映画『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』完成披露舞台挨拶 レポート!
- 2016.03.28

4月29日(金・祝)公開の映画『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』がついに完成!公開に先駆けて3月27日(日)、東京・丸の内TOEIにて完成披露舞台挨拶が開催されました。駆けつけてくださった多くのお客様を前に、野村萬斎、宮迫博之、安田章大、杉咲 花、木村文乃、ちすん、高畑淳子、脚本の古沢良太、監督の金子修介が登壇しました。
当日は、主演の野村萬斎ら豪華キャスト陣とともに、本作のオリジナル脚本を書き上げた古沢良太、メガホンをとった金子修介監督が勢揃い。満席となった客席を前に、感無量の表情をみせる萬斎は、本作で演じた一風変わったキャラクターや現代劇に初挑戦したことについて熱く語りました。他のキャストも交えたトークでは、共演者のみぞ知る、萬斎の意外な素顔も明らかに。萬斎は、宮迫&安田の関西弁ツッコミにタジタジの様子で、会場には何度も笑いが起きました。そして、杉咲や木村、高畑も現場を振り返り、本作への自信を見せました。
また舞台上には、萬斎演じる仙石の特殊能力”スキャン”する手をイメージし、高さ約3メートルの超巨大“スキャナー”ハンドが登場!最後、MCからの掛け声に、「スキャナー!!」と答える観客の歓声とともに会場は一体となり、イベントは盛大に幕を閉じました。
ごあいさつ
野村萬斎(仙石和彦 役/以下、萬斎)
ようこそおいでくださいました。これから皆さんには面白いものを観ていただきます。オリジナル作品で、すごい展開になっておりますので、ぜひ観終った後はSNSで“よかった”と呟いていただけたらと思います。
宮迫博之(丸山竜司 役/以下、宮迫)
どうも、宮迫です!皆さん、関ジャニ∞のファンでしょうけど(笑)、最後まで息もつかない展開なので、お楽しみください!!
安田章大(佐々部 悟 役/以下、安田)
(宮迫の自己紹介ネタ風に)安田です!(「…それやっただけで、こんなに観客から悲鳴が上がるなんて…」という宮迫に会場は爆笑!)今日はありがとうございます。ずっとドキドキハラハラしっぱなしの作品です。早く観ていただきたいので、この辺で挨拶終わらせます!(笑)
杉咲 花(秋山亜美 役/以下、杉咲)
(宮迫さんの自己紹介ネタ風に)杉咲です!…すみません(笑)。今日観ていただいて、皆さんがどんなふうに思っていただけるのか楽しみです!
木村文乃(沢村雪絵 役/以下、木村)
…(宮迫さんの自己紹介ネタは)やらないですよ!(笑)今日1日天気も良く、よい1日だったので、最後この作品で締めていただけたら嬉しいです。
沢村雪絵役の木村文乃
ちすん(伊藤 忍 役)
こんなにたくさんのお客さんの前で緊張しています!今日やっと皆さんに観ていただけるのが嬉しいです。最後まで楽しんでください。
高畑淳子(峠 久美子 役/以下、高畑)
(宮迫さんのネタ風に)高畑です!(笑)去年、暑い中での撮影でした。今日お披露目できるのは本当に嬉しいです。“記憶”って面白いなと思える作品です。ちなみに事務所のシーンで私の若いころの写真があるので、ぜひチェックしてみてください(笑)。
峠 久美子役の高畑淳子
金子修介(監督/以下、監督)
素敵なキャストに恵まれました。つまらなかったら、私のせいです。(笑)面白かったら皆さんのおかげです。ぜひ楽しんでください。
古沢良太(脚本/以下、古沢)
今日はありがとうございます。オリジナル映画は近年作られることが少ないので、この脚本がこんな素晴らしい作品に仕上げていただけて嬉しいです。つまらなかったら僕のせいです。最後まで楽しんでください!
