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映画マイスター 映画『孤高のメス』公開記念 「成島 出監督~映画への熱き思い~」

映画の魅力について


映画の魅力について
成島)映画会社に入ってみて映画が無くなってしまうのではないかって不安はある?

丸山)正直なところ思ったことはないですね。

成島)僕らの世代は“邦画バブル→どん底”になった時があって、映画への道は決めたはいいけど、映画が無くなってしまうんじゃないかと悩んだ時期もありました。でも俺は“絶対なくならない”と思った。原点を見てみると、映画は最初“ルミエール兄弟”が、汽車を映したのが始まりだった。上映すると、劇場の中のお客さんがわっと逃げた。だけどテレビが出てきた時に、逃げるかというと逃げないよね。この違いは大きい。だからなぜ『アバター』が当たるのかはそこなんだ。そういう意味では映画はなくならないと思っています。この作品について、さっき「ドキュメンタリーのようだ」とあったけれど、映画だからこその見せ方なんです。汽車が近づいていくのと同じように、逆に皆が手術室に入っていくかのように、覗いているかのようにコンテを作っているわけです。知らない間に手術室の中にいって、まるで手術スタッフの一員として居るような錯覚を起こすように撮っているわけなんです。それが映画の基本ですし、1本目からやっていることです。これが映画の一番の“武器”だと思います。この映画を観て、もしはじめて手術室に入るような人がいたら、これは『孤高のメス』という映画で既に“体験”しているとなる。テレビのドキュメンタリーでは“見た”なんだ。映画では“体験”したって言える。この違いが1800円払って観るか、無料でテレビを見るかの違いだと思う。だからアバターは大ヒットした。原点なんだよ。実はすごくシンプル。

岩崎)アバターのストーリーというよりも、あの映像を体験したいということでしょうか。

成島)そういうことなんだ。

菅谷) ありがとうございました。

「孤高のメス」2010年6月5日より全国公開
医療制度のタブーを鋭く描いたベストセラー小説を完全映画化。手術ミスや医師不足からくる病院のたらいまわし。本作はこうした医療問題を真っ向から取り上げ、“患者を救う”という当たり前でシンプルな想いに真摯に向き合っていく。そして一人の医師の信念が、“絶望”を“希望”に変えていく。

主演は、安定した演技力で活躍する堤真一、共演陣は夏川結衣、吉沢悠、中越典子、成宮寛貴、余貴美子、生瀬勝久、柄本明など豪華実力派俳優が結集。実際に生体肝移植を執刀している医療チームの監修による。忠実に再現した手術シーンも見どころである。


◆公式サイト:http://www.kokouno-mes.com/

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