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映画『北の桜守』舞台シーン情報公開!

DATA
2017.07.20

吉永小百合・120本目の出演作 映画『北の桜守』で本格舞台に初挑戦!
日本演劇界のトップランナーが劇中劇を演出!
舞台女優・吉永小百合を大絶賛!!映画も無事にクランクアップ!!

作品公式サイト

 

吉永小百合の120本目の出演作となる、映画『北の桜守』(読み:きたのさくらもり)。
本作は、戦後の貧しさと飢えに苦しみながら極寒の北海道で懸命に生き抜いた親子が十数年の空白を経て再会し、失われた記憶をめぐる旅を描いています。
2月16日(木)の冬の北海道・網走市での撮影を皮切りに、東映東京撮影所や関東近郊でのロケーション、春の稚内での撮影、舞台パートを経て、7月12日(火)にクランクアップをいたしました。
そして、今作の撮影終盤戦における新たな挑戦、“映画に演劇を取り入れる”シーンの情報を公開いたします。


■撮影詳細

日時
6月28日(水)

撮影場所
東映東京撮影所

撮影シーン出演俳優

吉永小百合 阿部寛 岸部一徳など  (敬称略)

舞台演出
ケラリーノ・サンドロヴィッチ


撮影シーン
1945年、南樺太で平和な日常を送っていた江連てつたち。突如、ソ連軍の空爆に襲われ、子供たちと共に内地へ避難しようとするシーン

舞台演出
舞台上では特別な装飾物を使用せずに、江蓮てつ(吉永)一家をはじめ、みんなが平穏に暮らしていた日々の象徴として30人のコーラスという方法で表現。
コーラスが終わると同時にステージ上に設置されたライトの点滅とともに空爆の炸裂音が鳴り響き、舞台は幸せに満ち溢れていた日常から一転して悲惨な戦時下へ転換。
木材の調達に行った夫・徳次郎(阿部)の行方を案ずる江蓮てつと子供たちに国民義勇隊の一員である山岡(岸部)が内地への避難を勧める。



今回、吉永演じる江蓮てつの心象風景を表現するため、そして悲惨な戦争表現を抽象化してより多くの人に受け入れてもらえるようにと、“舞台”という手法が製作側の意図によりとられました。

公開されたのは、1945年、ソ連軍の侵攻により一家が樺太を脱出を促される場面で、平穏さを表現するコーラスから空爆を受ける場面へ繋がるという、まさに舞台らしさが溢れたシーン。
監督・滝田洋二郎とタッグを組んで、演出を担当したのは、「演劇界の芥川賞」の異名を持つ岸田國士戯曲賞をはじめ数多くの受賞歴を誇り、映画監督の経験もある日本演劇界のトップランナー、ケラリーノ・サンドロヴィッチ

1967年10月 新宿・厚生年金大ホールで行われた「吉永小百合リサイタル」の演目の一部として、『忍ぶ川』(原作:三浦哲郎)をミュージカル仕立てで演じた経験はあるものの、本格的な芝居としての舞台は今回が初めてとなる吉永。
しかし、ケラリーノは「僕がもうちょっと年上だったら無理やりにでも舞台の世界に引っ張り込んでいただろうなと思う。吉永さんの役者としての感性は年齢を感じさせないほど、とても若いです。」と映画女優してだけでなく、舞台女優としても大絶賛でした。
初体験を終えた吉永は、中学生の時に演劇部に在籍していたころを思い出したと話しながら、映画に舞台シーンを取り入れることに新鮮さを感じ、「4月に行ったリハーサルで舞台の楽しさを感じました。抽象(演劇)と具象(映画)がどのように絡み合って一つの映画になるか楽しみ」と作品に対する手ごたえを語りました。


演劇パートは今回情報解禁されたシーンをはじめ全7シーン。
東映東京撮影所のスタジオの中に舞台セットをつくり、5日間の撮影を行いました。




映画『北の桜守』
2018年3月10日(土) 公開





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