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ヒロイン・忽那汐里が艶やかな着物姿でトルコのユルドゥズ宮殿に登場!映画『海難1890』製作発表会見 レポート!

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2015.04.29

日本・トルコ両国の友好関係の原点である「エルトゥールル号事件」から125年―。
125年前に串本町樫野崎沖で遭難したトルコ軍艦エルトゥールル号を題材とする日本・トルコ合作映画『海難1890』の製作発表会見が4月28日(火)、日本からおよそ9,000km離れたトルコ共和国・ユルドゥズ宮殿にて行われました。当日は、本作でヒロインを務める忽那汐里が着物で登壇したほか、ケナン・エジェやトルコ俳優3名、監督の田中光敏、駐在トルコ日本大使の横井 裕らが映画にかける想いを語りました。

2015年12月より全国ロードショーとなる本作(トルコ題:エルトゥールル)は、2014年12月14日(日)~2015年2月9日(月)まで行われた日本パート撮影のあと、2015年4月7日(火)からは、トルコ共和国において撮影が行われました。

当日会見が行われたユルドゥズ宮殿は、本作で描かれるエルトゥールル号を日本に派遣したスルタン・アブデュルハミト2世が居住していたオスマン帝国最後の宮殿です。この場所で映画の会見が行われるのはトルコ映画史上初!

 

田中監督は「エルトゥールル号と1985 年のテヘランでトルコの方たちによる日本人救出を描いたこの作品に、日本とトルコの俳優さんたちが命を吹き込んでくれています。この作品に参加してくださったトルコの皆さんに感謝いたします」と挨拶しました。

艶やかな着物姿で登場した忽那は、「日本でもトルコでも、共演者やスタッフの皆さんの熱意を感じながら仕事をすることができました」とコメント。自らの出演シーンの撮影を終え、初めて海外・トルコでの映画撮影に充実感を味わった様子でした。

 

本作は12月の日本公開に先駆けて11 月にトルコで先行公開されることになっており、製作も佳境に入っています。

エルトゥールル号の遭難事故から125 年。この合作映画でトルコと日本の絆は、さらに深まるに違いありません。

 

「ユルドゥズ宮殿」とは

当時未知の国であった日本に対し、同じ「皇帝」が治める帝国として、親善と友好的外交関係樹立のため、一隻の軍艦を差し向けた人物がアブデュルハミト2世。ユルドゥズ宮殿は、彼が居を構えていた場所です。

そして外交のために彼が日本へ差し向けたその軍艦こそが「エルトゥールル号」でした。かつて、彼の叔父である先帝・アブデュルアジズ帝が見境無く建造した、大艦隊の中の一隻です。

帝国末期の1912 年には、この宮殿内でアブデュルハミト2世の第8子、メフメト・ブルハネッティン皇子の末子(オスマン帝国皇族)としてエルトゥールル・オスマンが生まれました。彼はオスマン家の第43代家長であり、最後の家長です。そんなオスマン帝国皇族ゆかりの地が、この「ユルドゥズ宮殿」なのです。

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