EDUCATION

令和5年度兵庫県人権啓発ビデオ「大切なひと」が完成しました!

DATA
2023.10.19

兵庫県・公益財団法人兵庫県人権啓発協会より弊社教育映像部が受注、東京撮影所が制作いたしました、
令和5年度人権啓発ビデオ『大切なひと』がこのほど完成しました。

今回のテーマは「ネット社会における部落差別と人権~誰もが一人の人間として尊重される社会の実現をめざして~」です。

現代社会におけるインターネットは利便性が高く、SNSや動画投稿サイトなどを通して自由に意見表明することができるのが特徴です。
一方で、インターネット上では他者からの評価が自身の評価と誤認し、部落差別・外国人差別といった偏見や差別を助長するような情報を発信する行為がみられます。ときに投稿者自身も第三者から誹謗中傷を受けることがあり、現在深刻な人権問題となっています。

インターネット上の一部の情報が、誤った認識や差別意識を助長すること、表現の自由を逸脱した許されない行為であると気づく大切さ、差別されている当事者が訴え続けるという負担を強いる社会構造の実態について理解するとともに、差別のない社会、誰もが一人の人間として尊重される社会の実現をめざすことを目的として、人権啓発ドラマを制作しました。

各自治体・教育委員会をはじめ、地域や職場などにおける人権研修会や学習会でご活用いただけますと幸いです。

2023年11月15日 販売開始‼


キャスト

◆佐々木愛依…………山口まゆ

◆糸井大哉……………田中偉登

◆野木光星……………若林元太

◆朴優奈………………智順

◆山田綾女……………長内美那子

ほか


あらすじ

佐々木愛依(めい)は、大学の友人・大哉(ひろや)が投稿サイトにアップする動画をいつも楽しみにしていた。

日本史が好きな大哉は、各地を訪れてその歴史を紹介するチャンネルを運営している。

ある日愛依は、大哉が投稿した動画がバズったと聞く。だがその動画とは、友人・光星(こうせい)からの助言で作られた、かつての被差別部落を訪れ、過激な編集を施したものだった。増え続ける再生回数に喜び、次々に同じような動画をアップする大哉と光星。その中には、在日外国人集落を取り上げたものもあった。コメント欄には差別を煽る書き込みが連なる。複雑な気持ちで動画を見ていた愛依は、そこに映っている家に見覚えがあることに気が付いた。

愛依は小学生の頃に父を亡くし、母が働くことになり、いつも愛依を預かってくれたのは母の友人「綾女(あやめ)おばちゃん」だった。

愛依のことを本当の家族のように可愛がってくれた綾女。部落だと動画に映っていたのは、その綾女の家であった。

差別や偏見を煽る動画を消してほしいという愛依の切実な想いを聞いた大哉は、すぐに動画を削除する。しかし、第三者によって削除したはずの動画がネット上で拡散されてしまう。殺到する誹謗中傷に困り果てた愛依・大哉・光星の3人は、メディア社会論を専門とする朴優奈(ぱくゆな)准教授に相談をすることに。

朴は、かつて自身の国籍により誹謗中傷を受けた経験を語り、差別の加害者にならないためには『心のアラート』が大切なのだと3人を諭す。心から反省する大哉と光星。

その夜、愛依は実家の母から綾女と連絡がつかないと聞き不安に駆られていた。愛依は過去のある出来事をきっかけに、綾女とはもう長らく会っていなかった。

12年前、幼い愛依が綾女にしてしまったある出来事とは——



スタッフ
【企画】兵庫県・公益財団法人兵庫県人権啓発協会
【企画協力】兵庫県教育委員会
【制作】東映株式会社