司会) 新しいスタジオへの期待は?
田﨑) 「ポストプロダクション」に関しては、もちろん白倉さんが陣頭指揮を執っているのだから、ちゃんとした使い勝手の良いものが出来上がると思っています。さらに「TOVIC」とかも吸収し、“人的交流”という点ではまた新しい流れが出来るような気はします。
白倉) おっしゃるとおりです。やらなくてはいけないのは、どうしても箱もの的に捉えたり、スペック的に数値を追いがちなのですが、東映がやるべきことっていうのはスペックを追うことではなくて、まず「人」であると。それをもう少しかっこ良い言い方をすると“ワークフロー”を構築することなんだっていうことをずーっと言っています。平たく言えば、中で働く人も、そこを使う人も、使い勝手が良く使いやすいってことなんだろうと。当然、新しい機材を入れるし、新しい施設を建築しますが、1番大事なのはそれを本当に使えること、そして前より良くなった、使いやすくなったという点にあると思います。だから「デジタルセンター」も「新ステージ」も、従来の概念から踏み外しているところがあると思うんです。ただそれは理屈ではなくて、使い勝手を考えると、こうなるという「東京撮影所」ならではの現時点での結論なんだろうと思います。ぜひとも今後とも「東京撮影所」をよろしくお願いします。
司会) 最後に、これからの『ライダー』はどうなっていくでしょうか?
田﨑) いや~わかりません。目先のことでいっぱいいっぱいなんですよ。すみません(笑)
司会) それでは新ライダーで、より面白いものが観られることを期待しています。今日はありがとうございました。
2人) ありがとうございました。
東映東京撮影所について
新たな人的交流をめざして
|
司会) 東京撮影所について、好きなところ・嫌いなところは?
田﨑) やっぱり、広々伸び伸びしてるところなんじゃないですか。僕らから言わせると狭くなりましたけど、マンションとか建ったし。あんまり、きちんとしてないところが良いんじゃないですか。 白倉) はははは(笑) 田﨑) いま言葉選びました(笑)。あまりきちんとしすぎていてもダメなんじゃないかなぁ。 司会) フォローしてください。 白倉) いえいえ、おっしゃるとおりです(笑)すみませんきちんとしてなくて。 田﨑) 昔、松竹の撮影所が大船で「シネマワールド」というのをすごいきちんとした形でやっていて、東映は「シネファンタジー」を2、3年ほどやってたんですが。その対比がそのまま会社の違いであるし、そういう部分が東映の良さだったりもする。まぁ、最初に来たときはびっくりしました、汚くて。慣れてくるとそのちょっといい加減なところが良くて、『Sh15uya(シブヤフィフティーン)』なんて“大泉フィフティーン”って言われるくらい撮影所の隅々まで使ってやりましたしね。 司会) 白倉さんは・・・。 白倉) 俺はいいよ(笑) |
インタビュー風景 |
(C)2009 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映