PUBLIC

今井正監督『武士道残酷物語』デジタルリマスター版が第70回ベルリン国際映画祭にて上映決定!

DATA
2020.01.24

当社映画『武士道残酷物語』(1963年公開/今井正監督)のデジタルリマスター版が、ドイツ・ベルリンで2020年2月20日(木)から3月1日(日)(現地時間)まで開催される第70回ベルリン国際映画祭のベルリナーレ・クラシックスで上映されることになりました!

第70回ベルリン国際映画祭公式サイト/ベルリナーレ・クラシックス2020

ベルリナーレ・クラシックスは「ベルリン・シネマテーク‐映画TVミュージアム」によって監修されたベルリン国際映画祭の正式部門のひとつです。2013年にレトロスペクティブ部門より派生し、新しい可能性を秘めた高クオリティーの技術によってリマスター化されたクラシック作品を世界プレミア上映し、その輝かしい画と音が上映されることで作品価値を再発見する目的で設立されました。
 
“忠義”の二文字に操られた被虐の歴史…七代の血が訴える、ニッポン武士道の真相。世界に類なきサムライ日本の残酷史。主君の前に悶え散った忠義七つの命。『武士道残酷物語』は名匠・今井正監督が日本人に根強く残る武士道精神の系譜を綴り、血塗られた忠義の歴史を異常残酷なタッチで描いた話題作です。中村錦之助が江戸時代の武士から現代のサラリーマンまで、7代にわたる飯倉家の主人公に扮して力演する他、有馬稲子、三田佳子、丘さとみら共演陣も好演。今井監督の冴え渡る演出で、第13回ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞した傑作でもあります。

今年、記念すべき第70回目を迎える映画祭のベルリナーレ・クラシックスは、本作品を含めて6作品が選出されており、他には、チャールズ・クライトン監督による米アカデミー賞助演男優賞受賞のコメディ映画『ワンダとダイヤの優しい奴ら』(1988年)、パウル・レニ監督によるドイツのサイレント・ファンタジー・ホラー映画『裏町の怪老窟』(1924年)と楽器生演奏のコラボレーション企画、イタリアのフェデリコ・フェリーニ監督生誕100年を記念して『崖』(1955年)などが上映される予定で、世界各国の多様なテーマやジャンルの中から、今回、今井正監督作品『武士道残酷物語』が選ばれました。

近年、カンヌ国際映画祭で『仁義なき戦い』(2015年)、『楢山節考』(2017年/国際交流基金共同事業)、『白蛇伝』(2019年/国立映画アーカイブ共同事業)、ヴェニス国際映画祭で『恋や恋なすな恋』(2018年)が上映されてきましたが、今回のベルリン国際映画祭での『武士道残酷物語』の選出とあわせて、世界3大映画祭のクラシック部門において当社のクラシック作品への世界的な再評価の機運が高まっています。

ページ上部へ

  • ©東映