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Vol.1 オープニング&緊急企画 「相棒マイスター六角精児さん」インタビュー

映画でしか見られない「米沢守」の姿

©2009「鑑識・米沢守の事件簿」パートナーズ

―映画の見どころは

 そうですねえ、鑑識的な作業でしょうか。テレビの『相棒』では鑑識のセットがたまに映るんですが、実際の細かい作業が出ることはそんなにはありません。例えば顕微鏡で血液を判定したりするシーンがあって、それって“米沢が血液鑑定をしている”といった2行くらいの“ト書き”だったりするんですが、映画では30~40カットほど、何か調べている姿だったり、鑑識的なしぐさが、冒頭から入っているんです。ああ、こういう風に鑑識は仕事をしているんだなというところを、わりと細かい部分までしっかりと、しかもリアルに出しているのが“映画でしか見れない、映画ならではの良さ”と感じています。
  最初に技術面も含む鑑識という仕事をクローズ・アップし、押さえるところを押さえてから、ストーリーをじっくりと展開していく。まさに映画ならではアプローチの仕方だと思いました。

―映画では米沢守の心情や私生活についても描かれていますか

 それは全面に渡って出ていて、米沢の私生活、オフの部分もあります。また今回の相棒であります“相原刑事”との間で、事件に巻き込まれていく過程で生まれてくる友情のようなものを、とても見て欲しいところだと思っています。おかげさまで出来上がりの評判も上々なので、たくさんの方々に映画を観ていただければうれしいです。

“映画屋”が揃う東映作品の現場

六角精児

六角精児さん

―撮影現場でのエピソードは

撮影は朝早くから晩までの撮影で、立場上当たり前なんですが、撮影に最後まで付きあうことになりました。僕は結構、仕事でもオフでもよく仲間たちと飲みにいったりするんですが、そういうのがまったく無かったですね。帰ったらビール1本飲んですぐに寝ちゃって、で、また朝になったら出かけるという感じで。まあ撮影期間中であれば、どんなことがあっても仕方がないですけれど。主役をやっていらっしゃる方の忙しさ、大変さを初めて経験させて頂きました。


―特に東映作品は忙しい現場で有名ですが

 (笑)東映さんは昔から映画をつくってらっしゃる会社で、ドラマでもワンキャメでやったりすることも多いじゃないですか。それは映画の作り方であって、今回のスタッフも映画のスタッフが参加されているわけで、まさにいい意味で昔ながらの映画っていう感じがしました。

―東映には“映画屋”が揃っていると思うのですが

 それが中々面白いですよ。他と違って、もちろん女性の方もたくさんいらっしゃいますが、 “男の現場”っていう感じがするんですよ。ある意味怒鳴りあったり、大きな声を出しながらやっていく。そうしていかないと撮影はなかなか終わりませんからね。きびきびと進めていくための一つの手段として、皆さんやっている。その辺りは東映さんは顕著ですよね。

―長谷部監督について

 現場では力が入っていらっしゃいましたね。昔から映画を撮っていらっしゃる大御所の方、本当に頭の中にいろいろな考えを持っていらっしゃる。俺は、こうカットを撮るというように。映像の中で様々なことをどう生かしていくかをすごく思われる方でした。こっちは舞台出身じゃないですか。「僕としては、流れとしてこう考えます」と言っても、監督は「映像でみるとそうじゃないんだ、こうだ」とか言って、たまにぶつかることもありました。最初は何故そうするのか分からなかったんです。でも、その辺の説明は、監督はあまりされる方ではないので、最初は腑に落ちないこともありました。(笑)ただ少ない会話の中でも、撮影が進むに従って、監督がどう考えていらっしゃるのかを理解し、また監督にも自分のことを理解して頂き、少しずつお互いのことを分かってきたと思います。もちろん長谷部さんがいろいろと歩み寄ってくださったのですが。監督の頭の中にはいろいろなことがあって、出来上がった時に“ああなるほどな”と分かりました。撮影している時には、本当にどうなるか分からないですよ。細かくカット割ってましたんで・・・。でも画をつなげたのを見て、監督のおっしゃっていたことの意味を理解しました。
 

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