ドラマスペシャル『濃姫』3月17日放送
- 2012.03.05
テレビ朝日系 2012年3月17日(土)21時~
キャスト
濃姫 観月ありさ
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織田信長 城田 優
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織田信行 平岡祐太
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岩室 藤澤恵麻
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柴田権六 宇梶剛士
織田彦五郎 寺島 進
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林佐渡 山崎銀之丞
坂井大膳 金山一彦
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織田信光 山上賢治
箱羽半佐 山根和馬
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織田信秀 柴俊夫
○
斎藤義龍 高橋和也
各務野 松本明子
堀田道空 中原丈雄
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小見の方 藤真利子
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平手政秀 笹野高史
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土田御前 余貴美子
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斎藤道三 里見浩太朗
スタッフ
【脚本】 後藤法子
【音楽】 安藤禎央
【監督】 猪原達三
【ナレーション】 野際陽子
【プロデューサー】 田中芳之(テレビ朝日)、島田薫(東映)
あらすじ
濃姫はマムシと恐れられた戦国武将・斎藤道三の娘。世の中は混乱の極みにあり、民は疲弊し、大名たちは政略結婚によって領土拡張を図る…濃姫が尾張の織田信長と結婚したのも、まさに戦国の理屈からでした。濃姫を信長に嫁がせることで、ゆくゆくは尾張に攻め入る…そんな道三の策略を濃姫は密かに見抜いていたのです。
「この刀…父上を刺す刀となるやもしれませぬ」
尾張をのっとる足がかりとして嫁いだとしても、夫に惚れ、父の領土を逆に攻め入るかもしれない…濃姫の心にはそんな思いが去来していたのです。
尾張の殿・信長は、家中でもウツケと馬鹿にされ、信長派などひとりもいない人物。毎日、手下を連れ山に遊びにいく日々…ですが、濃姫はいつしか信長のなかに、見かけとは違うある野望があることを知っていくのです。
「この人はウツケなどではない…」
濃姫の予感はあたっていました。そんなある日、信長の父が突然亡くなり、織田家では跡目争いが勃発しました。その日を境に、濃姫と信長のふたりだけの戦争がはじまっていくのです。
みどころ
ある大きな野望を実現するためには、親、兄弟すらも殺さなくてはならない…観月ありささん演じる織田信長の妻・濃姫は、そんな思いを胸に秘め、戦国時代の乱世に立ち向かった女性です。濃姫は書き残された史実が少ないミステリアスな女性です。本能寺で信長と心中した説、信長と結婚後すぐに離婚した説…信長亡き後も生き続けた説…さまざまです。この番組での濃姫は、下克上の世の運命を悟りつつも、民が安らかに暮らせる平和を希求し、そのために自らも夜叉となり、肉親殺しにすら手を染めていきます…それは、そこまでしなければ戦乱という地獄を終らせることができないという逆説的なメッセージです。「ゴッドファーザー」がファミリーの絆を守るために多くの人間が命を落としたように、「濃姫」もまた、和平を実現するために実に多くの命が散っていきます。真に何かを守ろうとすれば、人間というものは、おろかなまでに大切なものを犠牲にしていかなくてはならない…それは、神が人間に託された業なのでしょうか?その時、人の流す涙とは何なのでしょうか?平和と地獄、そのはざまで人は、もだえ苦しむのです。