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東映ツークン研究所が研究開発
ハイエンド3DCG 向けフェイシャルキャプチャーソフトウエア
『FCS』次のフェーズへ

DATA
2024.02.14

「コンテンツの未来をデザインする」というミッションをもつ東映ツークン研究所が、新たに研究開発したフェイシャルキャプチャーソフトウェア『FCS』。 日本製のハイエンド3DCG 向けソフトウェアとしてハイクオリティなアニメーションを目指し開発に取り組んできました。 この度、『FCS』が完成し、2023年10月、新たな拡張フェーズ『FCSZ』の研究開発を開始しました。 『FCSZ』によってより一層、フェイシャルアニメーションを発展させていきます。

【開発経緯】

ツークン研究所では2015年春にフェイシャルキャプチャーのサービスを開始し、現在に至るまで Dynamixyz 社のPerformer をメインツールとして使用し続けてきました。

しかし、Dynamixyz 社が買収され、それに伴い Performer がサービス終了、使用できなくなってしまいました。

そこで、フェイシャルキャプチャーサービスの継続をより盤石なものとするために『FCS』の自社開発を開始。

ツークン研究所のデジタルヒューマン研究で培ったアルゴリズムを採用し、業界に先駆けてサービス展開してきたこれまでのノウハウを反映させることで、クオリティや使いやすさをより追求していきました。


【FCS とは何か】

『フェイシャルキャプチャーシステム:FCS』とは、顔の映像から表情の解析とリターゲットを行い、3DCG キャラクターのフェイシャルアニメーションを作成する“動画解析”を行うソフトウェアです。

演者の表情を3DCG キャラクターへ忠実に反映し、目線の動きや・瞳の揺らぎなどの細かい動きまで再現します。

また、撮影時の激しいカメラの揺れやコントラストの変化に対応し、収録動画に左右されにくい安定したアニメーション解析に成功、制作現場の流れに適合しやすい、ユーザーに寄り添ったソフトウェアになっています。

現在、『FCS』はクオリティの高い安定したフェイシャルアニメーションサービスを継続できるまでに到達しました。


【次なる研究開発『FCSZ』】

『FCS』が完成し、フェイシャルキャプチャー・フェイシャルアニメーションの可能性を広げるために研究開発は次なるステップへとすすみ、拡張フェーズ『FCSZ』の研究開発を開始。

『FCSZ』開発は単一の動画解析システムから、マルチに対応した総合フェイシャルアニメーションシステムへ『FCS』を進化させます。

演者の表情を忠実に再現するだけではなく、キャラクター自身の感情豊かなアニメーションを作成し、「かわいい」「かっこいい」といった魅力を追求し引き出していけるシステムを検討・開発中です。

ツークン研究所では『FCS』を用いてハイクオリティなアニメーションサービスを展開し続け、さらに『FCSZ』開発によってフェイシャルアニメーションをより発展させていきます。