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中谷美紀、モントリオール最古の教会でお茶会を実施!

DATA
2013.09.02

第37回「モントリオール世界映画祭」最優秀芸術貢献賞を授賞した弊社配給『利休にたずねよ』(12月7日全国公開)で利休の妻を演じた中谷美紀が、映画祭期間中に「tea ceremony」を実施しました。

映画『利休にたずねよ』公式サイト

18世紀に建てられたモントリオール最古の教会であるノートルダム・ド・ボンスクール教会でお茶会を行うのは史上初。茶道を10年以上たしなんでいる中谷美紀がお点前をし、2011年にモントリオールで初演した舞台「猟銃」の演出家フランソワ・ジラールやピエール・ブルク元モントリオール市長など現地の著名人にお茶を振る舞いました。

日曜日の午後、教会を訪れた人はおよそ、200人。 カナダやアメリカの方々に混じって、日本からの留学生なども早い時間から待機。 祭壇の前にしつらえたステージに4畳半の畳を敷き詰め、急ごしらえの茶室を再現。モントリオールに支部がある裏千家淡交会の約20名の方々がお着物姿で応援に駆けつけ、中谷さんをサポートいただきました。 冒頭の在モントリオール領事館新井総領事のご挨拶に続き、拍手の中、迎えられた彼女は、お客様に向かってフランス語で挨拶。 時折笑顔を見せながらフランス語で会話し、お手前を進めていきました。 教会と茶席という珍しい空間にゲストの方々もちょっと驚いた面持ちで靴をはいたまま畳を横断したり、はじめはぎこちなく正座をされているも途中からしびれをきらして、あぐらをかくなど、微笑ましい場面もありました。  

この日のお菓子は日本から中谷が用意した、主演の市川海老蔵にちなんで海老の形をした打ち菓子と波を模した(東映のオープニングタイトルの波をイメージ)麸の焼きに加えカナダの代表的なお菓子、メープルキャンディも提供されました。 また、この日使用した茶器は、日本から中谷が作成した茶碗など20点余を持ち込み披露しました。 正客のFフランソワ・ジラール氏には、白磁の 平茶碗。

 次客のピエール・ブルク氏には彼女作の白磁茶碗。出されたお茶を飲んだお客様たちは口々においしいとコメントを連発。周りを取り囲む見物の皆さんも、その華麗な手さばきを、息を飲んで見守っていました。

お手前の終了後、挨拶に再登場した中谷は、なんと全てフランス語と英語での挨拶。モントリオールでお茶会を実施できたことへの喜びやモントリオールでの思い出などを語りました。

コメント

中谷美紀(宗恩 役)

(仏語と英語にて)みなさん、ようこそいらっしゃいました。私はここにいるこが出来て幸せです。千利休は400年前にいた人で、その生涯をご自分の威厳と魂とともにお茶にささげた人です。35平方フィートの小さな木造の建物の中で、気・地・火・金・水といった要素を含む建物の中で行われたお茶です。楽しんでいただけましたでしょうか?

(今回、正客で招いた)フランソワ・ジラールは偉大な監督です。「猟銃」(2011年)という舞台の作品でご一緒しました。2011年には日本で大震災があり、物理的にも精神的にも大変な時期でした。

今回、お茶の心を伝えられたか、私には答えがないです。むしろ、皆さんのほうが答えを持っていると思います。でも、フィーリングについては共有できたと思います。

 

<概要>

現地時間: 9月1日(日) 17:00~ ※日本時間 9月2日(月) 6:00~

場所: カナダ モントリオール ノートルダム・ド・ボンスクール教会

亭主(お茶会の主催者): 中谷美紀

半東(亭主の補佐): 田中光敏 監督

お客様: フランソワ・ジラール(中谷美紀主演舞台「猟銃」演出家)

      ピエール・ブルク(元モントリオール市長) ほか

 

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