】に密着。通っていた地元のキックボクシングジムにて、自身の性格や特技、今後やってみたいこと、
そして俳優を志すきっかけとなった中学生時代のある出来事について語ります。
他にも、週に1~2回行くほどのサウナ好きの渡辺碧斗が語るサウナの魅力をご紹介!あるメンバーと一緒に行ったときのエピソードも披露。

自身の役柄や番組のみどころはもちろん、他のメンバーについてや、オフのときにやっていることなども語りました。

いつもの役の顔とは違う、素のキャストの魅力が満載!
『The Talking Kings』はTTFC独占配信です。
他キャストも順次配信予定!お楽しみに!

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4.『王様戦隊キングオージャー』を徹底解剖!!スペシャル座談会


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ここでしか聞けないお互いの印象や、オーディションでのエピソード、変身ポーズなどを内容は盛りだくさん!!