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さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~

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公開終了
イントロダクション

物語の主人公は故郷である奥能登に帰り、焙煎珈琲店を開いた“岬”と、この地に住むシングルマザーの“絵里子”。本作は、珈琲の芳しい香りと奥能登の自然に抱かれながら、支え合って生きていくふたりの女性と、その子どもたちの日常を通じ、人と交わることの喜びを紡ぐ珠玉のヒューマンドラマだ。
主演は、映画『八日目の蝉』で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞した演技派・永作博美。凛々しい佇まいの中に哀しみをにじませ、最果ての地に帰った岬を色鮮やかに表現する。初のシングルマザー役に挑戦したのは佐々木希。強さと弱さが同居する絵里子の複雑な想いを体現し、女優として新たな魅力を花開かせている。
メガホンを取ったのは、アジアの名匠エドワード・ヤンの後継者とも目される台湾出身の女性監督・姜秀瓊(チアン・ショウチョン)、撮影はロンドンを拠点に活躍する真間段九朗と、海外の才能溢れる若手映画人たちが集結。石川県珠洲市を中心としたロケーションで捉えられた美しい映像の中、本物の家族以上に深くつながり合う隣人たちの姿をやさしく穏やかな眼差しで切り取り、誰の心にも寄り添う普遍の物語をつくり上げた。

美味しい一杯の珈琲が頑なだった心を溶かし、“さいはて”の地で本当の自分に還る女性たち。雄々しい海と澄み切った空、降り注ぐやさしい陽射しに見守られながら、彼女たちは今日も寄り添い合い生きていく。

ストーリー

奥能登の日本海、“さいはて”の海辺に吉田 岬(永作博美)がやって来る。岬は朽ちかけた舟小屋を改装し、焙煎珈琲店「ヨダカ珈琲」として営業を開始する。「ヨダカ珈琲」の向かいには一軒の民宿が建っていた。そこに住むのはシングルマザーの山崎絵里子(佐々木希)とその娘・有沙(桜田ひより)、息子の翔太(保田盛凱清)。生活のため、金沢で働く絵里子はしばしば、幼い姉弟を置いて家を空ける。絵里子にとっての、頼りの祖母・山崎由希子(浅田美代子)も今は入院中。時折訪ねてくる絵里子の恋人の男(永瀬正敏)も、姉弟にとっては恐怖の存在でしかない。幼い姉弟はたったふたり、肩を寄せ合って母のいない日を過ごしていた。そんな中、海辺に出来た珈琲店に興味津々となる。岬は姉弟に手を差し伸べ、ふたりも次第に岬に心を開いていく。
一方、母・絵里子は生き方も価値観もすべてが異なる岬に当初は嫌悪感を抱いていた。
だが、偶然にも岬の危機を救ったことにより状況が一変。
一杯の珈琲がふたりの傷ついた心を癒し、ふたりの友情を育んでいく…。
そして「ヨダカ珈琲」には、有沙の担任教師の城山 恵(臼田あさ美)をはじめ、地元の人々が集まるようになり、店には女性ふたりと幼い姉弟の笑顔が溢れ出す。
こうして“さいはて”の地は、岬にとっての“かけがえのない場所”になっていく。
そんな中、絵里子は岬が珠洲にやって来た本当の理由を知ることに。それは、漁師だった岬の父(村上 淳)にまつわるもの。そして父について衝撃の事実が岬にもたらされ…。

キャスト・スタッフ

出演  永作博美 佐々木希
     桜田ひより 保田盛凱清 臼田あさ美
     イッセー尾形 村上 淳 永瀬正敏(友情出演) 浅田美代子
監督  姜秀瓊(チアン・ショウチョン)
脚本  柿木奈子
音楽  かみむら周平

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