“記憶”というものをテーマに、萬斎のあて書きで脚本が執筆された本作。
古沢:もともと萬斎さんで何かという話があったので飛びつきました。変わっている方なのかなと思っていたのですが、実際会ったら、思っていたよりも変わっている方でした(笑)。その変わっているところをもっと知ってもらうため、たくさんの人に観ていただけるよう作った作品です(笑)。
古沢が作り上げた、一風変わった仙石というキャラクターを演じてみて―。
萬斎:プロのお笑い芸人の方とご一緒できるなんて一生の思い出です。普段、良い姿勢でいることが多いので、真逆の役が新鮮でした。そういうところも含めて面白いので、楽しんでいただけると思います。
木村演じる雪絵とは、恋愛とも取れるような切ないやりとりも。
萬斎:幸せでした…。狂言の世界は男性ばかりなので、本当に今回は“ありがとう”という気持ちでいっぱいです。
萬斎との共演について
宮迫:変わった方です(笑)。初対面で“漫才(まんざい)やるんだ、僕は萬斎(まんさい)”なんておっしゃったので、意外でした(笑)。2人の言い合いのシーンでは、思わず声を張ってしまうそうで注意されていたんですが、そんな注意されることあるんだってなんか面白かったです。
安田:クランクインの時までは怖い人なのかなという印象が強かったのですが、その後の撮影でフランクに声を掛けてくださって、優しい方なんだなって思いました。
宮迫:ギャップがあるんですよね!
安田:やっぱり狂言の方だから少し…ね!
萬斎:よくそう思われます…って、今日は両サイド(宮迫、安田)から関西弁で突っ込まれてタジタジです(笑)。
杉咲:…あの、萬斎さんがハンバーガー食べてて、(萬斎さんでも)食べるんだって思いました。
萬斎:一応、現代人なので…(笑)。
木村:寡黙な印象だったのですが、虫眼鏡を持った少年のような方でした。関心を持つ姿がキラキラしていて、可愛らしいなって…!
萬斎:撮影現場でも、そう言われてキュンとしました(笑)。
宮迫:僕は虫が嫌いなんですけど、木村さんが森の中での撮影中、平気でデカイ虫を手で掴んでて、その瞬間、この人イヤって思いました(笑)。
萬斎と宮迫が劇中で演じる“マイティーズ”というお笑いコンビ。2人のコンビ感はいかに?
高畑:水と油のような2人がよく合わさったなって思いました。お笑いコントも…今、いかがですか?
宮迫:さすがに、急には無理です…!!
高畑:とにかく絶妙の組み合わせです!(笑)
ちすん:タイプが全然違うお2人なのですが、出来上がった作品を観て、いい意味でおかしなコンビでした!
監督:もう何年もコンビを組んでいるんじゃないかって感じるくらいです。それぞれお互いに実力を引き出し合っていて、いいコンビです。
残留思念を読みとる特殊能力を持つ仙石。特殊能力を持つなら?
安田:だいたい皆さん同じだと思うのですが、エラ呼吸できるようになりたいです。
宮迫:思ったことないわ!(笑)
安田:ダイビングが趣味なので。できたらいいなぁって思ってます。
杉咲:私は、宮迫さんを現場でよく驚かしていたので…もっと驚かせるように透明になりたいです。
宮迫:ビビりなのでしんどかったですよ…これ以上驚かされたら、死んじゃう(笑)。
木村:私はガメラが好きなんですけれども、特に『ガメラ3 邪神覚醒』が大好きで。その時代に戻って、撮影現場に入りたいです。未だに赤貝をみると邪神(イリス)って思っちゃいます…。
宮迫:実は僕は、もう能力持っているんです。家の玄関の扉を開けたら、その日の嫁の機嫌がわかります(笑)。気を感じるんでしょうね…9割の確率で当たります。なので、他の能力はいらないです(笑)。
萬斎:僕は伝統に携わっているので、先祖代々伝わる作品が、大もとの方のどんな想いによって作られたのか知りたいですね。その時代によって、いろんな解釈が加わっていると思うので。
劇中の1シーン。どんなストーリーが繰り広げられるのか、期待が高まります!
大盛り上がりで進行した舞台挨拶。最期には萬斎が「今日は本当にありがとうございました。古沢さん、監督がおっしゃっていたように、素晴らしいキャストが揃いました。笑えるところもあり、サスペンスもロマンスもあり、自分の才能とどう向き合うのかを描いています。深みのある作品なので、何度観ても楽しめる作品です!ぜひ2度3度と言わず、4度5度でも楽しんでいただけたらと思います」と挨拶し、締めくくりました。
映画『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』は4月29日(金・祝)公開です!
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