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刑事ドラママイスター: 桑原秀郎プロデューサー「刑事ドラマの原点を語る!」

「刑事ドラマ」マイスター・桑原秀郎プロデューサー登場!

刑事ドラマとの出会い

桑原秀郎プロデューサー

僕は決して優良社員ではありませんでした。「東映」っていい会社で、社員であって社員でないような、“プロデューサー”みたいな一本独鈷の職業を僕にあてがいました。それが僕に合っていたし、会社もそれで得をしたと思っています。僕はいわゆる“権力”に対して突っ掛かっていくタイプの人間なので、サラリーマン向きの人間じゃないんです。この年になって人生を振り返ってみると、僕は慶応大学で“社会心理学”を専攻し、人間の性格の形成過程なんかを勉強していましたから、自己分析をよく行っていました。すると、自分のこうした性格は、生い立ち、環境や育ち方が影響していることが分かりました。  
僕は色々なドラマを手掛けました。中には『吉田茂』を「森繁さん」と「吉永小百合さん」で作り、スペシャルドラマ(=毎日放送の25周年記念番組)として放送しました。当時、吉田茂のような政治家が日本にとって必要な時代で、大変良い視聴率をもらったりしました。また時代劇もやりました。

そうしたなかで携わった“刑事もの”は、自分が学んだ社会心理学の要素も含むことから、視聴者の側に自分が立ち易いと思ったんです。そういう意味で“刑事もの”が僕に合っていたのかもしれません。しかし、最初は会社からの押しつけですから、たまたま“刑事もの”をやっていて、徐々に自分に馴染んでいったというのが事実ですね。  
『はぐれ刑事』は、今年で21年目を迎えますが、先日「最終回」がクランクアップしました。20年以上続くシリーズものは、そうできるわけではありません。昭和63年が第一話の放送ですから、平成21年まで“平成の時代”をはぐれ刑事で切り取っていたわけです。それ以前は、僕は助手として『非情のライセンス』を担当していました。あのドラマのテーマも“人情刑事”で、主役のキャラクターが日本的ではなく“欧米的な表現”をしていくという設定でしたが、二つのドラマは、実はテーマが一緒で、ただ表現が違うだけなんです。

もう“刑事もの”は35年ぐらいやっているかな。後は『火曜サスペンス』を作っていますが、あれは刑事ものではなくて、実は“捕り物”です。刑事ものと同じように時代を切り取っていくような、“人間の心のひだ”の奥底を垣間見ていくような“捕り物帳”なんですね。
 

『はぐれ刑事純情派』最終回スペシャル
2009年12月26日 21:00から放送予定(テレビ朝日系列)

1988年よりスタートし、通算にして447話にも及ぶ人気シリーズが最終回を迎える。

「藤田まこと」演じる安浦刑事の人情捜査のさまを描く。また親しみやすい人柄と二人娘 (松岡由美、小川範子)との家族愛も共感を呼び、全平均視聴率16.6%、1992年には最高 視聴率25.4%を記録した。

ラストは、女性弁護士の殺害事件。安浦は自身の進退をかけて最後の事件解決にあたる。

※番組サイトはこちら ⇒http://www.tv-asahi.co.jp/hagure/
 

 
 


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